バフェットの教訓 91~95

リュウです。
今日は第91回。「よい企業を選ぶこと」についてです。


No.91

 経営成績がよくなるか悪くなるかは、

 どれだけ効率的に船をこげるかという点よりも、

 どのビジネス船に乗り込むかという点が大きく影響する。



 乗り込んだ船が慢性的に浸水していると気づいたとき、

 より前向きな対処法を取りたいと思うのなら、



 浸水部をふさいで回ることにエネルギーを費やすのではなく、

 船を乗り換えることにエネルギーを費やすべきである。

ここでの教訓は簡単です。

「よい企業を選ぶこと」です。

就職にしても、投資先にしても、
「根源的経済性が高い企業」を選ぶことで、
少なくともあなたに給与や利益をもたらしてくれることでしょう。

根源的経済性という言葉がこの章ではたくさん出てきているために、
簡単に根源的経済性の条件を書いてみたいと思います。

 ・揺るぎない競争力を持ち、消費者の心の一部を保有している事業

 ・愚かなCEOが経営したとしても利益が出る事業

 ・成長(維持)をするのに新たな資本注入を必要としない(もしくはわずかですむ)事業

 ・競争が少ない事業

 ・同じ製品を売り続ける事ができる事業(例:コカ・コーラなど) 

これらの条件を満たしている企業を選ぶことで、
あなたが成功する確率を高めることができます。

逆にこれらを備えていないビジネスの場合、
必要以外のことであなたは苦労することになる可能性があります。

穴の開いた泥舟より、
しっかりと走る大きな船を選び、安定した航海を選ぶことで、
あなたは必要以外のことを心配することが少なくなるでしょう。

 

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リュウです。
今日から第11章「注意すべきあやまち」です。

3つの教訓が書かれている章なのですが、
主に「ミスについて」の考え方が書かれています。

No.92
われわれは決して後ろを振り向かない。
われわれの頭に思い浮かぶのは、
多くのものが待ち受けている未来だけである。

ああしておけばよかったとくよくよ考えても、
過去を変えられるわけではない。
あなたは前を向いて生きるしかないのだ。

バフェットは、人生でも、ビジネスでも、
投資でも後悔というものをあまりしてこなかったそうです。(P160)

投資を行う際、
とても安く売っていた株式を花押かどうか迷い、
最終的に株価が大きく上がって後悔するというような経験をすることがある。

しかし、バフェットは、そのようなことで後悔をしない。
投資の世界では日常茶飯事で、
次々とよい投資案件が生まれているのである。

その買いそこなった「不作為」の失敗から、
次回に向けて何を得たかが重要になってくるのです。

むしろ、選んでしまい値下がってしまった「作為」の失敗について、
バフェットはより深く反省をする。

そして、過去に視点をおかず、
未来に向けて、現在ある、優良企業を見つけ出すのです。

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リュウです。
今日は第93回。「自分がミスしたとき、その後考えること」です。

No.93
わたしは自分のミスを説明できるようになりたい。
成功と失敗を両方説明できるということは、
自分の行動を100%理解している証だからだ。

あなたは、自分が株式を購入するとき、
どういう行動をもとに買ったかを説明することできるでしょうか。

バフェットはそれができるようになるべきであるとしています。

本来、投資は数万~数百万円の高価な買い物です。

買い戻すことができるので重さを感じづらいところですが、
いつ、どういう心境で、どういうものを選んだのか、
ノートにつけてみて、あとで読み返してみましょう。

そうすることで、
相場に浮かされてしまった、ここでは見事にバリュー投資の状態になれた、
怖がって売ってしまった。

などなど、自分たちを深く分析することができるでしょう。

そうすることで将来的には、
ただ、漠然とサイコロを振るようなことがなくなるかと思います。

ミスをしても良いのです。
バフェットも、グレアムに師事して以降も、
少ないながら一定の大きさの失敗をしています。

しかし、同じようなミスをほとんどしないため、成功者になることができています。

自分のミスを知る。
これが成功への鍵だといえるでしょう。

 

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リュウです。
今日は第94回、「意思決定をするからこそ、ミスは必ず出る」ことについてです。

No.94
ミスを犯さない人には意思決定などできない

意思決定を下せる人と下せない人がいる。
意思決定を下す人がリーダーになる。

意思決定の中には必ず判断ミスがあるものです。
判断ミスが多ければ、リーダーは見限られるものです。

しかし、だからといって意思決定を先延ばしにし続けることは、
「意思決定をしない」という決定を下したこととなる。

これを続けることで、
物事が滞り、最後にはうまく立ち行かなくなる。

ミスを犯してもくよくよせず、
次の仕事の速く取り組み、ミスを取り返す姿勢が大事なのです。

今日の「教訓」は、
ほぼそのまま本書の書き写しになっています。

10回のうち、9回間違えていても、
1回の大成功で取り返すことはできます。

しかし、1回しかチャレンジしないと、1回しかミスはできません。
失敗しても取り返せばいいのです。
あきらめず挑戦し続けましょう。

 

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リュウです。
ここからは第12章「あなたの能力範囲」についてです。

バフェットは、自分の能力の範囲を超えた投資は行いませんでした。
理解ができないのに投資をすることがいかに危険なことかを、
バフェット本人が理解していたからです。

今日は第95回。「理解できる企業に投資すること」についてです。

No.95
投資は合理的でなければならない
理解できないのなら金は出すな

バフェットは、ギャンブルを好みません。
普段から賭けゴルフすら行わないようです。

彼は、自分自身が投資をする企業について、
家督を継いだ2代目のように、事業のすべてを理解した上でと牡牛を行います。

そして、魅力的な企業を、魅力的な価格のときに買い占めるのです。

P167の例で言うところの、

あなたは、時価総額440億ドルをかけて年間18億ドルの利益を出すヤフーを買うでしょうか。
それとも、440億ドル分の年間22億ドルの価値を生み出すアメリカ国債を買うでしょうか。

ヤフーが10年後ハイテク史の中に埋もれる可能性と、
アメリカ合衆国が10年後に世界史の中に埋もれる可能性。

どう見ても後者のほうが魅力的な投資に思える。

バフェットは決してハイテク産業に投資をするなとは言っていない。

しかし、彼自身がハイテク産業に投資をしないのは、
彼がハイテク産業が10年後に生きていて、高い利益率を出せるか。
そして、安く売っているか。

これらが理解できないのです。

そのため、彼は自分がよく理解できる、
コカ・コーラ、カミソリのジレット、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスに投資をするのです。

現在、震災でとても不安定な市況が続きますが、
ギャンブル的な企業を買うのではなく、
こんな時期だからこそしっかりと10年後に生きている企業に投資をすべきと言えるでしょう。

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