【本】よいこの君主論

おはようございます。

リュウです。

今日紹介する本は、区分が難しいですが、

物語小説です。

小説のつくりで、君主論が学べる名作です。

自分の中では、7月のベストヒットでしょう。

よいこの君主論  架神恭介ほか

著者は、7月4日に紹介した完全教祖マニュアル
の架神恭介氏らです。

内容は、

君主論にのっとり、主人公のひろしくんが、

クラスの制圧を目指すストーリーです。

始まりは5年生の4月から。

そこからこどもたちが自分の配下を増やしつつクラスの覇権を争います。

ここまで謀略に満ちたストーリーではないですが、

子どもたちのコミュニティで、

小さな派閥争いというものはあります。

自分は小さな派閥(数名のメンバーの小君主くらい?)で、

とまってしまいましたが、

クラスの覇権を争う立場になってみたかったものです。

この本のよいところは、

マキャベリの「君主論」という特に小難しい話題において、

わかりやすく、楽しく解説した本と言うことです。

クセの強いキャラクターは、

わかる人も多いと思いますが、実は別作品のパロディです。

追伸で、その部分はわかる範囲で書いて行きたいと思います。

少々キャラクターが多く、

読むたびにキャラ紹介を読み直しましたが、

それはおいといて、

300ページをほぼインターバルをあけずに通しで読めた、

と言うのは久々です。

これは、君主論の訳本では恐らく無理でしょう。

堅苦しくて読み飽きると思います。

ぜひ、【小学校の読書感想文に】使って欲しいところです(苦笑)

誰か書かないものだろうか。

こんなヒネた小学生がいたら怖いですが、

この本を手にクラス制圧するプロフェッショナルが生まれたら、

面白いリーダーが将来出てくるかもしれません。

少々子どもが読みにくい漢字があるんで、

それだけ直してあげて欲しいところです。

あと、主人公(ひろしくん)がもう少し目立つと、

ストーリーが見やすいと思います。

それにしても、

こんなアンバランスなストーリーをよくまとめられたものです。

一応、この本で一番好きなメッセージを。

「君主論は読んでみるとすごく笑えて面白いのに、

 タイトルがつまらなそうだからみんな読まないのがもったいないと思ったので(書いた)」

(P295 あとがき)

役立つ本でも、堅苦しくせず、

読みやすい本を提供してくれた著者に感謝。

前回読んだ「完全教祖マニュアル」といい、

この著者たちは本当にすごい。

一度会いたい方です。

超オススメします。

よいこの君主論  架神恭介ほか

リュウ

追伸:

作中キャラクターの引用元?

かおるくん → 熊田薫(キテレツ大百科)

すぐるくん → キン肉スグル(キン肉マン)

まあやちゃん → 北島マヤ(ガラスの仮面)

りょうくん → 呂布(三国志演技)

他にもいるのかもしれんが、見つかりませんでした。

一人一人キャラクターの絵があるのですが、

この原著、「完全覇道マニュアル」にはもっとイラストが載っているのかもしれません。

ぜひ読みたい。

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【今まで紹介してきた本のリスト】

(平成22年7月25日現在 338冊

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。

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