リュウです。
今日は第101回。「未来が見通せる企業に投資をする」ことについてです。
No.101
ふつうビジネスの世界では、透明度が高いのは
フロントガラスよりもバックミラーのほうである。
終わった過去のことについて批評をすることは、
少し知識があるものならば誰にでもできる。
経済学者は、過去の資料を基に、
この企業はこういう経緯で利益を出したと完璧な理論で語ることができる。
しかし、彼らに、
「では、10年後はどうなるのでしょうか?」
と聞くと、はっきりとした答えが返ってこない。
2000年、ハイテク産業が隆盛を極めたとき、
評論家がこの銘柄は優良だとした企業のうち、何社が生き残っただろうか。
バフェットは、10年後に生き残る会社(教訓でいうフロントガラス)に重きを置いている。
だからこそ、過去に売り上げを実証され、
今後も大きく変わらないだろうビジネスに対して、投資しているのである。
自分の能力を超え、
はっきりと将来を予測することができない企業については、
投資をすべきではありません。
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リュウです。
今日は第102回。
「自分の専門範囲外のことについて知ったかぶらないこと」についてです。
No.102
ある分野の第一人者―たとえば優秀なスポーツ選手や有名な芸能人―が、
畑違いの事柄にまで首を突っ込んで、一般大衆にあれこれ指南しようとする風潮に、
わたしは強い違和感を覚える。
われわれが投資で大きな利益を上げられるからといって、
世の中のあらゆる事柄に関してよい助言ができるだろうか。
こんな考えは常軌を逸している。
P179の本文によると、
転じて、能力の範囲内で理解できるビジネスに投資をするということのようです。
バフェットの伝説でよく出てくる、
ネブラスカ・ファニチャーマートのブラムキン女史は、
ロシアからの移民で、英語の読み書きも満足にできないような方だったのですが、
家具の買い付けに関しては、専門家でもトップクラスの域に入っていた。
彼女は、英語どころか10ヶ国語話せる一流大学卒業のエリートが、
生涯かけて稼ぐお金をはるかに上回る事業を切り盛りすることができた。
自分の専門を活かし、
他人の専門分野にいちいち口を出さない。
自分がわかることの幅を広げつつ、
ビジネスで、わかることに対して突き詰めていく体制をとることで、
成功することができるでしょう。
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リュウです。
今日は第103回。「投資家を破滅させるもの」です。
No.103
投資家を破滅させるのは経済ではない。
投資家自身である。
短期で大きな利益を出そうと、
株から株へと飛び回り、
企業成績が思わしくないような企業に投資を行う人たちが居ます。
わたしもかつて、レバレッジという言葉に影響を受け、
2007年にFXで大相場を張って、
痛い目にあったことがあります。
お手軽に儲けられるような言葉にだまされて、
多額の負債を抱える。
これは、自分でしっかりと考えれば危険とわかる行為です。
投資家として、大成するためには、
知識と自制心、忍耐力が必要です。
もし自信が無ければインデックスファンドを買って持つ、
もしくは、バークシャー・ハサウェイの株式を買い、
バフェットに運用してもらうのが一番安全かと思います。
わたしも、知識と自制心を持ち、
一流の投資家として活動してみたいものです。
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リュウです。
今日から第13章、
「あなたが支払う価格」についてです。
No.104
どういうわけか、人々は行動のきっかけを、
価値ではなく価格に求める。
価格とはあなたが支払うものであり、
価値とはあなたが受け取るものである。
株式を実際に買い求めるときに、
価格について考えなければなりません。
バフェットは、グレアム先生の教えを聞いて以降、
価値が上がることに伴って、
価格が上がることを理解していました。
そのため、このような表現を使っているのでしょう。
「価値」とは、
企業の資産は、潜在的な価値であり、
企業の長期的な成長もまた、価値の増大をさします。
わたしたちは、
株式の価格が高いときに、
「この企業には価値がある」と誤解してはいけません。
「価格」と「価値」は違うのです。
「価格」を支払い、「価値を買う」。
「価値」が成長することで上がり、正当な「価格」になる。
この教訓は、
以下に安い「価格」で、高い「価値」を購入するか。
その大切さを教えてくれる言葉です。
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リュウです。
今日は第105回。「企業価値と価格」についてです。
No.105
あがったものは必ず下がる、とは言い切れない。
上記はバークシャー・ハサウェイの株価に関する発言です。
1965年に19ドルだった株価が2006年に95000ドルになり、
5000倍の成長を遂げています。
No.104でも書きましたが、
「価値」が上がることで、おのずと「価格」がついてきます。
バークシャーは元々、繊維業でした。
それが投資会社となり、ここまで発展するとは、
ほとんどの人が予想できなかったことでしょう。
「教訓」ではここまでが書いてある部分ですが、
わたしはこの言葉にもうひとつの意味を感じました。
「下がったものは必ずまた上がる、とも限らない」
時に、バブルなどで、企業に価値に関係なく株価がつくことがあります。
それに手を出してしまうと、
価格が、正当な価値に基づいて評価されるときが来ます。
10年ほど前のITバブルでは、
その企業の出す収益の100倍を超える価格がついていた企業があります。
それが数年後、価格は10分の1になり、
企業によってはすでに存在していないものまであります。
これらの企業が元の価格に戻るには何年もかかることでしょう。
わたしたちは、長期的に大きな収入を得られる企業に、
安く投資をする必要があります。
そのためには、10年先を見通した、
企業の価値を知る必要があるといえるでしょう。
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