おはようございます。
リュウです。
上級者にはどのような心理があり、
どのような姿勢で自己の向上を行っているのか。
知っているようで知らない「上級者」についてまとめた本が、
今日紹介する本です。
この本は、主として上級者の「道」への考え方や行動、
心理的なもの、中級者との違いを分析しています。
そして、上級者になるために目指すべきことを教示してくれます。
上級者はその分野における理論や動きを「構造的」に把握します。
全体像を把握し、違いを分析し、それを再現できます。
また上級者は、中級者までにある、クセを持ちません。
1章後半と4章では、
初心者が中級者、中級者が上級者を目指すために必要な行動をそれぞれ解説しています。
何かに似た感じがすると思ったのですが、
2009年9月頃紹介した本、
ジョージ・レナート著の「達人のサイエンス」にとても雰囲気が似ていました。
同様に「道」について解説をしています。
「プラトー」と言う用語など、恐らく著者の岡本氏も一読してるのではないかと思います。
読み口と内容から、
「達人のサイエンス」の日本語版とも言える本かもしれません。
上記本は、少々古めで、
和訳したのもあるため少し読みにくかった感じがします。
具体的な例が日本語であったり(将棋をよく例に挙げている)、
やや読みやすく作ってあるのもあり、
導入にはオススメの本です。
達人のサイエンスは、さらに玄人(マスタリー)向けで、
上達の法則はそれの一段下(上級者)に宛てた本です。
【上級者と言うものの姿を想像できない】方は、
読んでみるべきです。
ただ、ひとつ注意があります。
この本を読めば、
上級者になれるわけではありません。
この本では、上級者とはどういう視点や感覚を持つのか、
彼らの学び方など、
その骨子を知る上で役立つ本です。
日本にもこういう抽象的分析を、きれいにまとめた本が文庫であるものですね。
オススメします。
リュウ
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(平成22年2月8日現在 174冊)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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