いつまで生きられるかを常に考える(とある不動産業者さんとの話)

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今日は、県内のとある不動産を見に行くと同時に、賃貸業者さんと話をしてきました。賃貸相場などを聞きにいく目的で寄った不動産屋さんでしたが、その際に話が盛り上がって色々と聞くことができました。

不動産投資の面でも学びがありましたが、事業を行っていく上で大切な学びもあったので、備忘録に残しておきます。

人生を全力で長く生きた人の話には得るものがあります

投資家でもある不動産業者さん

今日会った方(Aさん)は、宅建業をしつつ不動産投資をしている方でした。県内に不動産のビルなどを持ち、不動産業界には30年以上、投資家としても10年以上の方です。
60歳近い方で、幾多の修羅場を乗り切ってきたようでした。

事業を続けてきた人の金言

長く業界で生き残るために30年も業界で生きてくると、考え方が整理されてくるように思いました。ある種の哲学のようななものかもしれません。
当人も考え方に若干の偏りがあると自覚はしているようで、「私の経験からなので絶対ではないですが」と、主観性を認めつつも苦労を教えてくれました。そんな中で残しておきたかった言葉を書いてきます。

①同じ業界にいた人は既に殆どいない

バブル期に物件を多く買っていた人などは、業界から消えていった。
サラリーマンとは違い、生き残ることがとても大変。独立するならば、常にそれは念頭に置いておいたほうが良い。

②若いうちは行動力でカバーできる

(私以外にも)他にも話をしに来た方がいた。中には、全国に物件を数十持っていたような方もいた。
彼が30代、40代ならなんとかなるかもしれない。これが、60代、70代になるとそのフットワークは難しくなる。

だからこそ若いうちは行動力でカバーできるものがあると言えます。

③直感を大切にする

Aさんは、元から不動産業界の人ではなかったそうです。
部活動で才能は有るものの、けがが原因で辞めることに、学校も中退。

ある方に相談し、「34歳が良い」と言われ、34歳と決めて独立を準備。
独立自体はもっと前から決していて、20代は経験を積むとは決めてはいたようです。つまり、就職は独立への過程であるとあらかじめ見込んでいたそうです。

Aさんが他の業界に就職活動をしていたとき、ふと「不動産業界だ」と思い不動産業界へ転職。そして、数年の経験後独立、いろいろな苦労を重ね今の位置に至っているようです。

これらはすべて直感。
そして結果に現れています。

④生きるか死ぬかスレスレのところに答えがある

事業をしていると、ものすごくうまく行って儲かることもあるが、生きるか死ぬかスレスレのところを乗り越えていかなければならないことがある。
そのときに、血路を開いて乗り越えていく必要がある。常にスレスレのところを走らないと見つけられないものがある。

サラリーマンだとそのあたりが弱いため、自分を追い込む必要があります。

⑤チャンスのとき、全力でダッシュできる準備をしておくこと

有名な言葉ですが「チャンスの女神に後ろ髪はない」もの。

不思議なもので、1年間残っていた物件が、何故か買い付けは同日に起こる。内見に行った翌日に買い付けを入れたらすでに売れているということがある。
そのためにも、

 ・どういう基準で買う(動く)か
 ・決断力をしっかりと持つ

必要があります。

他の事業でも、どういう人と契約するかなどを明確にしておかないといざというときに決断できなかったりします。
株式投資にも通じるもので、「下がったら買う」と思っていても、

 ・「いくらまで下がったら買う」判断基準があるか
 ・実際に下がったとき「買う決断ができる」か

というところで躓いた人もいると思います。

⑥若くして亡くなった父から、健康と事業を堅実に

Aさんは早くに父親を亡くしたため、自分もその年になったら死ぬかもしれないと思い、健康に気をつけ、生活しているようです。
そのため、「今を生きるためにどうしたらいいか」を常に考え続けていたようです。

また、若くして亡くなるかもしれないため、規模を無理して大きくしようとせず、確実な事業を行ってきたようです。

⑦妻の協力がないと男の力は半分になるもの

奥さんが賛成してくれることは、事業の成功で大切なことです。妻が反対したら男の力なんて半分になってしまう。特にサラリーマンを辞めて独立するなどは大きな決断。「大丈夫なんとかなる」と言ってくれる配偶者でなければ、独立は考え直したほうがいい。

また、「愛は大切だが、生活できないほど稼げなくなれば別れる」ことすらあると思う。私も、(生活費を稼げるくらいの)事業経営をできていたから大丈夫だったが、お金がなければ別れていたかもしれない。と言っていました。
配偶者にパワーをもらって事業主は活躍できるものだと改めて思いました。

⑧やって後悔よりやらずに後悔したほうが辛い

直感で「やるべき」と感じたなら、やってみたほうが良い。
「やらずに後悔より、やって後悔」
「リュウさんがやりたい!と思ったならそれはやるべきですよ」と。
啓発書などでもよく出る言葉ですが、実際に行動で結果を出した方に言われると重みを感じました。

⑨成功者は常に慎重一見豪快な戦略を取るが、行動は慎重です

ユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井正氏も、ユニクロの店舗を一つ一つ見に行ったそうです。豪快な行動には綿密な計画を立てて行動しなければなりません。

⑩厄年は一つの転機になるかもしれない

男性の厄年は42歳(数え年のため満41歳)。この歳で死ぬ人も多かった。そしてここから飛躍する人も、ここから落ちる人も多かった。リュウさんが悩むのは、数年後の厄年の転機を感じ取っているからかもしれない。

成功する人も失敗する人も出てくる時期ということなので勝負に出る時期なのかもしれません。

60まで生きたら、大きなことをしていきたい

最後に言われたこと。
60歳になったら人生がリセットされるものです。何かにチャレンジしたいですね。

コロナは大きな時代の変わり目、ここで次の孫正義が出てくるかもしれない。
時流を逃さないため常に準備を怠らないようにしている。

人生のリセットとは還暦のこと。還暦を迎えて、引退という道ではなく、さらなる飛躍を目指そうとするパワーに、自分なんてまだまだ若造であるなと感じさせられました。

自分が60歳のときに、このようなことが言える人物でありたい。
自分も頑張ろうと思います。

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