バフェットの教訓 51~55

リュウです。

今日は第51回。
「対処療法的な経営者は好ましくない。」ことについてです。


No.51

 良い経営者は朝目覚めた時、開口一番、

 「さぁ、今日はありきってコスト削減をするぞ」

 などと言わない。



 これは、

 「今日は張り切って息をするぞ」

 ぐらいの意味しかないのである。

コストに限ったことではないのですが、
まさにコスト削減がしっくり来る言葉です。

コスト削減というのは、経営を行ううえで、
最初から、常に考慮すべき項目です。

「さて、コストを削減するか」、という宣言は、
今までコスト削減の努力を行ってきていなかったことを意味する。

そして、経営者は対処療法的に行動をとります。
必要以上に給与を下げたり、
現場を見ずに必要なものをコストカットしてしまうのです。

元々コスト削減の努力を行ってきていなかった会社を、
あなたは投資したいと思うでしょうかか。

バークシャー・ハサウェイの本社では、
17名分のオフィス機器があるのみ。

彼は「さぁ、コストを削減するか」などと言わずに、
最初から行動で示しています。

経営陣が常に必要なことを行動に移しているかどうか、
投資を行ううえで重要な判断基準となるでしょう。

 

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リュウです。
今日は第52回。「経営と愛」についてです。

No.52
100万ドルで愛が買えるのならば安いものだ。
しかし、現実には、誰かに愛されたいと思ったのなら、
愛すべき人物に自分がなるしかない。

見返りを求めてしまうのは人間の性なのですが、
あなたが何かを与えなければ、恐らく、
あなたには何も与えられないだろう。

わたしの知り合いで、望みの愛を手に入れた人は、
誰もが自分を成功者だと思っている。
 
誰にも愛されずに満足感を得られる成功者など、
私には想像することができない。

少し長めですね。

バフェットは、「愛」というものを大事にしているようです。

いくつかの項でも書きましたが、
相手が信頼できるすばらしいパートナーであることを欲すると同時に、
バフェットは、パートナーに絶対の信頼を置いています。

だから、仮に買収をしたとしても経営に口出しをしませんし、
自由な裁量で経営を行わせています。
彼は、すばらしいパートナーに愛と敬意を持って接しています。

さらに、自分が雇った経営チームについて、
事あるごとに自慢をし、公衆の面前でも躊躇なく褒めるのだそうです。

これは本文にはありませんが、
彼自身も、夫婦仲で苦しい思いをしたと言われています。

妻スーザンが好きではあったのですが、
夫婦の愛に苦労をしていたようです。

だからこそ、自戒の意味を込めて、
こういうメッセージを発したのかもしれません。

 

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リュウです。
今日は第53回。「過程と結果」についてです。

No.53
過程と結果のバランスをうまくとれと教わってきたが、
わたしの場合、結果より過程の方がはるかに楽しい。

一般に成功者と言われる方は、
結果(お金など)に加えて、それにたどり着く過程を好む人が多い。
これは、バフェットも例外ではない。

「今の仕事を心底愛しているから、
自分はお金を払ってでも(今の仕事を)続けたい。」

情熱が成功を呼ぶのだと思います。

そのため、仕事を選ぶ時は、
自分が好きなことができる仕事を一生懸命吟味して就いた方がよいようです。

好きなことを、一日24時間続けられる。
それは、その家庭自身が幸せなものと感じることができるのでしょう。

私も、このようなセリフを言ってみたい。
 

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リュウです。

今日は第54回。
「挑戦しがいのある仕事を選ぶ」です。

No.54
すべてのホールでホールインワンを出せるような人は、
そのうちゴルフから離れていくだろう。

仕事を選ぶ時に重要なのは、
「挑戦しがいのある仕事を選択すること」です。

挑戦しがいのない仕事は、
退屈で、自尊心も芽生えず、モチベーションを低くする。

挑戦には失敗というリスクがつきます。

そこにどれだけ寛容で、
またミスをしてもそれをカバーできる経営者であるかどうか、
これが経営者の資質の一つになることでしょう。

経営者が、「挑戦に伴うリスクを取り易い環境」を作れるのならば、
その会社は更なる成長に挑戦し続けやすくなります。

ただ、この教訓で気になることがあります。

No.54で、バフェットの言ってることは全くの事実なのですが、

バフェット自身は、
投資という世界で、ホールインワンを出し続けてるようにも思えます。
野球の打率で言うのなら、8割~9割バッターのバフェットです。

彼は投資を離れていません。

もしかすると、彼にとっては、
まだまだ現時点では、「挑戦の過程」ということなのでしょうか。

だから80歳を越えても精神的には若々しいのかもしれません。

彼を見習いたいところです。

 

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リュウです。

今日は第55回。
「自分の好きな仕事をすることの大切さ」です。

No.55
自分の望む仕事をはじめるべき潮時が訪れたら、逃してはならない。
好きな仕事に就いていれば、
あなたは毎朝うきうきと、ベッドから起きだせるようになる。
 
履歴書の見栄えを浴するために、
好きでもない仕事を続けるというのは、
わたしに言わせれば愚の骨頂である。

たとえるなら、老後に精力を残しておきたいから、
若い頃にセックスを我慢するようなものだ。

No.53でも書いたように、
自分の情熱をもてる仕事に就けた人が、ミリオネアには多い。

バフェット自身も例外ではないようです。
この「教訓」に書かれた例は、
いわずと知れたNFMのブラムキン女史のことでしょう。

彼女はロシアからの移民で、
たくさんの苦労を経験しながら、
自分の好きな家具販売の仕事で大成功を遂げました。

わたしたちの日本でもかなり深刻な不況が来ていますが、
ブラムキン女史の場合は、
失敗すると命をとられる危険性がある旅路を通ってきています。

こんな不況下の日本でも、
彼女のように、自分の夢を貫き、成功したものが何人もいます。

毎日笑顔で職場に向かい、
好きな仕事ことばかりを24時間考え続けることができる人と、

毎日がイヤでイヤでたまらなく職場にいき、
不平不満を溜め込みながら仕事を終え、家路につく生活。

どちらが人生としてうまく行ったと思えるかどうかは自明です。

もちろんあなたの生活もかかっているため、
すぐにでも飛び立てるかどうかはわかりません。

飛び立てるタイミングが来た瞬間に、
自分のやりたいことに切り替える気持ちを常に持つべきでしょう。

切り替える気持ちを持たずに、
定年退職金をもらうまで待ったら、
あなたは、自分のやりたいことを実現する精力を失っているかもしれません。

自分が24時間常に考え続けてやりたいことは何か、
あなたが好きなことは何か。

考え続けて行動してみてください。

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