スノー・ボール 第35章

リュウです。
今日は第35章「スキャンダル記者・バフェット」についてです。

バフェットは、メディア、特に新聞会社が好きなようです。

35章に出てくるオマハ・サン、ワシントン・ポスト、ABCテレビなど、
いくつかの企業を購入、買収をしています。

彼は、メディア分野の利益率もさることながら、
新聞や雑誌の発行人になりたかったようです。

この章では、その中の1社、
オマハ・サンという新聞社でつかんだスキャンダルについてです。

ボーイズ・タウンという、少年の養護施設がある。
そこでは、孤児や捨て子、過去に犯罪を犯した子供らを集め、
更正させる施設であった。

エドワード・フラナガン神父は、
主に寄付金を使い、この養護施設を大きくしていった。

バフェットの父、ハワードも支援を行い、
募金活動の一環として郵便局を立てた。
1936年に法人組織の村となった。

1938年に、「少年たちの町」という映画が流れ大ヒットをした
この大ヒットをうまく利用し募金を集めるため、
ボーイズ・タウンは、少年たちの町(The city of little men)と冠して、
クリスマスに何百万通もの手紙を出した。

寄付がどんどん集まってきた。

しかし、バフェットは財務諸表を調べてみると、
気づいたことがある。

募金に対して、費用はそこまでかかってないのではないか。
そしてスキャンダルが暴露された。

後に、この記事は、ボーイズタウンの漫然とお金を溜め込んだ姿勢に対し大打撃を与え、

オマハ・サンは、ピュリッツァー賞(印刷報道などに与えられる米国で最も権威ある賞)を獲得した。

しかし、ピュリッツァー賞を獲得した後、
オマハ・サンは徐々に衰退していく。

結果としては、バフェットの娯楽で終わったしまった新聞社ということになる。
しかし、その娯楽はアメリカの募金産業に一石を投じたという意味では、
とても大きな実績となった。

その後も、ワシントン・・ポスト社という大きな投資を行うため、
バフェットのメディア(特に新聞社)への愛着は強いものと思われます。

このスキャンダルの暴露前後で有名になったからかは不明だが、

ジョージ・グッドマン氏という方が、
「スーパーマネー」という本でバフェットについて書いている。

バフェットの名が有名になったのはこの時期からである。
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