SNSデトックスとその効果

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最近、暇さえあればTwitterやLINEなどのSNSの画面を見るようになっている自分自身に薄々と問題を感じていました。

そこで、今回は実験的にSNSを断つ「SNSデトックス」を試してその効果を検証してみることにしました。

SNSとSNSデトックス

今更ながら定義を確認。
SNSとは、「ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)」の略です。

「登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのこと」で、「友人同士や、同じ趣味を持つ人同士が集まったり、近隣地域の住民が集まったりと、ある程度閉ざされた世界にすることで、密接な利用者間のコミュニケーションを可能」にするツールになっています。
「総務省 国民のための情報セキュリティサイト

最近、これらのSNSによって無意識に時間を取られているデメリットを感じるようになっていました。最初の目的の「スキマ時間の情報収集」が、段々と「暇つぶしツール」へと自分にとっての立ち位置が変化したからだと思われます。

そこで、年末年始の実家にいた4日間、実家のインターネット回線が細かったということもあり、完全にゼロとは出来なかったもののSNSの使用時間を普段の8分の1くらいに抑えることができました。

SNSデトックスとその効果

今回のSNSデトックスの実験内容。

期間は4日半。12月30日~1月3日の実家にいる期間です。

実家では高速回線に使用量の制限(月20G)があります。
そのため、動画やSNSを見続けていると迷惑なので、丁度いいチャレンジの場になりました。

条件はシンプル。

①PCは「ほぼ」使わない
②スマホも「ほぼ」使わない(1日平均30分未満使ってます)

実験的な側面もあったので、
「かたくなにSNSを使わない」というやり方はせず、
「(使いづらい環境なので)敢えて不要不急のネット使用を控える」といったところです。

こうして4日間半SNS断ちをしたことでいくつかのプラスの効果と発見がありました。

(1)眠ること

寝る時間は脳を活性化させます。

一番は「睡眠時間が増え、睡眠の質が良くなった」こと。

SNSを切り離すと、少なかれ時間が増えます。
増えた時間、ゆっくり休むことが出来ます。

普段は寝る直前までスマホやPCを使っていたからか、睡眠時間とその質が上がりました。

アプリはSleepCycleを使用。

●時間(うまく計測できなかった日もあるので参考)
普段 睡眠時間:5時間半~6時間半
実験 睡眠時間:6時間~8時間

睡眠時間は休暇中だから多めというのもありますが、寝始める時間が普段より1時間ほど早くなりました。

●品質(同等の時間数で比較)
普段 睡眠時間:6時間9分 60%(1月3日~4日)  
実験 睡眠時間:6時間6分 70%(12月30日~31日)

睡眠の質も若干上がりました。あわせて元々睡眠不足だったのが解消されたからか、起床時に頭の働き、健康面での調子が良くなったような気がします。

(2)自分で考える

無意識に言いなりにならないこと。

次に思考面。

例えば、当方が見るTwitter株式投資クラスタなどで感じ、どこでも似た環境は多かれ少なかれあると思いますが、「インフルエンサーを中心に特定の銘柄に注目が集まる」傾向があるように思います。

そのため、特定の銘柄の投資が流行る一方で、「自分で考える」機会が減ったように思います。

当方も、かつては自力で調べて、自分なりの意見を持って投資をしていたのですが、最近、「有名人の言われるままに投資」しているケースも増えました。

一方、SNS断ちをすることで「自分でも考える」時間を作ることが出来ました。

(3)家族の時間を確保

家族と、特に子ども育つまでに遊べる時間は多くない。

家族の時間や趣味にかける時間が増えました。

例えば、外食時にスマホをつい眺め、自宅でノートPCを使う時間が減ったため、その時間を家族の時間などに充てることが出来ました。

お正月なので外に出て娘と凧揚げしたら喜んでいました。

(4)能動的な時間の使い方

自分で意図的に動く時間を増やす。

SNSは情報収集であるとはいえ、「何となく」眺めている時間が多いように思います。これらは、見て過ごす「受動的な時間」であり、自身が動く「能動的な時間」ではありません。

