おはようございます。
リュウです。
今日は、株式投資について、
プロの分析を利用する方法が書かれた本です。
この本では、
企業アナリストのした分析について、どのように利用することで、
株式投資の勝率を上げるか書いた本です。
著者は、企業を分析する人が記事を書くときのバイアス(偏向)について、
以下のような見解を示しています。
・アナリストの分析は株価を動かす
・アナリストの報酬は株式市場における影響力で決まる
・アナリスト達は投資銀行部門などの強い支配下にあるため、
ライバル社の関連部門などの例外を除き、率直な意見を書きにくい傾向がある。
・これによる影響は、弱い銘柄に対し、「売り銘柄」とすることを避ける。
・強い「買い銘柄」にたいしても、情報を小出しにしていく傾向がある。
例を挙げると、
ある会社が業績が下がり、どうみても「売り銘柄」に当たるものだとする。
あるアナリストは「これは売りである。」とした。
そして実際に、業績に見合ったレベルまで下がった。
さて、このアナリストはどうなっただろうか。
売り銘柄を当てて名声を得ただろうか。
答えは逆である。
投資銀行側から、投資のチャンスを逃したではないか。
と怒られ、
投資銀行のサポートする企業に嫌われ、縁切りされてしまったのである。
そのため、積極的な、売り・買い銘柄を見つけても、
消極的な分析結果しか出すことができないのである。
さて、以上のようにして、分析家の弱点を示した。
ここで著者は、
これらのバイアスに対して株式投資でどのように勝利をすべきか。
を、本全体で書いている。
全体を通していえることは、
「アナリストの業績修正を利用する」
ことです。
他者の業績が上がった。
これを聞いて投資家は投資するわけです。
株価も上昇します。
前述した、アナリストのバイアスを利用すると、
これらの上方修正は小出しで何度か出されます。
すなわち、翌月も上方修正される可能性が高いわけです。(その統計が本書に載っています)
これを利用して投資することで、
アメリカ合衆国のインデックスファンドS&P500より高い利率を出すことができました。
著者は「ザックス・ランク」という情報を推奨しています。
(著者の名前からして、彼の分析方法を載せたものだと思います。)
ただ、あくまで対象はアメリカ合衆国の株なのでこちらで使うメリットはありません。
(もちろんアメリカ合衆国の株投資の時には参考になるでしょう)
そのため、日本で当てはまるよい分析サイトを見つけて、
前述した方法を利用してみるのがよいかと思います。
結論だけ読みたい人は、
本屋に行き、289ページから297ページをこっそり立ち読みすればわかると思います。
ただ、裏打ちされないと自信がつかないと思うので、
ぜひ1回読んでみてもらえればと思います。
なお、参考にしているサイトがアメリカ合衆国のもののため、
実践するためにはある程度情報を集めるサイトを探さないといけないのですが、
理にかなった投資法だと思います。
どの国でもそうだと思いますが、
こういったレポートは、ほぼ有料で、無料のものは質が悪いです。
またあまり安いものではなく、
ある程度の資金力が要求されます。
そのため、自分としてはまだ利用できそうにないので、
実践は先になりそうです。
【分析書類を利用して勝率を上げてみたい方にはオススメです。】
リュウ
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(12月15日現在 120冊)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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