スノー・ボール 第53章

リュウです。
今日から第6部、この本のまとめに入っていきます。

第6部は、老人としてのバフェットについて語られているイメージです。

第53章は2ページ。
短いながらも、色々な思いが込められている章です。

アラビアンナイトに出てくる精霊(ジン)があなたに、
好きな自動車を与えようといってきた。

ただ、その自動車には条件があって、
「あなたが生涯で手に入れる最後の自動車」であるということ。

わたしが読んだバフェットの書籍だと、

だから、よくカタログを読み、性能を比較し、丈夫な車を選ぶ

 これがよい株を選ぶ秘訣だ

というように書かれてたイメージなのですが、
この章では、自分の身体について例えています。


 取扱説明書を五度読む。ずっとガレージに入れておく。

 しまっておけばへこみも擦り傷もできない。



 さびたら困るから、そういうものはすぐに直す。

 一生ずっと載るわけだから、とても大事にする。



 頭脳と肉体に関して、みんなはそれと同じ状態にあるんだ。

 頭脳も肉体もひとつしかない。

 それを一生使わなければならない。



 ただ長い間乗り回すだけなら楽なものだ。

 しかし、頭脳も身体も大切にしないと、

 40年後に自動車と同じようにぼろぼろになる。(P452)

1999年ハイテク銘柄の運用マネージャーがものすごいリターンを出しているとき、
70歳近いバフェットは、自分の身体の将来、
そして、その先にある「死」について考え出していたのかもしれません。
(数年後にハイテク銘柄のリターンはわたしたちの知るべきところになるのですが・・・)

とはいえ、実際に彼がこのとき何をどう考えていたか。
おそらくそれは誰もわからないことでしょう。
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