おはようございます。
リュウです。
のんびり読んできた「株式投資の未来」も今回で一旦終了させたい。
第3部は、大雑把にまとめようと思います。
第3部が、本のタイトルに一番近く
株式投資の「未来」の部分に当たります。
先進国で起こりえる一番大きな問題、
「高齢化による労働人口(もしくは消費)の減少」です。
平均寿命が延び、
社会保障負担比率が大きくなってきた現在、
経済成長が伸び悩む覚悟がいるだろうと思います。
特に、日本そして、欧州は退職年齢が下がり、
さらに厳しい状況になってくると思われる。
そこで対策として挙がっているのが、
新興国への投資である。
中国やインドなど(ほかにブラジル、メキシコ、ロシアなどが書かれている)、
低賃金で高成長、そして若い人口が多いこれらの国に投資をすることで、
先進国のリスクをヘッジしようという方法だ。
シーゲル氏はこのように世界的解決(グローバルソリューション)と言う手段で、
現在の先進国の行き詰まりを打破しようとしている。
第16章では、
中国とブラジルを比較して、国際投資の有効性について考察している。
中国は、みんなに期待されすぎているゆえか、
ブラジルに比べ株価が高くリターンは思った以上に低い。
過去に書いたように、成長に加え、株価が適正かどうかが重要のため、
中国株の沸騰は気をつける必要がある。
なお、シーゲル氏は、海外投資を行う際、
わずかなコストで入手できるインデックスファンドを好んでいる。
最後に、個人的に思うところを書く。
先進国のリスクに対抗するために、著者は新興国投資を進めた。
しかし、今後新興国が成長しきって行き詰まった時の解決方法が描かれていない。
この方法(世界的解決)は、
私たちが生きている50年(100年くらい?)有効かもしれないが、
さらに先の未来については、まだまだ考える必要があるのだと思います。
この本を読んで重要そうなポイント
・成長は必ずしもリターンではない
・配当の重要性
・成長が停滞していても高リターンはあげられる
・沸騰していない新興国の株式が大きなリターンを生みうる
実践的な良書でした。
オススメします。
リュウ
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