リュウです。
今日は第11回、「信望」です。
「信望」というのは、
ビジネスの中で一番大切なものかも知れません。
No.11
信望を得るのには20年かかり、
信望を失うには5分とかからない。
このことを考えれば、
おのずとやり方は変わってくるはずだ。
バフェットも彼が会長を務めるバークシャー・ハサウェイでも、
「信望」を大事にしています。
No.4 「悪い人とは良い取引はできない」の部分でも語っていましたが、
「誠実」な企業と取引をすることをバフェットは好みます。
目の前の利益に目がくらみ、
信頼を失う行為を行ってしまうと、
その後大きな代償を払うことになるでしょう。
投資でも同様です。
投資先の企業が、自分たちの私腹を肥やすために、
不当なストックオプションや、不正な経理を行っていたならば、
長期的に大きな損失を生み出すのです。
そのため、バフェットは、
「悪い経営者が着いても運営できる企業」を投資条件に選んでいますが、
原則的には、良い経営者が運営している企業を選び出しているのです。
追記:
この日記を書いたあと、
ネットで調べていたら以下のようなニュースがありました。
信用を築くのは何年もかかることです。
そして誠意なき信用は一瞬にして崩れます。
こういった企業に投資をしたいかどうかを考えてみれば、
今日の教訓は非常に重いものだと思います。
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リュウです。
今日は第12回。
投資を始める上での心がけといえる言葉です。
No.12
天と同じく、
市場は自らを助くるものを助く。
しかし、天と違って、
市場は右も左もわからぬものを許さない。
無知であると、市場は容赦なくあなたの資産をむしりとりに来ることでしょう。
この本で書かれている教訓では、
1960年代のバブルについて述べられています。
2000年ごろのITバブルで、
利益に対する株価の評価がおかしいことになっていた頃があります。
PERが平気で100倍を越えていた時期。
バフェットは利益率は低かったものの、
自分の投資方法と正しい方向を理解し、
周りの批判に対し冷静な対応をしました。
そして、2年後になってみて、
ITも特別な存在ではなく、
正当な評価をされるようになったのです。
バフェットの投資方法は単純で明快。
そしてわかりやすいものです。
右と左は、少し勉強することでわかると思います。
しかし、良い企業を見つける根気強さと、
正当に評価されずに一時的に下がっても持ち続ける忍耐力が必要なのです。
「わかりやすいが、簡単ではない」
そんなバフェット流投資法を深く理解したいと思います。
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リュウです。
今日は第13回目。
「リスク」についてです。
No.5
わたしは高さ2メートルのバーの飛越には臨みません。
周りを見渡して、またぎこせる30センチのバーを探します。
バフェットはリスクを好みません。
他人のお金を運用するのですから、当然といえば当然ですが、
資産運用などを宣伝している銀行や投資信託などでは、
平気で元本割れについて語り、実際に元本割れを起こすことすらあります。
彼は、年間200%の利益になり、リスクが50%ある投資より、
年間20%の運用で、リスクが1%の投資を選ぶようです。
バフェットは高望みをしません。
確実に打てる球を打ち、ホームランを狙わずヒットしていきます。
具体的には、
・改善の必要のない定番商品を持っている会社
・20年間は安泰と思われる会社
に注目し、
その会社の全株式を取得した時の利益を考え、
1株ならばいくらを出せるビジネスかを考慮します。
短期的利益を追うことが多い市場では、
稀に長期的経済性があるのにもかかわらず、
とても安い値段で売られている企業が見つかることがあります。
そこに目をつけ、大量に購入することで、
大きな利益を上げ続けているのです。
そういった意味では、バフェットは暴落を好み、
暴落により1株あたりの価値が高まったことを確認し、
大きく投資を行います。
彼の手法は単純ですが、
とても気の長い忍耐の要る作業です。
しかし、バフェットは、
健全な会社に、健全な金額(必要以上の信用取引をしないなど)を投資することで、
大きな利益を上げ続けているのです。
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リュウです。
今日は第14回。
「習慣」についてです。
No.14
習慣という名の鎖は、
抜け出せないほど重くなるまでは、
軽すぎて存在を感じることができない。
経営陣は思い込んだら、
修正をしにくいという特性を持っている。
不必要な事業支出が生まれると、
今後それが経常的に経費として取られるようになる。
パーキンソンの第2法則は政府だけではなく、
企業にも関係してくる言葉なのです。
参考:パーキンソンの第2法則
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
常に経営陣は今どういう行動を行っており、
それが正しい方向に進んでいるかをよく考えて行動できる者であるべきです。
正しい方向に進む、もしくは早いうちに気づいて方向を正しくするのと、
修正が利かないくらいどうしようもない状況からの方向転換と、
抜け出すための苦労(鎖の重さ)は、大きく変わってくるのです。
と、ここまでがバフェットの教訓で書かれてポイントですが、
この言葉は逆の意味もあると思います。
良い習慣は身につけるまで簡単に手から離れてしまうのですが、
身につけると、しっかりとわが身を安定させてくれる支柱の役割をしてくれる。
正しい習慣をブレずに使い続けていれば、
その習慣はあなたの味方になります。
そうすると、正しい習慣かどうかを見分ける目が重要なのでしょう。
良い習慣を身につけたいものです。
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リュウです。
第15回は、「結婚」についてです。
No.15
どんな事情があろうとも、
財産目当ての結婚はおすすめできないが、
財産を築いたあとの結婚は、さらに狂気の沙汰だ
バフェットは、結婚前に多少の資産はあったものの、
他のミリオネアやビリオネアに比べて、
資産があったわけではありません。
彼は、スージーと恋愛結婚をした後、
大きな財産を築きました。
これが、財産を目当てに結婚したり、されたりした場合、
相手から財産をもらうことや、守ることに力を割くことになってしまうのです。
そういった意味で大金持ちになる前に、
互いの愛情で結婚をすることを望み、
バフェットはこのような言葉を伝えたのでしょう。
また、本文を読む限りだと、
財産を築く前に結婚しておき、それ以降二人で蓄財をすることで、
別れてもそうでなくても巨額の資産を築ける。
とも読み取れます。
バフェットは、30年位前からスーザンと別居をしていました。
彼はスーザンのことがずっと好きだったのだと思います。
「愛されたいと望む相手に愛されることが一番の成功だ」(No.10 P27)
彼は、自伝の「スノーボール」を読んだところ、
30年も別居している妻、スーザンの存在は、
バフェットがここまで成功した中で、とても大きなものとなっていたようです。
バフェットが全力で走り続けるのと同様、
彼が出来なかった慈善事業などの部分でスーザンが支えていました。
彼女の死後、バフェットはスーザンがやっていた慈善事業などの部分を、
彼自身で行うようになります。
離れていても二人三脚となっていたのです。
そういった意味では、
2人の結婚や人生は成功しているのだと思います。
こういう互いを支える結婚を目指したいものです。
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