おはようございます。
リュウです。
技術力の向上。
これは、我々消費者にとって物を安く、品質の高くするために役立つものです。
だが、株主としての我々にとっては、
技術力の向上が必ずしも利益に結びつくわけではない。
技術力が向上すると、
ものをたくさん、かつ安く売ることが可能になる。
また、情報共有が進んだ現在、最も良くて安い商品を見つけ出すことができる。
これが何を生み出すかというと、
「利益率の低下を生み出す」のです。
技術が向上し、
競合がいないうちはその利益を大きく手に入れることができる。
しかし、それはいつまでも続くものではない。
競合が同レベルの技術を見につけた瞬間、
競争が値崩れを呼び、利益水準は元のレベルに戻る。
この本では、
インターネットブームを例に挙げている。
当時のアナリストは、
インターネットにより利益率が改善すると予想していました。
在庫管理や商品の購入などのコストが安くなるためです。
ところが実際には、
インターネットが利益率を上げることは無かった。
原因はいくつかあるが、
消費者が最も品質のよく、安いものを見つけ出すのが容易になったからだ。
そうすることで、他社との競争は激化し利益率を下げていくことになるのです。
多くの経営者は、
「技術力」は、利益に結びつくものと考えていないようです。
バフェット氏が、
PERが高すぎて、かつ利益率が上昇することを望めない、
インターネットをはじめとするテック銘柄に手を出さなかった理由がわかる気がします。
技術力(テクノロジー)系産業は、
投資に向きにくい分野だということがわかりました。
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