バフェットの教訓 96~100

リュウです。
今日は第96回。「自分が銘柄を買う理由を説明できるか」についてです。

N0.96

 アイデアを自分で理解しているなら、

 他人にも理解できるように説明できるはずだ

バフェットは、投資を実行する前に、
自分が投資先を本当に理解しているかどうかについて、
「他人に説明する」という方法を用いてテストする。

他人にうまくそのよさを説明できれば、
バフェットはその企業のよさを理解しているということになる。

逆に投資に関するアイデアの説明が難しく感じられた場合、
より深く調べようと努力する。

また、うまく説明できないアイデアには手を出さないほうがよい。

バフェットの投資は、
それだけわかりやすくまとめられているアイデアで構成されているのである。
 

—–

 

リュウです。
今日は第97回。「投資家は経営者である必要はない」についてです。

No.97
投資先がわたしの経営手腕を必要とするようであれば、
両者はトラブルに陥ることとなるだろう。

バフェットは、買収した企業や投資先の企業の経営にかかわることはほとんど無い。
(コカ・コーラ社やソロモン社のような例外もあるが)

彼は自分の能力、投資家としての力を出し切っている。

偉大な投資家に求められるのは、
さながら秀でた選手を見抜くフットボールコーチのように、
他人の資質を見極める才能だ。(P169)

質の良いビジネスと経営者が営む企業を見つけ、
みんなが手放してしまうとき、しっかりと保護する。

逆に経営に参加していちいち口を出してしまうと、
うまくいく経営に穴があいてしまうことがあります。

わたしたち投資家は、
良い企業を見つけ、しっかりと外部から守ってあげることです。

東北の地震に際し、

投資家のわたしたちができることのひとつは、
東北の優秀な経営者とビジネスモデルがある企業を守り、
彼らを支援することです。

 

—–

 

リュウです。
今日は第98回。「バフェット流投資法をまとめると」です。

No.98
われわれの手法は単純明快だ。

飛び切りの根源的経済性を備え、
正直かつ有能な経営陣にい率いられたビジネスを、
理にかなった価格で買収する。

わたしが目指すのはこれだけである。

利益を出し成長し続ける経済性がある企業か、
誠実で有能な経営陣がいるか、
そして、適正な値段(もしくは安く売られている)か。

細部はあるが、
バフェットが追求して成功し続ける真髄はここにあります。

バフェットは、自身が知りうる知識の範囲に入る企業について、
これを実践します。

逆に言うと、上記の条件に当てはまらない企業、
どちらか「わからない企業」には手を出しません。

彼はこれを「能力の輪」としています。

輪から外れた企業には手を出さず、
別の良い企業を探します。

アメリカに限らず、日本には数千の企業があり、
また日々チャンスが動いています。

そのため、わざわざ弱点を持つ企業を買収し、
しばらくして後悔し、迷う必要はないのです。

最初に買う企業を厳密に設定して、そのルールを守れば、
あなたは悩みも少なく大金持ちになることができることでしょう。

 

—–

 

リュウです。
今日は第99回。「能力の輪」についてです。

No.99
能力範囲内に投資先が見つからないとき、
われわれは範囲を広げない。

われわれは、待つ。

バフェットは、たいていの場合、
自分のわかる範囲での投資しか行いません。

これは、他人のお金を預かる上で、
リスクを負わせることの危険性を身をもって知っているからなのでしょう。

彼は、自分の投資方法について、
「能力の輪」という言葉で表現をしています。

自分が理解できる企業名を紙に書き、
それを囲むように輪を書いてみる。

まず、その輪の中にある企業で、
本来の価値と比べて、株価が割高だと思うものを輪の外側に出す。

次に経営陣について。
経営陣が有能だと思えない企業も外に出す。
経営陣の能力(聡明さ、行動力、誠実さ)

最後に、ビジネスモデルが良くない企業も輪の外に出す。

また、各項目について「どちらかわからない」場合も外に出す。

こうして残った企業に対して投資を行うべきです。

 

もしかすると、良い企業があっても、
割高すぎて、投資価値が無いかもしれません。

その場合、バフェットはじっと待ちます。

割高だけど買ってみる。
というような行動をバフェットはとりません。

正当な価値、もしくは割安であり、
事業と経営者がしっかりとした企業でなければ、
バフェットは取引対象に上げすらしないのです。

当然バブル期などでは、
対象の企業がなくなってしまうこともあります。

バフェットは、大きく2回、
買う企業がなくなってしまったことがあります。

1960年代後半から1970年代前半。
1990年代後半。

これらの時期はバブルに沸いており、
誰もが株式で浮かれていた時期です。

しかし、バフェットはこれを冷静に見て、
自己の保有で高すぎるものについては手放し、
また、企業に手を出さずじっと待ちました。

そして、結果は数年後に現れます。

ほぼすべての企業の株式が暴落し、
優良企業すらPER10倍を切るバーゲンセールになったのです。
ここでバフェットは動きます。

優良企業を割安に購入し、
後はじっくりと待ちます。

投資は忍耐と知恵の競技なのかもしれません。

 

—–

リュウです。
今日は第100回、「リーダーの支持の絶対性」です。

No.100
リーダーから発せられた業務上の要望は、
いかに愚劣な内容だろうと、
取り巻きたちが用意した出たによって、
すばやく支持される

あなたも経験があるのではないでしょうか。

ボスの意見が正しいかどうかはともかく、
周りにいる取り巻きのご機嫌とりで、
ボスの意見が支持されることがあるかと思います。

ここでの教訓は、

ボスになったとき、周りの人に意見を聞いたとしても、

あなたの意見が正しいかどうかではなく、
「あなたの地位と権力に同意するか否か」で、
周りの人が意見をしてくる人がいるのを忘れてはならない。

バフェットは、助言がほしいときは自分の鏡を覗き込む。(P175)

正しいかどうかもさることながら、
自分に責任がもてる決断を下せるからのようです。

他人に意見を聞くとき(特にある程度の地位にいる者)は、
気をつけるべき必要がある教訓と言えます。

—–

コメント

タイトルとURLをコピーしました