みんなから見捨てられている企業に

おはようございます。

現在、預かったお金について、
再度投資先を精査しているのですが、
見落としていたいい企業が見つかるものですね。

とはいえ、
そこが即時投資対象になるかというとそうでもなく、
価格が重要なポイントになります。

バフェットは、これを「価値を買う」と書いていました。
個人的には以下のように解釈しています。

 いい企業を適正に(時には安く)買うこと

です。

高く買ってはいけません。

例えば、以下企業を買う際にの3つのケースがあげられます。

1年間で1株あたり100円の利益を出す会社がある。
ROEも25%あり申し分ない。
成長率も安定して2ケタをキープしている。

i) 1株=500円のとき(PER=5倍)
ii) 1株=1500円のとき(PER=15倍)
iii) 1株=3000円のとき(PER=30倍)

日経平均などで長期的に見ると、
日本の株式市場の平均PERは15倍とされています。

長期的に見て、企業が正当なPERの15倍を目指すとして、
EPS(1株収益)=100円の株式は現時点で、

100 × 15 = 1500円

の価値まで評価されうるということです。
(あくまで可能性であるため、実現しない場合もあるのですが、
10~20年の長期的に見てほぼ間違いなく実現しています)

i)の場合、500円で買うことができます。
PER15倍に何年間かかけてたどり着いた場合、
株式価値が3倍になる(EPSがまったく成長しない場合でも)わけです。
今後の安定成長などを考慮しつつも、とてもお買い得です。

ii)の場合、1500円で買うことができます。
正当な価値なのですが、
今後の成長がはっきりと見て取れる場合、投資価値はあると考えられます。

iii)の場合、3000円で買うことができる場合、
あなたは買うでしょうか。
私としては、なかなか手を出しにくくあります。

バフェットの場合、かつてはi)の株式をメインに買っていて、
今でいう「バリュー投資家」と呼ばれるポジションにいました。

現在のバフェットは、ii)の株式で、
より有望なものを選び出し投資をしています。

今後の成長や利益率を重視する方法で、
不安定で安売りされている企業より安心してみていることができるわけです。
いわゆる「成長株投資」に近いものかと思われます。

80年代に投資したコカ・コーラ社などがよい例です。

しかしながら、お買い得な企業が高成長をしないわけではありません。
バフェットは、「バリュー投資と、成長株投資が両立しないわけではない」と言っています。

では、両方の条件を満たした企業を手に入れたらどうなるでしょうか。
それは、バフェットの伝説となっている、


・クレジットカードのアメリカン・エキスプレス社

・保険のGEICO社

・新聞のワシントン・ポスト社

の3社の投資の結果を見てもらえれば分かることでしょう。

悪い企業で安ければ、ある程度可能性はありますが、
いい企業を見つけても高く買ってはいけません。

一番よいのは、良い企業を適正に(時には安く)手に入れることです。

とはいえ、見つけ出すのは大変なことですが・・・。

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