おはようございます。
リュウです。
今日で、フィッシャーの成長株投資法をまとめたいと思います。
昨日は、
どの会社を、いつ買い、いつ売るべきかについて触れてきました。
そこでは、
・バリュー株(簿価より安値で売っている企業)より成長株
・良い企業が、回復可能な一時的な失敗を犯したときに買う
・良い企業の見立てを誤った時、後に状況が変わったとき売る
という3点が重要となってきました。
今日は、「配当」から考察をしていきたいと思います。
7章 「配当」について
フィッシャーは、配当はそれほど気にしなくて良いものとしています。
・会社の内部留保による成長
・税制
の2点が重要になってきます。
配当をしなかったコストが会社に留保され、
留保されたお金を企業が再投資することでさらに成長するため、
そして、
会社の内部留保には税金がかからず、
配当には税金がかかる。
ということです。
そのため、真に優秀な会社ならば、
配当を受け取るより、配当分をさらに会社が使うことでより利益が大きくなり、
それが株価で反映されます。
ゆえに、フィッシャーは配当を重視しないようです。
●8,9章 賢い投資家になるために気をつける10のポイント
2章に分けて5つずつ気をつけるポイントを書いています。
1 設立間もない会社を買ってはならない
2 「店頭銘柄」というだけで無視してはならない
3 アニュアルレポートを鵜呑みにしてはいけない
4 PERの高さに、将来の収益の期待が織り込まれているとは限らない
5 ちょっとした値段の違いにこだわらない
6 行き過ぎた分散投資をしてはならない
7 戦争を恐れる余り、買うのを怖がる必要はない
8 過去の成長は、現在の成長ではない
9 真の成長株は株価だけに注目すべきではない
10 群集に惑わされない
この2章は、リスクになる部分を示している章といえます。
成長株投資は、良い会社に長期投資するため、
値段にこだわりすぎる必要はなく、
ビジネスの強さと天井の高さに注目します。
ただ、あまりに人気がある企業は、
それが継続できるかを精査し、購入する必要があるようです。
●第10章 銘柄を絞り込む
良い企業を見つけ出す手順について、
この章ではふれています。
文章にすると簡単に見つけているようで、実は簡単な作業ではない。
とフィッシャーは打ち明けています。
とはいえ、どういう方法をとっていくかは興味深いところです。
まず精査する前の段階で、
大まかに2つの点で選び出す必要があるようです。
1 異常なほどの売上を実現する事業を経営しているか、もしくはその方向に向かっているか。
2 市場が成熟するにつれて先行企業の利益を奪ってしまえるか
そして、次の段階で「聞き込み」を行います。
正確ならば正確なほど良いです。
社員であったり、
経営幹部であったり、
労働組合部門であったり、
自分が気になっている疑問点をすべて解消され、
難点がない会社に投資をすることで、
安心して長期的な投資を行うことができるのです。
●第11章 まとめ
最後に彼がまとめで2つの重要なことを言っています。
1 時流に乗る
2 ある程度の忍耐と自制心を持つ
バフェット流とは異なる部分ですが、
「時流に乗ること」
これは、新しい分野についても、
15のポイントと合致するならば投資すべきとしています。
恐らくフィッシャー氏は、
研究分野が好ましいとしているため、
当時のテクノロジー系にも注目をしたと思います。
次に企業分析は時間と手間がかかります。
そして、手に入れるまでに「待ち」、
長期的に保有して「待つ」ことになります。
とても忍耐を要する作業です。
成功すると大きな作業です。
フィッシャーは、企業の現在から未来の価値に投資します。
彼の投資法はとても興味深いものです。
バフェット流に合わせて参考にしたいと思います。
リュウ
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(平成22年9月27日現在 375冊 / 400回)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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