外部情報で投資をする時に気をつけること

あっという間に8月末になりましたね。

例年なら旅をしているので充実感のある月末になるのですが、土日に自宅に居て娘と遊び筋トレを続けるのみの生活になりつつあるので、こう少し充実したものにしたいですね。

独立に向けては、少しずつチャンスと情報を収集に行っています。
今日は娘と買い物に行ってきます。

さて、本題。

投資関連について、自分も最近ではTwitterで情報を収集するようになりました。

これは、コロナ前の「良い業績」を探し出す作業から、「良い材料」を探し出すことがメインになってきたためです。

コロナ以後は、業績が厳しい会社が非常に多く、実体経済と株価が連動していません。これは、政府が株式市場の崩壊を防ぎ、企業の資金調達を助けるために支出をしていることに起因します。

そのため、ワクチン株や在宅業務に役立つ一部の利益を出した企業や、将来の利益を期待する「材料」をもつ企業に業績や資金が集まるようになりました。

併せて、フットワークの軽い情報収集が必要になってきています。

そのため、インターネットを中心とした情報収集が鍵になります。通常の財務分析と違って、そうなると困るのが「情報の取捨選択」「情報に惑う」こと。

世には、価値のある情報とそうでない情報、新しい情報と古い情報が混在しています。これらに惑わされないように一定のルールを決めました。

今日は、「投資で守ること3つ+1個」について。

外部情報は役立ちますが邪魔になる情報も少なくない

企業価値を意識する

安く買い、(高く売る)ことが株価の目的です。
そのため、「購入時の株式の評価が安いか、高いかの判断基準をもつこと」が大切になります。

ケース1 資産価値からみた企業

 ・企業が事業を行っていない
 ・100万円の現金がある
 ・発行株式数が10株

なら1株=10万円(100万円÷10株)とわかり易い。

一方で、実際には、

ケース2 実際は事業と資産が混在する中、価値を判断

 ・企業が年10万円の利益を上げる
 ・資産には50万円の機械と30万円の在庫(棚卸資産)、20万円の現金がある
 ・発行株式は10株

の場合に、その評価をどうするかを考えていく必要があります。

他にも、資産やその場の業績で見えない要素、その企業のブランド価値や、今後発生する要素や需要などを、市場は織り込んでいきます。

最近だと、ワクチン開発関連でモデルナ(ティッカー:MRNA)が、「米国政府が行うワープスピード計画で合計25億USDの支援を受ける情報」がありました。

これにより、

 ・この支援が1株どれくらいの利益になるか
 ・PER換算で何倍まで下がるか
 ・ワクチン開発が成功したならば世界的に需要がある中どれくらいの利益を生み出すか
 ・成功・失敗の判定はいつか

を総合的に判断して、株価はどの程度かを自分で予想する必要があります。

情報をもらっても、この辺りの分析をしないと、

「何となく安いらしい。」

くらいの判断しかできなくなります。

そうすると、今の株価が未だに安いのか、既に高いのか、不確定なのかわからない不安な投資になります。
自分で判断できるように、EDGARなどでどのニュース(数字)を見て、この判断をしているかをできる限り分析してから投資をしたい。

ルールを守る

情報はたくさんありますが、投資できるお金は無制限ではありません。
しっかりとルール付けしてリスクを管理する必要があります。

インターネットの情報頼りで投資したものは知識と経験を積むために投資をするものの、

 ・リスクが見えないものには、MAX50万円までの投資にする
 ・15%株価が下がったら見立てを間違えたとして損切りする
 ・見込みから3ヶ月(例えば次の四半期決算の結果までに)動きがなければ手放す

など、結果の期日を決め、ルール付けしておくべきです。
もちろん、ルール付けしたあとに良いにつき悪いにつき自分の評価と状況が変わることがあるのでその場合はルールを見直します。

必要なのは、「買った株はいつ売るか(当面売らないという判断を含め)の一定のラインを決めて置くこと」が大切です。

株価のみを追わない

1と関連しますが、他人の情報から企業の価値を判断。
そして、企業の価値から株価がどれくらいか算定する必要があります。

例えば、EPSが将来300円になるとして、PERが12倍で3,600円くらいまで上がると見積もったとします。仮にその銘柄が、今日2,000円で売っていたら、買い時と判断できるかもしれません。

ところが、2,000円で購入した数日後に、その株価が1,600円まで下がったとしたらどうするか。
もし、本来価値の予想が変わっていないならば売るべきではありません。

おまけ・税金面

可能ならば税金面も考慮した売却をすると良いでしょう。

株式投資は、売却時に利益が出ると原則20%(配当は国内外でばらつきがありますが20%くらい。)の所得税がかかります。

また、損失が繰り越せる期間は最大で3年分です。
そのため、無計画に利益を確定したり、損失を確定させると不必要に税金を生じさせることになります。

個人の所得税で言うならば、
12月に売れば、最短で3ヵ月後(翌年3月)には税金の支払いがあります。
1月に売れば、これが14ヵ月後(翌年3月)になります。

株式の利益(損失)の確定タイミングにより、約20%の利益にかかる税金分に対し1年近い運用期間の差を生みます。(特定口座で源泉徴収を設定している場合は大差なし。)
「このタイミングでなければならない」、という場合を除き、税金を支払う次期をある程度コントロールできると望ましいです。

とはいえ、Twitter情報などは短期~中期(1年弱)程度の投資が多いため、
税額のコントロールは難しいですが、利益が出たら他の損失と相殺して、不要な税金を納付しないなどの工夫をすることは可能です。

まとめ

インターネットで情報を集められる時代。
自己判断でも当然ですが、他者の情報を活用して株取引をするときに特に気をつける重要なポイントは4点。

1 企業の価値(要は今の株価が安いか高いか)を理解する
2 買い・売りのルールを決め、守ること
3 目先の株価の動きに惑わされない
4 可能なら税金を考慮する

この4点を気にしながら、投資をすることができればと思います。

「材料株」や「金融相場」の状況にある投資環境に慣れない自分への自戒の念もこめて。

コメント

タイトルとURLをコピーしました