バフェット流投資を見直す

投資関連(外国株以外)

来週BBQに行ってきます。
今日は、娘とキャンプグッズ(BBQグッズ)を見てきます。
遠足の前準備みたいにワクワクします。

さて、本題。
先日、転職活動がリセットになりました。
次の転職先を再度探しています。いい年齢なので、飛びつけるところに飛びつく。ガンガン攻めます。

転職や夢のため、株式投資の時間を減らすため、株式投資のメインを長期投資に戻そうと思っています。

指針としては、米国株を始める前に重視したバフェット流投資をメイン。バフェット銘柄になりそうな企業の財務諸表を見直し中。いくつか候補がでてきました。

今日は、そんなバフェット流投資のお話。

方向転換(PFの見直し)

2020年はグロース株が強く、
2021年は指数が強かった。
2022年は、年初にエネルギー株・資源株が強かったもののマイナスの日々が続き、血の池地獄。

かつて人気だった米国株銘柄等を追う(52週最高値を観て思う)」でも書いたとおり、7割以上株価を下させた銘柄が幾多も生じました。

グロース株には夢がある。

Amazon、Googleなどの再来を待ちわびる中、あまたのインフルエンサーが夢とポジションを語り、その2年後に多くのグロース株が投資家とともに散っていきました。

 ①グロース株は波が激しく、そして今、良い時期ではない
 ②転職・独立のため時間を確保、安全な銘柄をメインにしたい

そこで、ルールを見直し。
今まではグロース株50%くらいに攻めていましたが断念。
(現在は清算してキャッシュが殆どです。)

これを、
 ・指数30%(VTIなど)
 ・バフェット銘柄50%
 ・グロース他20%以内(実験的な部分を残す)

という目標に調整。
ざっくり長期投資銘柄の購入後、アクティブに動かす資産を全体のPFの2割以内にします(言うてもそこまで触っている時間がないからキャッシュメインになるかも)。

長期投資とはいえ、今の下げ相場では入れないので、少しずつ株式数を増やす。慌てず良い銘柄を増やしていく感じで資産を投入していきます。

バフェット流投資の復習

古典的ではありますがバフェット流投資法を整理。

引用:「麗しのバフェット銘柄」や「バフェットの銘柄選択術」メアリー・バフェットの本が参考になります。前者の本に書かれている10個の基準を見直してみます。

①ROEは高く安定しているか
株主資本収益率の高さです。
資本を効率よく利益に変えられるか。最近ROEは重要視されてないように思いますが、利益を出す銘柄の基準といえます。

②ROTCは高く安定しているか
総資本利益率(ROAとほぼ同じ?)も重要です。
なお、ROA=ROEの場合は(理論上は)無借金です。

③利益トレンドは上向きか
EPS(1株当たり利益)は上向いているか。
言い換えれば、会社全体の利益が伸び続けているかです。

④多くの長期債務を抱えていないか
長期債務(おそらく固定資産の有利子負債)が利益何年分程度か。借金返済がどの程度株主資本を圧迫するか、そして稼げるキャッシュ力があるかを見ます。
②のとおりROEとROAが近ければ借金は少なく、①と②とセットで考えると良いと思います。

⑤持続的競争力のあるサービスか
消費者が継続的に必要としている商品を探します。
「麗しの・・・」では、マクドナルド、コーヒー、タバコ、ジーンズなど日用品を例に挙げています。

近年の新しいサービスは10年後に利用されているかというと中々に難しいためオールドエコノミーが多い。一方で、テクノロジーが進化しても人間が生き続ける以上、コーヒーを飲み続けるし、髭をそり続けるわけですね。

⑥労働組合はないか
ストライキなど、労使関係で利益を失うことがあるため。
ただ、これはちょっと関係者でもない限り調べにくいですし、近年ストライキをあまり聞かないため、気にしなくてもいいかもしれません。

⑦インフレの影響をサービス価格に転嫁可能か
独占力のある(商品の強い)会社は、物価高を商品価格に上乗せできます。
最近の米国のインフレで、価格を上げても選ばれる企業の商品ならそれは強いものです。

