おはようございます。
リュウです。
今回は配当の再投資について書かれている部分を読み解きたいと思います。
株価下落をしている際に、
配当を再投資することによって、大きな利益をあげることができる。
P171に株価下落から回復までの年数、
P172に株価回復後の年間リターンが書かれている。
30%下落した時、5%の配当を出した時、
株価が元の水準に戻るために17.7年の時間がかかるが、
年間のリターンは12.24%となる。
年間12%はS&Pの平均成長率を大きく上回るものである。
これは、配当とその配当金の再投資を利用することで、
下降相場の価格下落に対するプロテクターとなり、
上昇相場で利益率を大きく上げるアクセルの役割を果たします。
配当再投資がリターンを押し上げる動きは、
「ドルコスト平均法」に通じるものがあります。
ドルコスト平均法は、毎月(毎年)定期的に同額分の株式を買い続けることです。
将来のリターン上昇が見込める時期に、
購入株式数が増えるのがポイントです。
個人投資家レベルではなく、企業として株価価値を挙げる方法として、
株式配当再投資と同様の性質のもので、「自社株買い戻し」があります。
株価が大きく下がった時に自社株の買戻しを行うことで、
EPS(1株式あたりの利益)をより大きくあげる(株価が安いためたくさん買い戻せる)ことができ、
株価の下落を防ぐことができます。
ただ、これらで重要なポイントとして、
倒産(デフォルト)しない企業であることが大切です。
株式再投資を行う数少ないデメリットは倒産するケースだと思います。
シーゲル氏の本で言えることは、
長く(S&P500上場会社として)生き続けた企業が、
高い利益を上げていることを強く主張しています。
バフェット流でも、
「シック」と「ヘルシー」の競走馬の比較の例にあるように、
インフルエンザにかかっても、
「早く」、かつ「回復する」馬を購入した方がリターンが大きい。
回復見込みが(早い時期に)あるだろう企業が、
株価が下落した状況下で大きく投資することが、
利益率上昇の秘訣なのだろうと思います。
そのため、調子が悪くても回復する見込みがあり、
一定の配当を出し続ける会社に再投資するのは効率の良い投資法のようです。
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