スノー・ボール 第40章

リュウです。

今日は第40章、いよいよ後編です。

この章では久々にGEICOが取り上げられます。

拡大を急ぐあまり、
質の悪い顧客を囲い込んだために、
GEICOのキャッシュが少なくなってしまったのです。

1975年保険事業で1億9000万ドルの赤字を出してしまったGEICOは、
破綻する可能性が出ていました。

ビジネスモデルは問題ない。
ジャック・バーンの熱意と能力を理解し、幹部にすえる。
効率が下がってしまった質の悪い顧客を整理する。
(当然)下がっている株式を買い占める。

バフェットはもしかすると、近日中に0になる可能性のある株式を買いました。
そういった意味では、大きな賭けでしたが、
分が良い戦いだと思っていたに違いありません。

バフェットは、事業が悪化した企業に対し、
復活する自信を込めて買い占めることがあります。

ただ、グレアム先生の投資法から離れた彼の投資性向からすると、
企業の実績はそうそう回復するものではないとしているのです。

GEICOになぜ手を出したのかどうかについて、
相当自信があったからなのでしょう。

バフェットは、のちにアメリカン・エキスプレスも買いなおしています。
一度買った企業を、もう一度買いなおしている。

もしかすると、一度買った企業の良さを知っているからこそ、
今の業績悪化は立て直せると判断したのでしょう。

さて、バフェットとスージーとの関係ですが、
あまり描写されていないものの、
ワシントン・ポストのキャサリンも影響していたのではないでしょうか。

キャサリンの前ではしゃいでたバフェット、
今回のようにチャーリーも入って3人で、ビジネスを行っている姿を見て、
スージー自身は孤独を感じたのではないでしょうか。

しかしながら、彼女の自愛ともいえる他を受け入れる性格が、
離婚という形をとらず、別の方向に進んでいくことになったのです。

次章で、いよいよスージーとの関係が変わります。
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