(389回)再:バフェットの銘柄選択術(その4)

おはようございます。

リュウです。

前回に、バフェットが投資する銘柄について説明をしてきました。

では、今回「消費者独占型企業」の4つのタイプを分類します。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 メアリー・バフェット
 

消費者独占力を持つ、4つのタイプは以下のとおりです。

1 長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、

  販売業者が扱わざるを得ないような製品を作る事業

2 他の企業が事業を続けていくために、

  持続的に使用せざるを得ないコミュニケーション関連事業

3 企業や個人が日常的に使用し続けざるを得ないサービスを提供する事業


4 宝石、装飾品や家具などの分野で、事実上地域独占力を持っている小売事業


これらに分類されます。

1 長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、

  販売業者が扱わざるを得ないような製品を作る事業

耐久性が乏しく、ブランド力があり、どの流通業者も扱いたがる商品は、

強い独占力を持っており、価格決定力が流通業者ではなく、生産者側になる。

逆に、ブランド力が乏しいと、流通業者に安い値段で買い叩かれてしまうため、

どうしても利益率を上げることができない状況となります。

典型的な事業では、

日本でもおなじみのコカ・コーラ、フィリップモリスのマルボロ、ジレットのカミソリなどが挙げられます。

2 他の企業が事業を続けていくために、

  持続的に使用せざるを得ないコミュニケーション関連事業

現代では、昔と異なり営業部員に物を売らせる方法ではなく、

ラジオやテレビ、新聞、雑誌、及びインターネットなどにより、

企業はセールスマンの代わりに工夫した広告を打つようになりました。

それに伴い、広告・宣伝に関して彼らのようなメディアを頼らざるを得なくなるのです。

バフェットは、広告・宣伝がメーカーと消費者をつなぐ橋の役割を果たしている事に気づき、

広告代理店、雑誌出版社、新聞社、放送・通信ネットワークなどの分野の消費者独占力に注目しました。

バフェットが購入した企業の典型的なものが、

ワシントン・ポスト社です。

3 企業や個人が日常的に使用し続けざるを得ないサービスを提供する事業

日常的に使用せざるを得ないサービス、

大きめの会社ならば、警備保障事業・保険業などがこれにあたります。

そして、バフェットが買った企業の中で大きいもの、

クレジットカード事業が代表的なものです。

インターネットで買い物をするとき、

クレジットカードで決裁をする傾向が強い。

(WEBマネーの普及率と比較すれば明白だろう)

彼らは販売店から手数料を取るのに加え、

消費者が機関までに支払わないと、高率の利息を取ることができるわけです。

バフェットの購入したアメリカンエキスプレスは、

事実上そんなクレジットカード業界で強い地位を有していることでしょう。

4 宝石、装飾品や家具などの分野で、事実上地域独占力を持っている小売事業

規模の利益で、地域独占力を持っている小売業もまた、

消費者独占力を持つ企業です。

バフェットの手に入れた企業の中で比較的経営者が知られている、

ネブラスカ・ファニチャーマートもその一つです。

低コストで大量の商品在庫を持ち、

競争相手より廉価で販売できます。

競合他社は参入は非常に難しい。

上記3つに比べて参入自体こそ容易いが、

廉価で大量の商品を手に入れ、利益を上げることは巨額の資本を用いる必要があります。

以上の4つが、消費者独占力を持つ企業の分類です。

特にこの本で重要な部分(第1部 1~6章まで)を、

4回で説明してきました。

次章からは計算的なものも多くなるので、

次回以降は何回かで、概要だけ説明して終えたいと思います。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 メアリー・バフェット

リュウ

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   ●【今まで紹介してきた本のリスト】

   (平成22年9月16日現在 375冊 / 389回)

 あなたの読書の役に立てるとうれしいです。


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消費者独占型企業は以下の4つのタイプに分類されます。—–

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