バフェットの財務諸表を読む力 7

おはようございます。
リュウです。

今日は、貸借対照表の負債の部です。

今日は4つのポイントを紹介したいと思います。

・買掛金、未払費用、その他流動負債

・長期借入金より、短期借入金が多いと対象から外す

・長期借入金満期分と予想されるトラブル

・流動比率

・買掛金、未払費用、その他流動負債について(P127)

企業抱えるこれら3つの負債については、
各自、単体で見るというのではなく、3つを組み合わせることで、
その会社の状況を知ることができる。

とあるのだが、
この本には具体的なことが書かれていないようです。

もう少し色々な本で調べる必要がある部分です。




・長期借入金より、短期借入金が多いと対象から外す


長期借入金と短期借入金、
短期借入金のほうが多い場合、投資対象から外すようである。

短期借入金のほうが金利が安く、
長期借入金として貸し出す手法が銀行などであるようです。

しかし、長期金利と短期金利が入れ替わった時、
これは完全なる非採算部門になってしまう危険性があるから投資対象から外すそうです。

ただ、銀行以外の部門だと、

一時的な仕入れで短期借り入れと返済を行い、
長期借り入れはほぼない場合、
短期借入金が長期借入金を上回る可能性があるようにも思える。

おそらく、規模の違いなのだと思うが、
長期借入金がある程度以上あり、
かつ、短期借入金がそれを上回る金額となる場合、
その会社は火の車であると思う。

・長期借入金満期分と予想されるトラブル(P133)

長期借入金のうち翌年までに期限が来るものは、
流動資産にあたる。

長期的に競争優位である会社は、
このような長期借入金の満期が毎年度起こることはあまりないようです。

ただ、逆に競争優位を持つ会社で、
解決可能な一時的トラブルに苦しむ企業に投資するとき、

今後満期が来る長期借入金を確認し、
大量の長期借入金万気分が1年間に集中する年に、
投資家が手放すことがあり、買い場を見出すことができる。

・流動比率(再掲)(P135)

前回も触れたが、

流動資産-流動負債

で表される流動比率と言う指標がある。

しかし、この指標は、
一般的な企業では、企業の流動性を表すのに役に立つのだが、

競争優位性を持つ企業にとって、
それを上回るキャッシュフローで問題なく乗り越えてしまう。

そのため、バフェット氏が選ぶ企業にとって、
流動比率はさして重要な項目ではないようです。

次回書く長期負債(固定負債)にも書いてありますが、
バフェット氏は、原則的には無借金経営(もしくはわずかな借金)の企業に、
投資価値を見出しています。

そのため、負債の部門については、
資産部門の綿密さに比べ、有るか、無いかというような、
わかりやすい比較を行っているのではないかと思います。

では、次回は固定負債の部分について読んでみたいと思います。
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