SNSの時間を減らすことで、能動的な時間(自分の場合は読書、趣味など)を増やせたように感じました。

(5)言葉の重さ

SNSもモニタの先に相手がいる。

Twitterなどをやっていて思うこととして、「手軽で書ける反面、意識せず発言すると言葉の重みが減る」ようです。

一旦SNS断ちをすることで、発信できる時間が減りました。
そのため発言回数がおのずと減り、普段より一つの言葉を考えてすることが出来ました。

SNSのメリットとデメリット

SNSデトックスはそれなりに不便な点もありました。
そこで、SNSデトックスをして気づいたSNSのメリットとデメリットも挙げてみたいと思います。

(1)メリット

①情報収集

SNSでは、登録された同好の士、例えば大学の友人、株式投資をしている人、同業の人などが集まるSNSのコミュニティがあり、それらの人が発する情報を得ることが出来ます。

みんなで集まって飲みに行く情報共有、株式投資の手法、実務に使う最新の法改正などを瞬時に集めることが出来るわけです。

②プロとアマの境目がない(又は少ない)

昔ほど(10年くらい前)ではないにせよ、SNSによってはプロの人もアマの人も混じって発言をすることがあります。そのため、これらの人とつながりを得ることが出来る可能性もあります。

③収益に繋がりうる

Twitterでいうとフォロワーが増えるなど、一定の発言力を得ることで、ブログやnote、Youtubeヘのリンクなど別媒体の支持者を得たり、並行してAmazonアソシエイトやGoogleアドセンス広告、各アフィリエイト広告の収入を得る。
又は知名度で具体的な商品の販売などにつなげる人もいるようです。

(商用利用不可な媒体、商用であることを明確にする媒体など制限のあるSNSもあります。)

(2)SNSのデメリット

一方でSNSのデメリット。

①時間を削る

概ね、SNS利用者は、SNSに相応の時間をささげています。
直接、間接を問わず睡眠時間や過程の時間を削っている人もいるかと思います。

②他人の発言に影響を受ける

情報収集が容易かつ早い一方で、多数の情報を浴びることで「他者の言葉に影響を受ける」こととなります。特に、いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる方に強く影響を受ける方などは、「その人の発言が常に真実であると(無意識に)誤解する」ようなことがあります。

インフルエンサーと呼ばれる人も当然完全な人ではないのですが、特定のことについてインフルエンサーの発言を聞くと意識的・無意識を問わず、発言を正しいものとして間違った判断をしてしまうリスクがあります。

特に、無意識に受け入れているときに大きな間違いを起こします。

③手軽ゆえの言葉の軽さ

SNSに限らずブログなどもそうですが、写真や言葉を簡単に世界へ発信できることから手軽に、かつ多数発信する反面、

 ・迂闊なこと
 ・事実と反すること
 ・自分が思ってもいないこと

を発信してしまうリスクがあります。
こういった言葉が「炎上」して、SNS上での信用、ひいてはそれ以外の場所の信用を失うこととなります。

「書きたいことがあるから発言する」のではなく「発言するために何を書こう」と目的と手段が逆転してしまうこともあるので気を付ける必要がありそうです。

まとめ

SNSデトックスは、不便でしたが良い機会になりました。

結論としては、「SNSを辞める必要なないが、定期的にSNSを断つ又は減らす機会があると良い」と思います。

重要なポイントは3点。

①情報収集、収益化などのSNSは役立つ側面が多い一方、時間の消失、他者の発言から影響を受けるリスクがある
②SNS断ちで「時間」、「自分の意見」、「言葉の重み」が見える
③利便性を下げてでも定期的にSNSを断つ(又は減らす)ことに価値がある

今更ながらではありますが、SNSは良いツールなのです。
とはいえ、若干の中毒性があり、無意識に長時間操作してしまうデメリットを理解しておく必要があります。

道具は上手く使うことが大切。
SNSを自分の幸せのためのツールになるよう活かしていきたいものです。

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