バフェットの教訓 46~50

リュウです。

今日は第46回。
ここから第5章、「リーダーの条件」についてです。

優れた企業には、優れたCEOがいるものです。
彼らががんばったおかげでそれ以降の経営陣が苦労せずとも経営でき、
そして、投資家にやさしい企業が生まれます。

No.46

 ひよっこに、昔ながらのコツを教えるのは難しい。

バフェットが購入した企業のトップの多くは
高年齢の方が多い。

バフェットは現在81歳。
彼の相棒ことチャーリー・マンガーは87歳です。
(蛇足で今知りましたが、彼は1月1日生まれのようです。)

バフェットを語る上で1度は出るであろうミセス・ブラムキンは、
100歳を越えても現役で活躍し続けました。

その他取締役の方も、軒並み6,70歳を越え、
バフェットを超える年齢の方も多い。

若手のCEOに比べ老獪なCEOを選び、
どうしたら企業がうまく立ち回るかと言う点で優れた知恵を集めているのでしょう。

経験と言うのは偉大なものです。

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リュウです。

今日は第47回。「ビジネスパートナーに必要な資質」です。

No.47
誰かを雇おうとする時は、
誠実さ、知力、実行力の3つに着目すると良い。

中でも一番大切なのは誠実さである。
なぜなら不誠実な従業員を雇った場合、
知力と実行力であなたを窮地に陥れるからだ。

バフェットのビジネス・投資哲学の根本には、
「誠実さ」があります。

有能な人物を雇う時、
どんなに高い能力を持っていてお金を稼ぎ出せても、

誠実さがないのならば、
その有能な知識を使い、利益を自分自身の懐に入れてしまうことでしょう。

どうしても不誠実な人を雇わなければならなくなった場合、
むしろ知力・行動力がない人を雇うべき、としています。

そうすれば、被害は微少ですむからです。

バフェットが誠実な企業に対して買収を行った例を挙げます。

ネブラスカ・ファニチャー・マート(NFM)でブラムキン女史と交渉した際、

彼女に会社の価値を聞いたところ「4000万ドル」と提示したため、
バフェットは、即日小切手を切って渡した。
このNFMのエピソードは有名です。

彼は、ある程度実価値を調べた上で交渉をしたのかもしれませんが、
会計の帳簿を調べず、そのままGOサインを出したのです。

ブラムキン女史を信頼たる人物として認めていたのでしょう。

他にも多くの企業で買収を行う際、
ほとんどの場合、バフェットは元の経営陣を残して経営させます。

ビジネスパートナーを選ぶ際に既に、
信頼できる人物かどうかを重要視しているからなのでしょう。

他のミリオネアについて書かれた本でも、
ミリオネアが重要視している要素に「誠実さ」というものがありました。

それだけ「誠実である」ということは、
ビジネスパートナーを求める時に重要な要素なのでしょう。
しかしながら、若手側としては、
どうにかしてバフェットに反論したいところですが、
現時点では「経験」というものを越えられていません。

今後、彼を目指し、越えるためにもがんばりたいところです。

 

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リュウです。

このテーマだけは、
どうしてもどういう意味なのかわかりませんでした。

No.48
陸地を歩くのがどういうものなのか、
あなたは魚にきちんと説明できるだろうか。

「いつか陸に上がるときに」というテーマには、
千年のあいだ議論を戦わせる価値があり、

「いつかビジネスを運営する時に」というテーマにも、
それと全く同等の価値がある。

机上だけではなく現場を見るべき、
という内容に思えるのですが、確信がもてない。

理論で理想の経営を行うことができても、
実際にビジネスを経営することになったならば、
現場に出て、トラブルを解決し、利益を上げなければならない。

NFMのブラムキン女史は100歳を越えても陣頭指揮を執り、
大きな利益を生み出し続けた。

実際に現場に出てみて経験を積んでみることが、
経営を知る上でとても大切なことなのだということが伝えたいことなのだと思う。

 

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リュウです。

今日は第49回。「裸の王様」についてです。

あなたがもし、5年くらい株取引をしている人ならば、

様々な要素で本来の収益力とは無縁な企業が、
市場で高い価値で取引されていたことがあるのを知っているでしょう。

会計操作などで、
実利益とはかけ離れた利益の計上を行う企業が稀にあります。

潮が満ちている時は、
みんな同じような格好で泳いでいるように思える姿も、
潮が引くと、裸で泳いでいた人がわかってしまうわけです。

この書籍では、エンロンを例に挙げていますが、
日本だとライブドアの粉飾事件あたりが近年だと印象に残っています。

わたしはその頃は、
株式取引にそこまで精通してなかったので、
後の情報で知ることになるのですが、

会計に少し詳しい人であれば、
キャッシュフローの動きや、貸借対照表などを眺めてみることで、
不思議な会計を見抜くことができたようです。

正当な利益が上がっていなくても、
一時的に評価されることはあるでしょう。

しかし、本当に収益を上げられる企業でなければ、
長期保有には向かない企業であり、
バフェットのような大富豪を目指すためには、数々の苦労を抱えることになるでしょう。

 

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リュウです。

今日で50回目です。
「誠実な経営者と情報公開」です。

NO.50
観念がついえたとき、
言葉は何かと役に立つ

元々ゲーテの詩の引用との事ですが、
探してみたものの出典がわかりませんでした。
(もしわかる方は教えていただけると嬉しいです。)

経営者は誠実であるべきです。

したがって成功したことも、
失敗したことも、正直に明かすべきです。

成功したときは「自分の功績」とし、
失敗したときは、「他人や環境のせいだ」とする経営者がいます。

しかし、わたしたち投資家は、
判断の間違いに際して自分で責任を持たず、
いい訳ばかりする経営者に信頼をおくことができるでしょうか。

失敗も、成功も、正直に明かすべきです。

株主が企業の資金を出しているオーナーなのですから。

バフェットも、「手紙」という形でオーナーに情報公開をしており、
法律で定められた範囲で購入した株式も公開しています。

(全部を公開していないのは、本来得られる利益が下がるからとのことです。
気になる点ではありますが・・・)

誠実な経営者が経営する企業に投資をしていきたいものです。

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