おはようございます。
リュウです。
あなたは、死の間際に立ったとき、
どのような気持ちで生きるか考えたことがあるでしょうか。
今回紹介する本のテーマは「死と生」と言う言葉が合うと思います。
死のふちにたった者が得たさまざまな教訓。
それをシェアした本がこの本です。
著者のエリザベス・キューブラー・ロス氏は、
NHKの番組にも出ていた人のようです。
そこでの評価は良し悪しあるのですが、
自分は幸い、その番組を見ていなかったので、
フィルタをかけずに本の紹介を書くことができます。
この本は、
終末期医療に携わった著者が、
死の淵に立ったさまざまな者から得た教訓や体験を本にしたものです。
死に直面すると、
人は、自分を覆っていた様々な仮面を脱ぎ、
裸の状態になります。
もっと詳しく言うと、感情が素直に表現できる状態になります。
今まで見過ごしていた「愛」を思い出し、
死ぬことに「恐れ」を抱き、また死ぬこと以外は「さして恐れることがない」と悟り、
自己を「受け入れる」ようになります。
この本では、
「愛」、「恐れ」、「怒り」、「忍耐」など、
15のテーマについて、教訓を得ることができます。
死に直面した人たちがみた世界、
自分自身、相手、そして社会への真理を語ってきます。
わたしが一番学びを得たのは「人間関係」のレッスンです。
この一言でわたしは救われた気がします。
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人間関係は生涯続くとは限らない。
50年続く関係もあれば、半年しか続かない関係もある。
相手が死んだ時に完結する関係もあれば、
パートナーの一方が生きている限り続く関係もある。
長かろうが、短かろうが、どのように終わろうが、
良い悪いの問題ではない。
それが人生なのだ。
(略)
死を敗北と見てしまうように、
わたしたちは続かなかった関係を敗北と見てしまいがちだ。
ところが、現実には半年しか続かなかった関係でも成功し、
たがいに癒しあう関係と言うものは存在する。
かれらはすべきことをした。
そして、たがいに相手を必要としなくなった時、
関係は完結し、かつ成功したのだ。
(P106)
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去年、ある女性と別れることになりました。
わたしにとって、彼女はかけがえのない存在でしたが、
彼女はわたしを必要としなくなったわけです。
別れを告げた彼女は苦しそうでした。
そしてわたしも、もう会えないと言う事実と
かつて共有した思い出について、苦しく思いました。
「別れ」という事実が残りました。
しかし、今回得た教訓により、
「別れ」というものも人生に必要なものとして理解することができました。
「別れ」、すなわち人間関係の喪失は、
時にやむをえないものです。
そして、喪失した人間関係はわたしたちを強くすることができました。
その事実を受け入れ、
互いに成長することができれば、
彼女との別れは互いの成長になるわけです。
いままで、表面には出しませんでしたが、
なんだかんだでモヤモヤとした想いを引きずっていました。
「人間関係の終了もまた不可欠なもので、失敗ではない」だ、
ということを学べたこの本に感謝したいと思います。
「死」と言うのは、
中々体験することができない世界です。
あなたの人生の時間があと100日分しかないと知った時、
あなたはどのように生きていくでしょうか。
この本は、そのような貴重な体験をした人たちが、
様々なことを教えてくれます。
生き方を見つめなおす本になることかと思います。
【かつて愛を共にして、別れた彼女】に、
読んでもらいたい本です。
とても得ることが多い本です。
オススメいたします。
リュウ
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(平成22年2月11日現在 176冊)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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