おはようございます。
リュウです。
1980年の株主投資の手紙で、
「企業建て直し(ターンアラウンド)ができる企業について」論じられているようです。
バフェットが投資した会社で、
建て直しを成功したものがいくつかあります。
ここでは、
・損保会社のGEICO
・アメリカンエキスプレス
を例に挙げています。
GEICO社は、
かつてバフェットの師匠ことB・グレアム先生が会長を勤めていた会社です。
GEICOは、以下の3つを持っている最良のビジネスである。
としています。
● とても重要かつ真似ることが難しいビジネスの優位性
● オぺレーション能力(経営管理?)
● アセット・アロケーション能力(財務管理-キャピタル・アロケーション)
会社の社長(経営者)になるまでは、
自分の会社の業務を行えば良い。
しかし、経営者クラスになると、
「その会社の資本をどのような分野で有意義に活躍させるか」
という能力が必要になる。
その能力がない(弱い)と気づいた経営者は、
コンサルタントや投資銀行に方法を聞いて対処しようとするが、
それにより傷口を広げてしまうことが多い。
利益率の高い会社は、それだけ剰余金があります。
どのように活かすかが大切なポイントのようです。
そのため、財務管理能力は重要となります。
(日本で言うと製薬で有名なある会社が、
山のようにある剰余金を生かせてないなどがあります)
GEICOはその理想のビジネスに近かった。
原則的にバフェットは、
企業の建て直し(ターンアラウンド)は成功しないとしている。
GEICOの場合はその例外となるようだ。
1970年代に、GEICOは企業の立て直しの位置にあった。
急拡大し続けたGEICOは一時的に、保険引当金が不足する事態となる。
そこを情熱的な幹部、ジャック・バーン氏が立て直すことになる。
本文から外れますが、
バフェットはGEICOのどこに優位性を見出したのか。
上記の3要件のうち、「競争優位性」が大切なポイントに成るのだと思います。
GEICOが行っている自動車保険市場は、
・低コストで商品をコピーしやすく
・人口が大きい拡大可能なビジネス
・そしてそれによりコストを下げることができる
GEICOは、
他の保険会社に比べて違う点は、
「代理店を通さずに直接ビジネスをするというビジネス形態」。
「ローコストによる高収益率」という競争力を持っているようです。
この優位性は、一時的な困難を乗り切れれば復活する企業と判断し、
ターンアラウンド企業として投資をすることとなります。
似たような事例としては、
アメリカンエキスプレスの件です。
一時的に詐欺事件で大きな損失を出したアメリカンエキスプレス社。
しかし、高い利益率と、ブランド力は失われていない。
そのため、バフェットは大きく投資をしました。
乗り越えられるという確信を持った、
本質的な優良ビジネスは、ターンアラウンドの可能性を秘めた企業として高い価値を持つようです。
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