バフェットの教訓 81~85

リュウです。
今日は第81回、強欲の章の締めくくりで、
バフェット流投資法でもっとも有名な言葉かもしれません。

No.81

 我々がすべきことは簡単だ。



 他人が強欲なときに臆病になり、

 他人が臆病なときに強欲になりさえすればよい。

バフェットは、優良な企業の永久保持を好みます。
しかし、それは「適正な価格を維持していた場合」に限り、
稀にバフェットの評価を大きく超える値段で企業が取引されることがあります。

その時、彼は株式を売ります。

バフェットが、ほとんどの株式を売り、
ノーポジションに近くなった状態があります。
1960年代後半と1987年です。

彼はバフェットアソシエイツという投資ファンドを作り、好調にまわしていました。
しかし、1960年代後半から1970年ごろ、1987年のバブルの際、
本来の評価を大きく超えていると判断し、ほとんどの企業を売りました。

1987年では、事業規模は数千億円にもかかわらず、
ABCテレビ、ワシントンポスト、GEICOの3社のみの状態になっていました。

多くの人が強欲になっているとき、
株式は評価されすぎているのだ。

したがって、愛着がある企業でも一度手放す必要があるわけです。

よい企業を見つけて、

みんなが強欲の時には弱気に、
みんなが弱気の時に強欲になりましょう。

それだけで企業を想像以上に割安で購入することができ、
利益を上げることができます。

 

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リュウです。
今日は第82回。第10章部分に入ります。
テーマは「売り時」についてです。

バフェットは、もともとよい企業のみを適正(もしくは安く)購入するため、
そうそう企業を売ることはありません。

しかし、いくつかの場合、
バフェットも企業の株式を売ることがあります。

No.82
穴にはまっていると気づいたとき、
一番大切なのは、掘るのをやめることだ

よくない投資をしていると気づいたとき、
一番の対策は、追加投資をやめ、資金を引き上げることです。

バフェットは、ほとんどの投資で失敗したことはない。
例外として1980年代、アルミ産業にお金をかけた時、
それが失敗であったと気づいた。

そのとき、バフェットはそれ以上深入りせず、
資金を引き上げた。

失敗を認めるのは難しく、
そして損失を認める行為です。

しかし、「いつか回復するだろう」と待ち続けて、
資産を0にするよりは賢明な行為なのです。

ビジネスでもそうですが、
バフェットは失敗を正当化する経営者より、
失敗を認め、方向修正する経営者を求めています。

誰でも失敗はしますが、
失敗した後の行動は誰でも同じわけではないようです。

 

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リュウです。
今日は第83回です。

No.83
最初の試みで成功したら、そこでやめればいい

あなたが、バフェットが気に入る企業を、
安い価格で、誰より先に見つけたとしよう。

多くの方は、企業を買い占める勢いでお金をと投じることができる。

最高レベルの企業が見つかったのに、
ほかの企業を探す必要があるだろうか。

私たちがすべきことは、
よい企業とその候補(たとえば現時点の価格が高いから手をつけない)を持ち、
買い時がきたら、資産の多くをつぎ込んで後はじっくり待てばよい。

バフェットは、別の教訓で、
「自分の資産の10%をつぎ込める企業でなければ、
その企業に投資しないほうがよい」

と言っている。

多数の優良企業を見つけ出す必要はない。
(ただ、候補は持っておいたほうがいいのでしょう)

バークシャーくらい巨大が会社になってしまうと、
資産をつぎ込むことで、企業を買い占めても足りない。
(だから、「バフェットの銘柄選択術」で規模の大きい会社を条件に入れてると予想)

しかし、私たちの多くは、
全力で見つけ出した優良企業に投資をしても資産的には問題ない。

バフェットのような投資家を目指すならば、
たくさんの金山を見つけ出す、山師になる必要はない。

1つの最高の金山を見つけ出す投資家になりさえすれば良いのです。

 

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リュウです。
今日は第84回。「みんなが買っている逆をいくこと」についてです。

No.84
株を買うとき、
私はレミングの集団移動の逆張りをする。

みんなが買っているのと同じ株式を買っているようでは、
あなたが投資で成功するのは難しい。

バフェットは、みんなが売るときに買う。
たとえば、「不況時」であったり、「短期的に収益が下がったとき」であったり、
「一過性の不祥事を企業が起こしたとき」である。

また、みんなが買わないといって、
危機を乗り切ることができない企業を買うことはすべきではない。

さまざまな要因で一時的に収益が下がったとしても、
収益の本質が変わっていなく、2,3年もすれば過去の収益を超えられる企業ならば、

自信を持って、
「みんな」が安売りしてくれる企業を受け取ると良い。

そのために必要なのは、
企業として、どれだけの収益をあげられる力があり、
信頼できる経営者がいるかである。

具体的な方法は、
「バフェットの銘柄選択術」、「麗しのバフェット銘柄」を読むと良い。

バフェットは、あらかじめ良い企業をリストアップして、
レミングの集団移動をじっと待ち、
手に入れた企業は、めったなことでは手放さない。

この単純で、忍耐力のいる作業を行い、
彼はミリオネア(そしてビリオネア)になることができたのです。

 

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リュウです。
今日は第85回。

「みんなと同じ行動をする必要はない」ということについてです。

No.85
ほとんどの人はみんなが注目している株に注目する。
しかし、注目すべきは誰にも注目されていない株だ。
人気銘柄を買って高利益にありつくことは決してない。

賢明な投資家は人気株と過熱気味の市況を嫌う。(P149)

この1行にすべてが書かれていると思います。

どうしても人気が集まっている株式に投資をしたくなる気持ちはわかります。

しかし、そこは優良な銘柄であればぐっと我慢し、
そうでない銘柄には手を出すべきではありません。

たとえば、新規公開株や、一時のIT株は、
一見上り調子に見えるため、人気が集まります。

私たちが手にするころは公募価格を大きく上回り、
実際の年間の利益(EPS)の何十倍~百何十倍の株価で取引をされることになります。

バフェットは、優良事業をあらかじめ見つけておき、
安くなるのをじっと待ちます。

そして、さまざまな条件、
不況や一時的な不祥事、一部産業の不人気を利用して、
格安の株価で企業を購入します。

後はじっと待ち、正しい評価を待つだけです。

投資は、複雑に考えすぎることはないのです。

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