おはようございます。
リュウです。
今日は、世界でトップクラスの【詐欺師】の物語を紹介したいと思います。
彼の名はフランク・アバネイル。
16歳の若さで、小切手詐欺をはじめる。
5年間で、250万$(当時のレート)以上の不渡り小切手を乱発。
アメリカ国内ならず、20カ国以上から手配された男の物語。
彼は、まじめな少年で裕福な家庭に育った。
しかし、車を手に入れ、女性を知った時からお金に困るようになる。
父親からもらったガソリンスタンドのクレジットで、
3000$以上を詐取する。
その後、父親の事業が落ち込む。
しかし、彼は一度覚えた女性の味を忘れることが出来ない。
父親を置いてひとり立ちをすることとなる。
ニューヨークに出た彼は、
パイロット、医者、大学講師など、信頼の置かれる職業に目をつける。
その信頼を利用し、小切手詐欺を行うようになる。
彼のものすごいところは、
「人を信頼させるのに長けている」ことにあります。
ある程度能力の必要な専門職をこなすスキルはないのに、
それっぽく振舞えています。
大学の講師として、何ヶ月か教壇に経ち、
医者として手術に立ち会います。
そして、パイロットの副操縦士という立場で、
300回以上のフライトをこなします。
コックピットで堂々とした態度を取れる彼は、
実に様になったもので、読んでいる人を痛快な気分にさせます。
そんなアバネイル氏ですが、
本に書かれていない部分として、最終的に捕まります。
アメリカ合衆国で服役後、小切手詐欺のコンサルタントの第一人者として、
FBIや大企業に様々な事を教える立場だそうです。
こういう犯罪者を日本のように、ただ「穢れたもの」として捉えず、
そのスキルを評価したアメリカの良さと大きさを感じました。
ちなみに、「Catch me if you can!(捕まえられるものなら捕まえてみな!)」
という名で映画化されています。
こちらも見て見たいところです。
読んでいて、痛快さと緊張感を与えてくれる名作です。
オススメです。
リュウ
参考:
http://tinyurl.com/ntrjeb
←Wikipedia 「フランク・アバネイル」
追伸:
直接関係ない視点で。
アバネイル氏は、何度か捕まるのですが、
その中で、スウェーデンで服役することになります。
そこでビックリしたのは、彼が世界中で指名手配されて、
とてもたくさんのお金を詐取したのにもかかわらず、
刑期は6ヶ月、大学などに通うことができる自由な服役囚でした。
スウェーデンでの初犯というのは刑が軽く、
実に犯罪者の人権を守るものでした。
今まで、「重罪は死刑にすべきだ」と思ってた自分ですが、
何でもかんでも死刑にすると、
「どうせ、死刑だからいくら犯罪を犯しても変わらんよ。」
という思想に落ち着く危険性があります。
これは、犯罪者が覚悟を決めて、無限に犯罪を犯すことを宣言したようなものです。
逆に、スウェーデンでは、犯罪者を普通の社会人と同等に扱うことで、
社会復帰を促します。
「更正」を前提にしたスウェーデンの刑法に興味を持ちました。
あなたの読んだ本の中でオススメの本があったら、
教えてくださると嬉しいです。
までお願いします。
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