【本】株式投資の未来

おはようございます。

リュウです。

今回紹介する本は、

長期投資をする方はぜひ読んでみてもらいたい本です。

株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル

今までいくつか紹介した、ウォーレン・バフェット氏の本は、

「株式ではなく、組織を所有する。」という考え方のもと、

長期投資の手段として活用されてきました。

今回の本では、

「長期投資の中で、どのような銘柄が利益をもたらしてきたか」

について書かれている本です。

第1章を例に挙げると、

PC業界の雄こと「IBM」と、

石油会社の「スタンダード・オイル」を比較しています。

1株収益(EPS)、1株売上高、セクター成長率を比較しても、

IBMがスタンダード・オイルを大きく超えます。

どちらが、長期投資向きの銘柄といえようか。

この数値を見ると、

IBMに思わず投資してしまうのですが、

正解は「スタンダード・オイル」でした。

なぜか。

スタンダード・オイルの

「平均株価収益率(PER)が、IBMの半分しかなかった」ことと、

「配当利回りが大きかった」ことにあります。

この本は、

1部と2部で、成長の罠について、

3部では、配当の重要性について、

4部で、高齢化社会の問題点など、これから先の米国の株式投資について、

5部で、では具体的なポートフィリオをどう組んでいくかについて、

書かれています。

バフェットの名前がたくさん出ているからかもしれませんが、

ハイテク銘柄がなぜ、長期投資に向かないのか、

生活必需品がなぜ強いのか、

がわかります。

そして、第4部の人口動態で、

若い国の強さについて書かれています。

彼は、長期的に成功してきた高配当の銘柄(永続する会社)に、

その配当を再投資し続けることにより、

大きな利益を得ることができる。

と説いています。

また、この本のすごいところは、

「異常なほどのデータ分析」にあります。

1957年~2003年の56年間のデータで、

S&P500銘柄の成長率、株価の増加、年平均などを取り、

そのデータを比較して、セクター別などに分類しています。

米国株とはいえ、

このデータを見ながら各部門や、銘柄の性質を比較するだけでも役立つ本といえます。

学ぶところが多く、

そして、今までと違ったアプローチに驚かされる本です。

【バフェットの投資本を読み、さらに長期投資について研究したい方】は、

一読の価値がある本です。

オススメします。

株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル

リュウ

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【今まで紹介してきた 本のリスト】

(平成22年3月8日現在 201冊)

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。


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