リュウです。
今日は第58章。
スージーの病気は癌でステージ3まで進行していました。
ステージ3は、転移や一定以上のサイズまで、
がん細胞が大きくなっていた場合に診断される進行具合です。
バフェットは、死に対して敏感な人です。
スージーが徐々に衰弱していくのをとても見てはいられなかったことでしょう。
スージーの手術は幸いにして成功します。
その後、手術ゆえの体調の思わしくない様子にバフェットも付き添って看病します。
別居して20年以上、
しかしそれでもバフェットはスージーが好きでした。
彼女の看病を続けながら、バフェットは一歩一歩彼女との離れた距離をつめているように思えます。
この章での名言、「人生の最大の成功と失敗について」、
ジョージア工科大学の学生たちに伝えています。
大体において、わたしぐらいの年齢になると、
愛して欲しいと思っている人間のうち、
どれほどの人間に実際に愛してもらっているかどうかが
人生の成功の度合いをほんとうに測る物差しになる。
大金持ちというのはいっぱいいて、
功をねぎらう晩餐会を開いてもらったり、
病院の棟に自分の名前をつけてもらったりする。
しかし、世界中の誰にも愛されてはいないというのがほんとうのところだ。
わたしくらいの年齢になって、誰にもよく思われていなかったら、
銀行の貯金がいくら莫大でも、人生は大失敗だ。
そのことは、自分が人生をどう生きてきたかをあらわす究極のテストなんだ。
あいにく愛は変えない。
セックスは金で買える。
功をねぎらう晩餐会も金で買える、
どれほどすばらしい人物かということを書いたパンフレットは金でつくれる。
だが、愛を得るには愛される人間でなければならない。
金持ちほど口惜しいだろうね。
小切手さえ書けばいいと思っているから。
「100万ドル分の愛を買いたい、と」
だがそういうわけには行かない。
愛は与えれば与えるほどもらえるものなんだ。(P568)
この時代、ある程度の富は必要不可欠です。
しかしながら、富めるからといって幸せではない、
「愛する人に愛される」
これが人生としての成功なのです。
—–
コメント