おはようございます。
リュウです。
今日は第3章、
バフェットは近視的な市場をどう活かしたのかについてです。
バフェットは企業を2つの分類に分けています。
「価格競争型企業」と、
「持続的競争力を持つ企業」です。
前者は、製品の売る手段を価格にしか持っていません。
そのため、競合他社が同様のものを作ることができ、
他社が安い値段を提示することで、
追いかけて、安い値段を提示しなければいけません。
利益率が、同業他社によって下がり、
財務も徐々に悪化してしまいます。
一方、「持続的競争力を持つ企業」は、
価格を上げたとしても、
製品を提供する手段を持つのが、その企業のみのため、
その企業の製品を入手せざるを得ません。
バフェットが2億株も所有している「コカ・コーラ社」などは、
まさに、他社の製品が売られていても、
少し高く売られているコカ・コーラを選ぶ人が多いわけです。
したがって、「持続的競争力を持つ企業」は、
高い利益率と安い研究費、
健全な財務状況を維持することができるのです。
こういった「持続的競争力を持つ企業」が、
一時的な過ちをおかし(コカ・コーラの場合はニューコークなど)、
近視的な市場が、安い価格で企業の所有権を提示してくれた際に、
バフェットは、その市場を利用して企業を購入します。
「持続的競争力を持つ企業」を見つけ出し、
「適正な価格(より安い値段)で入手する」こと。
この2つが、バフェットの真髄であり、
どう企業を見極めるかが課題です。
なお、価格競争型の企業も、
「持続的競争力を持つ企業」になり得るようです。
バフェット氏の投資の歴史を紐解くとほぼ確実に出てくる、
ミセスBが経営したネブラスカ・ファニチャーマート。
彼女の経営した会社は、
同業他社が限界まで製品価格を切り詰めても、
その質と価格に勝てませんでした。
これもまた、
「持続的競争力を持つ企業」の一つの形なのだと思います。
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