今日は、娘と妻で出かけるので半日ほどのんびり本を読んでいます。
先月、本を捨ててスペースを確保したつもりでしたが、
毎日1冊(ビジネス書、漫画問わず)読んでいるため、新たな本で埋まりだしました。
そろそろ本を捨てるために精査して行こうと思っています。
さて、本題、
仕事でも投資でもそうですが、ある日を境にルール、考え方、時流が変わることがあります。我々がこれらのルール変更にどう対処するかによって、利益や結果が変わります。
このテーマを書こうと思ったのは、「新型コロナウイルス」で今までと需要・供給のバランスが崩れた産業があり、銘柄を整理するきっかけになったからです。
今日は、「ルール」が変わったときにすべきことについて。
ルールは突然に変わる
新型コロナウイルス感染症の蔓延。
2月くらいから、新型コロナウイルス関連で株価が下がりました。
(1月くらいからコロナのニュース自体はありましたが、
テレビ神奈川で朝やっているBBCのニュースでも当時は楽観的でした。)
その後、2月から急に問題視され、半年経過しても産業は復活せず、復活を見込める企業と見込めない企業で株価が二極化する事態になっているように思います。
米国のインターネット企業や、自宅に居る機会が増えたことによる任天堂の業績などが急上昇したのに対し、
比較的保守的といわれていた鉄道産業、
夏冬に業績を上げていた航空産業、
休暇に賑わいを見せる観光産業に関する銘柄などは急落。
自分もベトナムで持っていた銘柄も、約5割が観光産業だったので2銘柄を除き手放しました。売却時に、かろうじてこう乳児の株価は維持しましたが、業績上昇を期待していたので見た目以上に損をした感覚がぬぐえません。
このように、ある日を境にルールが急変することがあります。
ルールが変わったときに分かれる3つの対応
ルールが変わったときに、どのような反応をするか。
これは、人によって大分対応が異なります。
個人的な分類では、①受容する人、②抵抗する人、③活用する人に分かれる気がします。もう少し細かく分析してみましょう。
事例として、「消費税が10%から20%になるということが閣議決定された発表があった」としましょう。
受容する人
受容する人は、事態を把握しても特にそれに対応した行動を取りません。
行動するとして、政府批判をする(雑談やSNSに書くなど)くらいでしょうか。稀に世論を形成し、政策をひっくり返すこともありますが、ほとんどの場合、それくらいの行動で事態は変わりません。
そのため、ルール変更による損をそのまま受け入れることになります。
抵抗する人
②,③は、より具体的な行動を伴う人。
まず、②はルールに対し抵抗します。
②のタイプの方は、デモとか、ロビー活動のような抵抗もあれば、日本円を外貨に替えるなど(コロナ直後の株式等のナンピン買いなども近いように思います。)、従わずにすむように、自身や資産をルールの外に持っていく方も居ます。
これらは一定の効果はあるものの、コロナウイルスなどの全世界で対処不能な事実や、消費税率の上昇などの国内の政策的なことなどには、対応し切れているとはいえません。
活用する人
最後にルールを活用する人。
このタイプの人はルール変更があったら、そのルールを理解して利用します。
事例の、消費税増税シナリオが確実と判断したら、
「消費増税により利益を出せるものを購入する人」などが該当します。
例として適正か疑義はありますが、資産としての金の購入には消費税が課されます。
消費税10%の現在、110万円分(10万円分が消費税)の金を持っている方が居るとして、消費税が20%時には(金そのものの需給の変化はありますが)概ね120万円(20万円分が消費税)の価値になります。
金取引を事業としていない限りは、消費税分の価値が上昇するだけなので、買ってから消費増税後に売るだけで約8.2%の利益(120/110)を得られます。(もちろんよく知られたことであるため、価格に織り込まれます。投資上はそこまで単純にはいきません。)
ここまで露骨にうまく行く人は居ませんが、消費増税を把握して金を購入する人も中にはいるそうです。
このように、③のタイプは、ルール変更に対応して柔軟にそれを活用します。
個人投資家はルールを活用せよ
我々個人投資家がルール変更を知ったらどうすべきか。
当然、①テレビの政府批判を見て政府に愚痴を言うことではありません。
また、②抵抗(ロビー活動等)して、政策を転換することが出来る力のある人も多くないでしょう。(殆どのデモ活動は、話題になっても時流を変えたことはありません。)
個人投資家が出来る数少ない対抗手段、「③ルールを活用すること」が一番といえます。
新型コロナが蔓延したら、
有力なワクチンや治療薬を開発する会社、開発後の生産・流通を行う会社に投資し、ドルが市場に過剰供給されることが見込まれるなら、ドル安に対応してドル買いや、ドル以外の資産として金への投資(現物・ETF・産金会社の株式)を行う。
など、時流にあわせた賢い行動が求められます。
そのためには、ルール変更で何が起こるかをつかみながら行動を行うべきだと考えます。
まとめ
今日も結論はシンプル。
「変えることの出来ないルールは活用せよ」
この一語に尽きます。
ルール変更に文句を言っても基本的には無駄です。
「ルールは利用する」
愚痴をいう人が多い世の中で差をつけ、対処できる可能性の高い方法です。
不条理、不公平なルール変更を受けたときに、思い出してもらえれば幸いです。
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