居なくても代わりがいる。「組織」との付き合い方

起業・独立・マインド

今日はこれから、家族でキッザニア東京へ。

前回から5カ月、5歳に入って大分考える能力が身につき、行きたいパビリオンが変わってきたように思います。
大変楽しみです。

2度目の大きな方向転換となった転職活動も結実しそうな案も出てきました。
不思議なもので、失ったり無力感を受けたりすると、成長したり新たな出会いがあったりします。うまくく活かして次へ進みたいものです。

先週記事は欠番にしました。
迷ったうえで非公開に。落ち着いたとき、又はいつか見せるべき人が出来た時に公開しようかと思います。

さて、本題。
今週は「組織」について。

優しい人は「転職をしたら元の組織が困るかもしれない。」そんな不安を感じていることがあるかもしれません。

でも、「そんなことはありません。」

「自分がいないと困るかも」と、自分を高く見積もる必要もありません。
また「自分がいても居なくても良いんだ。」と、低く見積もる必要もないのです。

そもそも、成熟した組織というのはそういうものです。
昔、言われた先輩の言葉や今の自分の気持ちなどを整理し、「組織」との付き合い方を考えてみることにしました。

4年目の頃、先輩に言われたこと

自分が、仕事の全体像を理解しはじめた頃、異動になったときの出来事です。
当時、異動先でパワハラに遭いました。

色々な嫌がらせがありましたが、作業用のノートPCを取り上げられるなどの攻撃的なものもありました。

今の職場に勤めて辞めようと思ったのは最近ので3回目ですが、この時が1回目。仕事が出来るようになってきて調子に乗っていた頃なので、

「俺が辞めたら職場のみんなが困るはずだ。」

と思っていたわけですね。実に若かった。

そんな時、前の部署のある先輩と話す機会がありました。
パワハラの話、職場の不条理な出来事の話、辞めたい話を全て伝えました。

それを聴いた先輩が言ったことを、今でも覚えています。

「辞めるのは自由だけど、
 あなたがいなくても職場はまわるようにできているの。
 それが『組織』というものだから。」

この言葉で我に返り、辞めずに続けることにしました。

その時に決意したのが、

「この職場で特定のことで一番になりなくてはならない存在になる。」

ということ。

そこから数か月後の簿記3級研修を受け、9ヶ月で財務諸表論を通過、その後いろんな科目や大学院へ寄り道をしつつ、6年かけて税理士資格を取りました。

健康保険や年金を学び、社労士さんには遥かに及びませんが基礎を身に着けました。気づくとパワハラなど消えてなくなっていたものです。

ある意味、先輩の言葉がこれら「ナンバーワンでオンリーワンの自分」を目指すようになったと思っています。

とはいえ、それでもやはり「辞めても『組織』に代わりは居る」ように思っています。結局のところ、一流のプロ野球選手にでもならない限り、代わりなんていくらでもいるものですし、そこまでの専門性が要らない職場もまた、多いのです。

組織というもの

さて、改めて先輩の言葉の教訓を考えます。

「人が欠けても、しっかりした『組織』ならば運営することが出来る。」

この言葉には2つの意味があります。

①しっかりした「組織」なら自分の影響力は少ない
②影響力がないから、あなたは気兼ねなく辞めて良い

①はネガティブに、②はポジティブに捉えることが出来ます。

あなたは「居なくなったら会社は困るかもしれない」と思うかもしれません。
でも、実際はそんなことはありません。

会社から観ても、あなたが辞めても「そこまで困らないので気兼ねなく辞めて問題ない」のです。

そんなことで回らなくなる組織状況なら、あなたが相当の人物でない限り、立て直すことも難しいでしょう。(実際ややめるとヤバい組織もありますが・・・)

自分がいなくなっても組織は回る。

むしろ大事にすべきは、辞めた影響をモロに受ける「家族」といえます。
家族の説得こそ最重要で、支援なくして成功できないと思います。

辞めるためにすべきこと

ここまでで、

・大きい組織ほど、あなたの存在は無くても大丈夫。
・「ナンバーワンかつオンリーワン」であっても同様。
・逆に、気兼ねなく辞めても組織は維持できる。

という事実を突きつけられました。

転職や独立をするとき「残る者への気遣いは一定以上持つ必要はない」と割り切ってしまうべきなのかもしれません。
もちろん、残務を放置するなどの不実な行為はすべきではないですが、やるべきことをクリアしたら安心して独立・転職をしても良いわけです。

一方で、今の立場を精一杯生かす必要があります。
今得られるスキルや環境などは、転職や独立をした時に得づらいものになることもあります。

そこで、次に辞めるまでに組織ですべきこと、すべきでないことを考えてみましょう。

転職・独立するまでにすべきこと

転職をする際にやっておくことがあります。

①職場の専門スキルを覚えきる

現在学べるその環境、次の職場では貴重なことがあります。
だとしたら、無理をしてでも学びきったほうが良いかもしれません。

わたしも隣の部署に、次の仕事以降で役立つ知識があるため研修資料などを閲覧させてもらっています。

②職場の人脈を伸ばせるまで伸ばす

独立した時、お客さんになってくれる人や紹介してくれるきっかけになる人がいます。
辞めるからといって、縁を切るのはもったいない話。

人脈を大事にすることは、辞める前も後も大切です。

③福利厚生があれば活用しきる

大きい会社なら、福利厚生も一定以上の環境があることがあります。
転職はより大きな企業に行くこともありますが、独立などの場合は福利厚生はほぼゼロになるといっても過言ではないでしょう。

広い意味では、クレジットカードや「大企業勤務(他にも収入・勤続年数)」による融資なども含まれます。

④仕事を引き継ぐ・終わらせる

人によっては「辞めるので仕事は程々でよい」と考える人もいますが、私は反対です。
②にも関わりますが、人脈を築く上で「誠実な行動に誠実な人脈がついてくる」と思っています。

やりかけの仕事は極力終わらせ無理なものや経常的なものは引継ぎを終わらせると、良い成果につながると思います。

転職・独立するなら必要ないこと

逆に必要ないことや辞めること。

①社内政治
人脈をつくるのは大切ですが、組織で偉くなるための「社内政治」は不要です。

②休暇などはためない
これは状況によりますが、年次有給休暇も使い切れればベスト。
私は無理そうですが、権利は行使しきっていいのではないかと思います。

③社外で使えないサービスなどを解約する
社内預金や団体保険など、大会社ほど良いサービスがありますが、その辺りは組織を抜けると解約されることが多いです。

転職を決めた時点で、解約を要するものについては有利なものへ変更する必要があります。

10年後を見据えて「行動」へ

日本はかつては世界第二位の経済大国などと呼ばれていましたが、そろそろ先進国から脱落するように思います。

そのため、大企業などにしがみつき細々と生きるのは魅力的である一方で、環境がいつなくなってもおかしくない時代といえます。
ふと、ある日「明日から来なくていい。」と言われることすらあり得るのかもしれません。

10年後、20年後、30年後・・・と自分がどうありたいか。
そして、どのように立ち回るべきかなどを強く考えていく必要があります。

強くありたいものです。

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