【本】(376回)バリュー投資の強化書(その2)

おはようございます。

リュウです。

3日ほど遅れましたが、

どうやら、Amazonの書籍購入の送料が、

340円から250円に下げられようです。

これは一見安くなって良いように見えますが、

1円本での利益を出しにくくなりました。

もしかすると、相場自体は大きく変わらないか、

本の出回る数が減るかもしれませんね。

さて、今日は再度読んだ本の紹介です。

バリュー投資の強化書~良いビジネスを安く買い、高く売るための分析手法~ 角山智

この本を一言で言うと、

「実価値より安い株式会社の見つけ方」の本です。

バリュー投資という名前で分類されます。

昔、ベンジャミン・グレアムという方が、

企業価値というところに視点をあて、会社の数的価値を見出し、

その価値より安く株式が評価されていたら投資をする手法で大きく稼ぎました。

その手法に感銘を受け、

やり方を受け継ぎ、改良を重ねて、

世界第3位の大富豪になったのがウォーレン・バフェット氏です。

ただ、グレアム氏の時代と異なり、

多少決算書の見方が変わってきています。

今回紹介する本は、

そんな現在の会計処理で使われている「見た目より利益を大きくする手法」や、

逆に、「健全な会社」の見つけ方について1冊で解説しています。

当時1回目にこの本を読んだ時、

バフェットもグレアムも知らなかったので感銘を受けました。

そして、再度読んでみた時、

その価値を再認した本です。

この本では、

1章 序章

2章・3章 定量分析(決算書の見方)

4章・5章 定性分析(会社の業種や業務内容の評価)

6章 市場心理

7章・8章 具体例

が書かれています。

4~6章は、概要を理解できれば良いと思います。

この本のわかりやすいところは、2・3章で財務諸表の見方を書き、

7・8章でそれを問題として解いてみるところにあります。

第2章について、

決算書の分析フローは以下のとおりです。

ステップ1 利益、資産、キャッシュフローのバランスをチェック

ステップ2 貸借対照表の時系列分析

ステップ3 損益計算書で「利益の質」をチェック

ステップ4 キャッシュフロー計算書で「姿勢」をチェック

これらは、各社の「有価証券報告書」で内容を見ることができます。

●ステップ1

利益、資産、キャッシュフローのバランスをチェック。

特に著者は「営業キャッシュフロー」の大きさに着目しているようです。

1 バランスよく成長しているか(売上高、税引き前当期純利益、当期純利益)

2 過去5年の推移はどうか(株主資本、総資産額)

が順調に伸びているか。(本のP53)

急に伸びたりしぼんだりするのは、業種によりますがあまり安心できません。

3 ROICのバランスを確認

 ROIC=当期純利益/投下資本(総資産-現金同等物)

現金部分を引くことで、設備投資の増加量がわかります。

設備投資と当期純利益の増加率がバランスよく伸びていれば、

設備が大きくなり、利益も増したとわかります。

4 アクルーアルズに注目する

 アクルーアルズ=会計利益(経常利益×0.6)-営業キャッシュフロー

「営業キャッシュフロー」は、

どれだけ物を売ることでお金が増えたかをさします。

資産が増えるのには、いくつかパターンがあり、

・物が売れて利益が出る

・在庫が増える

などがあります。

もし、アクルーアルズが大きくプラスだと、

お金があまり増えておらず、在庫が増えたのではないかと予想する指標のようです。

前回読んでわからなかった部分です。

未だになんで0.6をかけるのかわかりません。

5 CFROA(キャッシュフロー資産収益率)をチェックする

 CFROA = 営業キャッシュフロー / 事業用資産(総資産-現金同等物)

10%以上が望ましいそうです。

「事業用資産」と「投下資本」は、この本によると同じものらしい。

これらの5点を注目したところ、上記しましたが、

【営業キャッシュフローがあるかどうか】が、とても大切な部分のようです。

この本はもう少し分析(及びわかりやすくメモ)したいので、

続きは次回。

解説しきって次の本を紹介したいところなのですが、

詳しく理解したいので、さらに延長戦です。

バリュー投資の強化書~良いビジネスを安く買い、高く売るための分析手法~ 角山智

リュウ

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【今まで紹介してきた本のリスト】

(平成22年9月3日現在 374冊 / 376回

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。

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