麗しのバフェット銘柄 17

おはようございます。
リュウです。

第16章では、実際にバフェットが投資した企業をまとめて載せています。

どの企業でどの程度のリターンを得たか書いてあるのですが、
それよりもどういう部分でその企業を見立てたのかが重要となります。

会社名とジャンルと、
どのように見立てたのかを引用してみます。

●現在(この本が出た2000年ごろ)
 ・イージス・リアリティ(REIT)

300万平方メートルのショッピングセンターを所有・運用
・ダン・アンド・ブラッドストリート(ビジネス情報)

会社格付け機関のムーディーズをスピンオフすると言う理由から取得
株式市場はときに企業のスピンオフの影響を十分に評価することができない、
としている。
・ファースト・データ(クレジットカード情報処理サービス)

数百万人のクレジットカード情報を持つ、
株価調整期に買い始めた。
 ・ファニチャー・ブランズ・インターナショナル(家具の製造・販売)

バリューラインから住宅用家具のトップ企業であることを見つけ、
2000年ごろから買い始めた。
・GPU(電力)


 ・H&Rブロック(個人向け税務サービス)

 ・HRPTプロパティーズ・トラスト(REIT)

商業不動産を経営するREIT。2000年ごろ購入。
配当・BPSを決め手にしているように見えるので、
この時期のバフェットには珍しい、バリュー投資型ではないだろうか。
実際に2010年現在で約3倍になっているようです。
 ・JDNリアリティ(REIT)

全米18州でショッピングセンターを開発・取得・リース・運営。
商業施設のREITが続いているようです。
・ジョンズ・マンビル(建築材)

ハイテク株人気の時期に買収。
 ・ジャスティン・インダストリーズ(住宅材・作業靴)

・レイジーボーイ(家具)

  高級家具、リクライニングチェアの販売、ITバブルがはじけた直後に購入。
・リズ・クレイボーン(アパレル)

キャリアウーマン向け、アパレル・アクセサリメーカー。
ハイテク株人気が続く1998年に購入。
 ・ミューラー・インダストリーズ(金属製品)

2000年ごろの暴落時に入手
・ナイキ(スポーツシューズ)

  1998・2000年の暴落時に購入。
スポーツシューズの不振期、産業全体の不況、
株価暴落・調整期で優良株を入手するチャンスとなるようだ。
・USG(建材)

アスベスト公害訴訟の影響で急落した際に入手。

 ・ヤム・ブランズ(ファストフード)

2000年ごろ購入。

●過去に購入した銘柄
 ・アメルダ・ヘス(石油・天然ガス)

石油埋蔵量と現在の株価を比べ購入。
・ABCテレビ(テレビ局)

 ・アメリカン・エキスプレス(金融サービス・クレジットカード)

サラダ油事件以降、1990年代にもクレジットカード意外に手を広げすぎて、
クレジットカードユーザーのシェアを減らした時期がある。
その際に、バフェットは新しいCEOである、ハーベイ・ゴルブ氏の要請を受け、
再度購入。
・アンハイザー・ブッシュ(ビール)

  不況で株価が安くなったときに購入。
自社株買いを頻繁に行ったためか、ROEが非常に高くなっていた。
・ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(医薬品)

  医療制度改革の動きが高まった1993年に購入。

・キャンベル・スープ(食品)

 ・キャピタル・シティーズ・コミュニケーションズ(テレビ会社)

 ・クリーブランド・クリフス(鉱業)

鉄鉱石を供給する最大手の企業。
面白いところは、鉄鋼不況期に鉱山開発を停止して、需要回復を待つ特徴がある。
1984年鉄鋼不況時に購入。
 ・コカ・コーラ(清涼飲料)

PER25倍以下になったところを購入。
・コックス・コミュニケーションズ(ケーブルテレビ)

2000年の純利益率が23%に達する優良企業。

 ・ウォルト・ディズニー(テーマパーク)

企業価値に対して、目に見えないのれんの価値が大きかった企業。
 ・エクソン(石油)

FRBの金利引き上げにより、株式相場と景気がダメージを負ったときに購入。
 ・フレディ・マック(モーゲージローン)

 ・ウールワース(小売り)

 ・ギャラハー・グループ(タバコ)


・ガネット(新聞)


全米一の新聞社。
広告不況の1994年に購入。
 ・GEICO(保険)

支払不能の危機に、その収益力の高さ復帰後上昇する企業とみて購入。
 ・ゼネラル・エレクトリック(複合企業)

 ・ゼネラル・フーズ(食品)

 ・ジレット(化粧用品)


・ハーシー・フーズ(チョコレート・菓子)


 ・インターパブリック・グループ(広告代理店)

企業が自社製品をPRする限り広告の需要が尽きることがない。
1973~74年の不況期に購入。
 ・カイザー・アルミナム&ケミカル(アルミ製品)

価格競争型の企業になってしまったため、損失となった企業。
 ・マクドナルド(ファストフード)

ROE16~20%、EPS平均成長率12%。
1994~95年に購入し、バブル期の1999頃に売却。
 ・メディア・ゼネラル(新聞・放送)

1978~79年の金利上昇期に購入。

・マーキュリー・ゼネラル(自動車保険)

  株価が純資産以下となった1988年、1990~92年、2000年に購入。
バリュー株型の投資のようです。
 ・ニューヨーク・タイムズ(新聞・放送)

 ・オグルビー&メイザー(広告代理店)

 ・ペプシコ(清涼飲料)

 ・タイムズミラー(新聞・出版)

1980年の金利上昇に伴う株価暴落時に購入。

 ・トーチマーク(生命・健康保険)

株式バブル崩壊時の2000年に購入。
 ・ウォルマート・ストアーズ(小売り)

 ・ワーナー・ランバート(医薬品)

薬価引き下げを行った1990年に購入。
経営方針が合わなかったためその後売却。
 ・ワシントン・ポスト(新聞・出版・放送)

 ・ウェルズ・ファーゴ(銀行)

10~15年毎に1度来る、不動産のバブルと崩壊のタイミングを見て購入。

・ワイス(医薬品)

企業の質もさることながら、
分野、メインで購入した時期などが、ほぼ同時期のようです。

メディアや情報、食品、トレイタリー、家具、医薬品などのジャンル、

金利上昇時の株式不況、特定ジャンルの規制発動時、不動産の好不況時
あたりが着目すべきところなのかもしれません。
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