⑧内部留保益を蓄積させているか
利益の維持に必要な内部留保は少ない方が良い。
理想形としては、内部留保が⑨の自社株買いや⑩の企業価値向上に使われる状態です。

⑨自社株買いを行っているか
自社株買いを行うと株式数が減りEPSが増えます。内部留保を自社株買いに使い間接的に株主の利益に繋げます。
例:発行株100株で1000円の利益(→EPS10円)の企業に、
  50株自社株買いしたら、50株で1,000円の利益(EPS20円)になる

配当でも似た効果(配当再投資)は出るが税金を生じ、効果が下がります。
自社株買いに課税を行おうともくろむ国はありますが、配当と同じ扱いにしたいのかもしれません(個人的には反対の立場です。)

⑩内部留保益が企業価値を向上させているか
⑧や⑨と連動しています。

 ⑧では、内部留保を使わずに利益を出せればよりよいと考え、
 ⑨では、内部留保で利益を増やせないなら自社株買いを行い、
 ⑩では、内部留保を使うなら企業価値が向上するよう使う。

ということです。理想形ですが。

これら10個が書籍に書かれた基準です。

自分は個人的にはこれを少しアレンジしています。
①利益率が高く → 税引き前利益÷売上高が同業他社より高い
②利益が成長している → 利益成長率が高い
③過去数年、売上より利益が成長している 売上高成長率<=利益成長率
④ROE → 高め(15%くらい?)
⑤ROA → ROEに近く高い
⑥PER → 低めが望ましい(必須ではない)

①~⑥である程度スクリーニングをした後、継続して独占力が高く(シェアが高い、地域的・業界的にライバルが入りにくいなど)、高配当や自社株買いしていると望ましいです。

全てを満たす銘柄はまず無いため、折り合いをつけて投資先を探します。

重要なのは、中長期的にこのような好成長を続けると思われる銘柄を選ぶことが大切です。

バリュートラップの話

バフェットの投資法などバリュー投資家が「バリュートラップ」の話を聞くことがあります。

バフェットの投資法はバリュー投資に見られがちですが、「バリュー投資」半分(グレアム流)、「グロース株投資」半分(フィッシャー流)程度のため、あまり気にする必要はないのですが一応。

例:PERが5倍の株。1株利益(EPS)が200円として、株価が1000円。
バリュートラップに陥る人のイメージとしては、

「PERが10倍に見直されるはずだから、
 株価が2000円(200円×10倍)になる。今は安い。」

と判断します。

しかしながら、PERは業界次第で常に低めのセクターもあります(時流的にタバコなど。)。これらにPERの上昇を期待するのは難しいかもしれません。

一方で、3年で法人のEPSが200円から300円に成長したとします。

そうすると、同じPER5倍でも株価は1500円(300円×5倍)に上昇します。これをバリュートラップと言うならばそうかもしれませんが、EPSが成長すれば自ずと株価は上がるので長期的に観れば気にする必要はありません。

大事なのは(1株あたりの)利益の成長率です。
成長が止まった(EPSが伸びない)銘柄かつ低PERの銘柄を割安だと手を出すとバリュートラップにかかりやすいと考えれば、罠にかかりにくくなると思います。

個人的に売上より利益(EPSや税引き前後利益/売上高)を大事にする理由はここにもあります。

ハイパーグロース株だと、利益がマイナスで売上高などで比較することも多いため、こういうときに選びにくくなります。

まとめ

長くなったので、個別銘柄はいずれ(需要があるかは不明ですが)

今回の基準でスクリーニングすれば、今回の暴落でもそこまで刈り取られる銘柄は少ないと思います。

バフェット流投資としては買い時が近いように思います。優良株がPER10倍程度で売っているのです。(まだもう少し下がるかもしれませんが。)
氏の投資は、中長期的に5~10年スパンでのんびり資産形成できると思います。

役立てば幸いです。

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