過去に書いた、インフルエンサーのアイデアに投資する投資法。
当方、米国株はベトナム株と違ってこのようなインフルエンサーの情報を参考にして投資をしています。
(ベトナム株は、そもそも他者の情報が少なすぎて自力で研究しないと投資しようがなかった。)
ところが最近では、そんな手法が少しずつ通用しなくなってきたように思います。
最近気づいた昨年との「違い」について考えてみました。
株式投資全体に過熱感がなくなった
短期的なトレンドかもしれませんが、米国もコロナ後を見据えて、金融緩和の終了も見込まれる中、それを反映して市場の賑わいが収まってきたように思います。
全体的に下げ相場の中、利益を出せる銘柄(アイデア)を提供するのが難しいのかもしれない。
(下がるなら「空売り」という案はありますが・・・)
2020年、かつてはコロナウイルスの流行に伴い色々なインフルエンサー投資家さんがオススメする銘柄で大当たりが多く、インフルエンサーさんの真似事で十分成績を出せてきました。ところが、最近は当たり外れが半々という感じになってきたように思います。
SNSから感じる「トレンドの変化」
SNSを見ていて2020年の後半くらいの株式市場がにぎわっていた頃と今の「違い」。
何が「違い」となっているのかわかれば、次に似た事態になったときに下げトレンドのタイミングを掴めるかもしれません。
なお、私の見ているSNSメディアがTwitterメインのため、他のSNSの様子はわかりません。
偏っているのはご容赦を。
あとは、今回の状況から気づいたことなので、次回、再現性があるかは要検証といえます。
●インフルエンサーさんのつぶやき編
一番肌で感じるのは、インフルエンサーさんのツイートです。
2020年の秋頃と比べた「違い」
①インフルエンサーがおすすめ銘柄を書かなくなる
②そもそもインフルエンサーさんのつぶやきが減る
③インフルエンサーさんへのいいねが減った
①インフルエンサーがおすすめ銘柄を書かなくなる
最近、インフルエンサーさんがオススメ銘柄を書く量が減った気がします。
過去にオススメした銘柄の足跡を追う記事や、決算の記事がメインになってきました。
他にも、「株式投資以外のツイートが増えた」ような気がします。
2020年秋に比べると「株式市場に魅力が減ってきたから」四六時中、相場を分析してた人が本来の仕事や趣味の時間を取り戻しているのかもしれません。
昨年は個人的にはツイートを一通りさらってみて、良さそうなティッカーを10個くらいに絞って、ニュースや財務諸表を見るようにしていました。それが最近では「集めづらく(集めるのに時間がかかる)」なりました。
これらから得られる仮説。
・相対的に昨年に比べて良い銘柄が減った
・全員に提供するのをやめた(鍵アカウントなどを含む)
・確証を持てないから書かない
・当たらないので予想しなくなった
などありますが、個人的には「確証の持てる銘柄が減っている」と見ています。「良い銘柄が減った」ので、相対的に新たな銘柄情報が出てこなくなったようにも思えます。
②そもそもインフルエンサーさんのつぶやきが減る
①と関連すること。
鍵アカウントや有料情報を含めても、銘柄情報が減ったように思います。
これも「確証の持てる銘柄が減った」ことに起因しているように思います。
③インフルエンサーさんへのいいねが減った
個人のつぶやき編と重なるかもしれませんが、インフルエンサーさんのつぶやきへの「いいねが減った」ように思います。
いいねをつける閲覧者が、
・投資用アカウント(又は投資そのもの)をやめた(又は休んだ)
・情報収集をしなくなった
などが想定されます。
情報が減ったことと相まってTwitterの投資関連が閑散としてきた気がします。
自分は課金の仕組みを持っていないので比較できませんが、
インフルエンサーさんに対する課金額も減っているかもしれません。
(こればかりは本人しか知らないと思うので予想です。)
●個人のつぶやき編
④長期保有というキーワードが増える
⑤今まで損失を書いていた人が損失の件を触れなくなる
④長期保有というキーワードが増えた
今度はインフルエンサー側ではなく、それを活用した投資をしていた人たちのツイートから。
このあたりは「そうでもないよ」と言われそうな論点ですが、仮説なのでご容赦を。
昨年、「〇か月で〇倍になった」とたびたび書いていた人が、
「長期保有なので多少下がっても大丈夫」
「10年先を見据えて買ったので下がっても気にしない」
と書くようになったのを多く見かけるようになりました。
「長期保有」は、ある程度の長期間、証券会社のサイトの画面を見なくても気にならないくらいの人でないとストレスがたまります。
不慣れな人が「短期保有の人から長期保有に切り替えるのは難しい」でしょう。
⑤今まで損失話をしてた人が損失をネタにしなくなる
昨年「〇〇%損した(笑)」等のつぶやきをしてた人を見かけなくなった気がします。
仮説として、
「損失を実感したから」と思っています。
取り戻せないことを(例えば、給与などで補填できない規模の損失)ジワジワと感じた時に、つぶやきにくくなるのかもしれません。
これも相場の動きと連動しているように思います。
●全体的な市況編
これについてはもっと詳しい方が居ると思いますが、感じた傾向。
⑥決算のスコアはクリアだけど下がる
⑦好材料でプレ上昇、終値は下げ
⑧出来高の減少
⑥決算のスコアはクリアしたけど下がる
決算はクリア、すなわちアナリストの予想を上回る業績のはずなのに上がらない。
これも一種の変曲点と予想します。
いわゆる「マルチプルコントラクション」が起こっているのだと思われます。
今までの「買われすぎの評価の見直しが業績の良さを上回る」ため売りになってしまうのかと思います。
マルチプルコントラクションの個人的な見解については、過去の記事を参考にしてください。
⑦好材料のプレ上昇、終値は下げ
最近はこういうのも見かけるようになってきました。
好業績、医療品の認可、自社株買いなどの好材料でプレに買いが集まるのに、市場開始時間には前日と同額程度、終値は前日より下げ。というようなケース。
これもきっと変曲点の一種だと思います。
好材料を食いつぶしてしまうくらい売りが集まっている状況でしょう。
まさに「理想買い・現実売り」です。
⑧出来高の減少
総じて、出来高(特に買いたい人)が減り、売りたい人が安値で手放し損をする展開になるのだと思います。
相場の変曲点を見逃すな
これ以外にも色々な傾向があるのかもしれませんが、最近のTwitterの投資界隈の様子を見ていると活気がありませんね。
インフルエンサーさんの鍵アカウントも増えてきましたし、この銘柄が面白いと言うようなツイートも減りました。あわせて、昨年からの長期的な株式投資に疲労や飽きが来ているのかもしれません。
セル・イン・メイ、そして良い銘柄も見つけにくくなったのも相まって、きつい局面になってきました。
まとめ
最近の弱気相場と連動して発生したTwitterの様子で気づいたことを書きました。
インフルエンサーのツイートに頼った投資法も、「誰のツイートでも」、「どの推奨銘柄も」勝てる時期は過ぎたのかもしれません。
全体を見て若干弱気の相場、どこで復活するか年末のラリーまでお預けか、現状だとわかりにくいところですが、Sell in May のジンクスにあるとおり、しばらく無難な銘柄(又はキャッシュポジション)で様子を見るのが良いように思います。
少しでもみなさんが投資のを成功するよう祈っております。
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