(393回)再:フィッシャーの「超」成長株投資(その1)

こんばんは、リュウです。

先日、出かけていたため、更新が遅めです。

バフェット流の株式投資を知る上で、

2人の偉人を知ることが大切になってきます。

1人は、株式投資はグラフを見ながら推測するのではなく、

「企業価値」であることを教えてくれた、ベンジャミン・グレアム。

もう1人は、

企業の成長性に投資することの大切さを教えてくれた、フィリップ・フィッシャーです。

今回は、後者のフィリップ・フィッシャー氏について書かれた本を紹介したいと思います。

フィッシャーの「超」成長株投資 フィリップ・フィッシャー

第1章には以下のようなことが書かれています。

●株式は買って売るか、持ち続けるか

株式を安く買って高く売ろうと考えず、

真に優れた企業を見つけ出し、

市場がどれだけ激しく変動してもその企業を持ち続ける。


また、買う上で好機というものは存在せず、

いつ、どの時期に買ったとしても大きな利益を生むことになる。

長期保有の大切さを表しています。

結果論かもしれませんが、

短期投資家でバフェットを超えたトレーダーが存在しないことも、

注目すべきところだと思います。

●経営者とは

企業経営は、時代が変わるごとに変わっていきます。

経営者は、その時代ごとにおける企業経営を取り続ける必要があります。

そのため、優れた経営者とは、

常に自社の経営を分析し、

どこまでも進歩を求め、場合によっては社外に目を向け、

有効なヒントを見出すよう努力する者が多い。(P26)

優れた経営者の定義については、

バフェットの本でも余り多くは語られていません。

完全に余談として、

バフェットの最も大切にしている経営者の資質は、

「誠実さ」です。

●研究について

フィッシャーは、成長における要素として、

「研究」を重視しています。

フィッシャー氏は、

研究が売上に反映されるまでに長期間(7~11年と定義)かかるため、

その期間研究費が企業の利益を食い続けることを忘れてはならないとしています(P31)

しかしながら、

研究を全くしない企業は、

研究をし続ける企業に比べて、さらに大きな代償を払うことになるだろう。

としています。

ここが、バフェットと大きく違うところなのではないかとおもいます。

コカ・コーラのような企業は、原則的な研究開発費は0です。

しかし、大きな利益を上げ続けている。

バフェットの銘柄選択術で書かれていた、「消費者独占型企業」ではない会社は、

研究開発以外に、コマーシャルやメディアなどの、

営業部分での研究をかかしていないのでしょう。

●不況に対して

長期的に見ると不況は必ず起きます。

そういった不況に対して、

1,2年をしっかり耐えられるような財務力、

資金調達力がある会社を選ぶようにすべきとしています。(P35)

資産全体に着目するのではなく、

キャッシュなどの即時運用できるものを持ち続けていることの大切さについて書かれています。


今回は、主に基本的なことについて書いてきました。

次回以降に、成長株である企業の見出し方について徐々に説明していきます。


フィッシャーの「超」成長株投資 フィリップ・フィッシャー

リュウ

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【今まで紹介してきた本のリスト】

(平成22年9月20日現在 375冊 / 393回

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。

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