今日は、著名人の日経平均の予想から運用を考えてみたいと思います。
過去に年始の日経平均の予想について、こんな記事を書きました。
結論は、「年始の予想なんて当たらない」というものです。
著名人の年内の日経平均の予想なんて、「こうなったら良いな」の予想であるため、精度も何もありません。しかし今回は逆に、そんな予想を投資材料にできないかを考察しました。
正直、投資法としては微妙なので、真似する人は皆無だと思いますが、参考程度にしてください。
日経平均を予想する人達
日経平均が今年いくらまで上がる。
新聞やテレビニュースなどで、年末年始に著名人に予想させる記事がにぎわいます。
ただ、これらの予想を年末に答え合わせする人はほとんどいません。
これらの予想を、「今の金額より少し高めに言うバイアスがかかっている」ことを昔の記事に書きました。
今回はそれとは違った観点で、投資に活かせるかを検討。
「予想が当たるとして、いくらくらい利益が出るか」
と考えてみます。
予想を集める
①日経新聞の1月1日の予想
毎年恒例で、各社の社長・会長さんが日経平均の最低値、最高値とその時期を予想しています。
20名の最大値(時期を明確にしているのでその金額に達すると判断。)の平均を取ってみました。
平均値28,900円
最大値32,000円
最小値28,000円
でした。
※社長さんは証券会社のアナリストではないので個別予想の正確性を取れないと判断。
②インターネットで公開している予想
インターネットで公開したアナリストのうち明確に予想をしている方の情報を集めました。
予想数が少なかったのは、予想に責任が伴うことを自覚しているからなのかもしれません。
4名ほど書かれていたのでMAX値で集計。
32,000円(平野 憲一 :ケイ・アセット代表)
東洋経済(https://toyokeizai.net/articles/-/399907)
30,000円(窪田 真之・楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト)
トウシル(https://media.rakuten-sec.net/articles/-/29764)
29,500円(山崎 元 楽天証券経済研究所客員研究員)
ダイヤモンド・オンライン(https://diamond.jp/articles/-/258678)
31,200円(広木 隆 マネックス証券チーフアナリスト)
J-CAST会社ウォッチ (https://www.j-cast.com/kaisha/2021/01/03402183.html?p=all)
※【メインシナリオ】との表記あり
③これらの平均値
①、②の平均値を取ってみましょう。
(28,900+32,000+30,000+29,500+31,200)÷5=30,320(円)
ここで、仮にアナリストの予想平均値では、
「日経平均は、30,320円になる可能性がある」としてみましょう。
予想が当たるならインデックスに投資すればよい
2で、アナリストらの予想で日経平均が30,320円になる(瞬間的にでも)と予想しました。
(※いつになく雑な分析ですが(笑))
日経平均が30,320円になるとして、2020年末から2021年末までの間に、インデックスでどれくらいの利回りが出るか。
30,320円/27444.17円=1.1047…
したがって、2021年のどこかで約10.5%利益が出る。(手数料・税金考慮せず。)
ということになります。
アナリストの予想が当たる前提ではありますが、年10.5%の利回りならそこそこ良いレベルの運用といえます。
まとめ
・アナリスト予想による日経平均の年末の金額は平均30,320円
・2020年末の日経平均インデックスに投資すると、理論上2021年のどこかで10.5%の利回りを見込める
実際には日経平均の予想は、前に書いた記事の通り、悪い予想は事実に拘わらず叩かれるため、「悪いスコアを予想しづらいためバイアスがかかる」傾向にあります。
(あと、恐らく予想を外しても法的な責任もないので、雑な予想をしている可能性があります)
実際に的中すれば面白い投資ですが、的中するか判断するのは難しいですね。
これ以上になるかもしれないし、これ未満になる可能性も十分にあります。
日経平均に限らず、2020年の株価の動きを1月時点でだれも予想できなかったと思います。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
もっと確実な投資をした方がよさそうです。
そんなおみくじのような投資法を今回は紹介しました。
今年の皆さんの投資が良いものとなることを祈ります。
コメント