運用成績を比較するための基準について

リュウです。

今日は、のんびりと娘とフードコートで過ごしてきました。

インフルエンザが流行しているようなので、ほどほどに切り上げて家の方付けをしていました。

 

今日は、久々に投資についてです。

投資信託(以下「投信」)や、ロボ投資について、広告も多く検討されている方も多いと思います。

彼らは、「運用成績が年平均7%あります。」「当投信では運用資金が〇〇億円あります」「利回りが、3ヶ月で年利12%です」等のコピーライトを基に、自分に出資してほしいと主張しているわけです。

しかしながら、その運用成績は自分たちがイメージしているものと一致しているでしょうか。
実際に投信などに投資(又は出資)してみると、自分で運用して配当を再投資する方が良い運用成績を出している程度のショボい運用成績の商品はいくつもあります。

そこで、彼らの出す広告や実績が、「本当に我々が想像しているスコアであるかどうかを見極める力」が重要です。

今日は、「運用成績を比較するための基準」について検討してみるとしましょう。
特に、広告に載せている運用成績のうち気をつけるものについても語りたいと思います。

ロボ投資(ロボアドバイザー)のサイトを見ていて、「おいおい、その運用成績の表示はどうなんだ」、と目に余るアフィリエイトサイトを多く見かけたので記事にしました。

 

書き始めたら、あまりに長くなりすぎたので切り分けます。


※最近少し話題になった護衛艦「いずも」 (2018.12 横須賀港にて)
 

●もくじ
1.運用成績とは
2.運用成績を比較するための基準になるもの

3.まとめ

1.運用成績とは
一応、「運用成績」というキーワードだと用語の意義がバラけそうなので定義づけておきます。

人により捉え方が違いますが、「運用成績」というと、自分が預けたお金(資産)が「1年」「何%増えたか」と考えるのが一般的と思われます。
また、通常は利回りは(保持している場合は仕方ないとして)「税引き」と考えるのが妥当だと思われます。

100万円が1年間で税引き後105万円になっていたら5%の運用成績というように考えるべきと言えるでしょう。

2.指標について(平均的な運用とは何か)
次に、運用成績を比較する対象が必要になります。
 

なぜならば、比較できなければ有利・不利を見出しづらいためです。

 

例を挙げると年0.010%の預金より年1%の国債、

年1%の国債より年3%の配当金(保有する有価証券の騰落は一旦無視するとして)の方が魅力的に思われます。

このように様々な運用商品の利回りを比較するために、基準となる運用成績を整理する必要があります。

ここでは、比較する基準として、「国債」「日経平均、S&P500などのインデックス」「自己の運用成績」などが身近、かつわかりやすいと思われるので例示します。

①国債との比較
バフェットなどが使っている指標ですが、「現代日本では役に立たない指標」です。

なにせ日本の国債は30年物で年0.7%レベルなので、「プラス成績を出せば超えてしまう指標」だからです。
これについては、投資をしない人もすぐわかるようなので、日本の投信なども使うことはあまりない指標です。

ただ、為替リスク(※)を考慮した上で、米国債を主とした外国債の利回り等で比較することは可能かも知れません。
※通貨価値の変動によるリスク

例えば、1$が125円から100円に変動することで、

1,000円で8$を手に入れたのに、円に戻したときに800円しか返ってこないため、貰った利息以上に損失を生じさせるリスクです。

②日経平均(米国ならS&P500等)との比較
日経平均株価の成長と比較する運用成績の基準があります。

例えば、日経平均株価が1月4日に18,000円で12月30日に22,500円になった場合、

日経平均株価は、年間25%増加したことになります。

(18,000円×125%=22,500円)

上記の場合、仮想的に日経平均株価に投資をした場合、年25%の運用成績(税金・配当は考慮してませんが)をあげることが可能だったわけです。
そうすると、この年の運用成績が年25%に達しないものについては、「日経平均に投資するより劣ること」となるわけです。

日経平均株価の増加率より劣る投資信託は、毎年たくさん出ます。
しかしながら、上述のケースでも、日経平均の上昇率に関係なく、XX年の投資運用成績は年利20%と主張して販売しているものがあります。

参考までに、「インデックスファンド」という投信が有ります。

簡単に言うと「日経平均等の指標に連動する投資信託」です。機械的な組み込みなので、投信の中でも手数料が低いことも特徴です。「日経平均等にも投資をすることが出来る」ので、上述のような運用も可能であることを留意しておきましょう。
 

なお、バフェット氏は、投資で買いか売りか判断ができない人にはインデックスファンドを勧めています。

③自己の運用成績との比較
自分で運用をしている人は、それと比較できます。
(自分で優良銘柄を探して投資する方の多くは、投信など使わない方の方が多そうですが)

財務基盤が安定した配当利回りが大きい会社などに投資することで、年3~4%の運用をすることは、いうほど難しくはありません。

4%利回りの配当の税率20%として税引き後3.2%(4%×(1-20%)=3.2%)の運用スコアで3年運用すれば
1.032×1.032×1.032=1.099・・・(+9.9%)
と、3年で約10%の上昇率を得られない投資商品にはそこまでの魅力がないことになります。

※株価の騰落による評価は除いています。上がった場合はより利回りが出ますし、下がった場合は利回りも下がります。

株式では買い時があり、過去の記事に書きましたがPERなど割安の基準となるものがいくつかあります

3.まとめ

運用成績の良し悪しを判断するためには、ある程度わかりやすい比較対象が必要になります。

 

そのために役立ちそうなものとして、

 ・国債(外国債を含む)との比較

 ・日経インデックス等(S&P500なども)との比較
・自己運用との比較

などがあります。

 

次回は、これらの基準等から考えて、「投信やロボ投資の運用実績は本当に優秀なものか?」を検討してみましょう。

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