(387回)再:バフェットの銘柄選択術(その2)

おはようございます。

リュウです。

昨日、

「消費者独占型企業」を見つけ出せれば、

そこに投資し続けることで大きな利益を上げられると述べました。

今日は、「消費者独占型企業」の特徴を挙げたいと思います。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 メアリー・バフェット

消費者独占とは、

1938年、ローレンス・N・ブルームバーグが、

消費者独占力を持つ企業の投資価値について博士論文を書いたのが始まりとされている。

彼は、

「のれんへの投資価値」と題する論文の中で、

「のれんは心の中のイメージに過ぎないが、

 消費者にとって特別に魅力的ないくつかの属性を通じて、

 企業とその製品への愛着となり、永続性を帯びるもの」

としています。

この「のれん」という、目に見えない資産価値の大きさこそが、

「消費者独占力」の正体です。

我々はコカ・コーラという名前(のれん)に対して、

1本の原価が10円のものに100円を払って買っているわけです。

こういった企業は高いROE、利益の大幅な伸び、株価の上昇に繋がる。

バフェットは、

これらの「消費者独占型企業」の見出し方を次のように分析した。

おおきく3つある。

1 その企業が仮に、株主資本をすべて配当で還元したら、そのあと何かが残るか。

2 何十億ドルもの資金と、これはと思う経営チームを集める力があるとして、

  その力をもってして相手の企業を倒すことができるか。

3 競争相手が利益を度外視して戦いを挑んだ時、どこまでその企業にダメージを与えられるか。

1について


まさに、のれんの考え方そのもので、

有形固定資産がほとんど消滅しても、

ブランド力とレシピがあれば永続するような企業の状態を指します。


2について

バフェットは、コカ・コーラ社にたいして、

2番の条件を持ってしても、「コカ・コーラ社と競合はしたくないものだ。」

と述べています。


それくらい、消費者独占型企業というのは、

競争力が強い企業であることを示しています。


3について

長い歴史で、何度かこのような消費者独占型企業に挑む企業がありました。

しかしながら、その強固な壁を超えることはできませんでした。

1~3に当てはまる企業というのは高い競争力を持ち、

永続的にそれが続けられます。

同じレシピで、同じものをつくり続けるだけで、

大きな利益と成長が得られる企業に投資をすればよいということです。

そのため、バフェットは、投資関連の書籍や講義でよく見られる

研究開発にかかる費用をあまり好んでいないようです。

企業が持っている永久に売り続けられるブランドの強さを彼は望んでいます。

これだけ理想的な企業だとみんなが手放さないのではと思うでしょう。

しかしながら、それでも買う機会はあるのです。

また、これらの消費者独占型企業も稀に過ちを犯します。

伴い、株価が落ちるのですが、

これらを一時的なものとして復活する力が強いため、

最高の買い場がおとずれるのです。

彼は、コカ・コーラ社に目をつけてから50年待って株式を購入しました。

逆に言うと、50年間、コカ・コーラの価値を知りながらも、

じっくり待ち続けたのです。

彼はどんなにいい会社でも、

安いと判断できるまでは決して動きません。

ゆっくりと待ち確実な投資したとしても、100億ドルを超える資産を持てる、

と言うことを証明してくれた人です。

それでは、消費者独占企業を、

具体的な8つの基準と、4つのタイプについて、

次回は解説したいと思います。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 メアリー・バフェット

リュウ

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【今まで紹介してきた本のリスト】

(平成22年9月13日現在 375冊 / 387回

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。

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