名作「マネー・ボール」に見る経営方法

おはようございます。

リュウです。

最近読んだ本を紹介します。

「マネー・ボール」 マイケル・ルイス著

主人公ビリー・ビーンは若い頃、

鳴り物入りでメジャーに入った選手だった。

しかし、成績は思わしくなく退団。

そんな彼がチームのスタッフとして働けるよう志願する。

ビリー・ビーンは数年後、アスレチックスのGMとなる。

アスレチックスは、ヤンキースなどの球団と比べると貧しい球団だ。

(選手の合計年俸はヤンキースの1/3)

そんな中、彼は、様々な視点で評価されるべき選手を集め、

「セイバーメトリックス」理論を使い、アスレチックスを蘇らせることになる。

「セイバーメトリックス」とは、統計学で野球を考える理論の事です。

例えば「出塁率」。

ビリー・ビーンは、野球を「27個アウトを取られないようする競技」とした上で、

出塁率を重きにおいた。

ついつい、打撃で出塁する「打率」を重要視しがちだが、

彼は、「四球」でも「死球」でも、「振り逃げ」でもとにかくアウトにならないことを大事にした。

また、アウトを一つ献上する「バント」、

アウトになる可能性がある「盗塁」を重要視しなかった。

他にも、「打率」より「長打率」を重きを置き、

投手では、「ホームラン」を除く「被安打」は、気にしなかった。

こうして、他球団が重視しない要素を利用し、

ビリー・ビーンは、「陽の当たらない名選手」を集め、

10年間で5度ものプレーオフに導きました。

「お金がないから勝てない。」

ついつい言いがちな言葉ですが、

視点を変えてみると、

とてもいい人材や、とてもいいビジネスは、

身近なところに転がっているのかもしれません。

「陽の当たらない名選手を、安く味方に入れる」

「それらの選手をうまく育て、使う」

自分も、ビリー・ビーンを見習いたいと思います。

追伸:

最近では、他のメジャーリーグのチームも、

ビリー・ビーンの考え方を見習い、出塁率等に重きを置いてきたため、

安く名打者を手に入れることが困難になってきた。

そのため、今はアスレチックスは、

「守備力」を重要視したチーム作りをしているそうです。

オススメの本です。

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)
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