昨日のEMSの手続により、ベトナムからお金が送金されました。
2014くらいのころに送金したときはレート非表示だったのですが、今年は内訳もついていました。そういった意味でかなりクリアになったように感じます。
今日は、出金にかかる手数料について考察してみました。
結論から言うと、為替手数料を含め1%くらい手数料を取られています。日本国内のベトナムドンから日本円への両替手数料が片道2%程度なのでやはり安いと思われます。
1 手数料と送金額
2 それぞれの内容
3 結論
1 手数料と送金額
今回の試験的に送金した額は260,000,000VND、目安として約120万円です。
サコムバンク証券の担当者さんからメールで、 7月24日に以下の内訳で手配したと連絡が来ました。
送金額 260,000,000 VND
為替レート 1JPY = 215.67 VND
JPYに換金された金額 1,205,545 JPY
送金手数料(税込み)1,989 JPY
Tele Fee(税込み) 1,791 JPY
とのことでした。(言わずもがなかと思いますがVNDはベトナムドン、JPYは日本円)
実際に一つずつ検討してみましょう。
2 それぞれの内容
(1)為替レート(スプレッド)
銀行は為替手数料を取る仕様になっています。
ベトナムは不明ですが、日本だと外貨送金は、「外貨を送金するのではなく、邦貨を外貨に替えるところから銀行が面倒を見る」ところが多いです。
(こっちでドルを準備して送金させない、要は、為替手数料も取りたいということですね。)
例えば日本だと1ドルに対して50銭~1円。0.5%~1%程度です。
さて、オンライン通貨コンバータのサイトから、送金のあった7月24日のデータを集めると
1JPY= 214.88VNDとあります。
したがって、
1 - 214.88 ÷ 215.67 = 0.37%
くらいです。若干日本より良心的といったところでしょうか。
(2)送金手数料
送金手数料(税込み)1,989 JPY
Tele Fee(税込み) 1,791 JPY
この2つは同じものと考えてみいいかもしれませんね。
Tele Feeは電信送金手数料のことだと思うので。
2つあわせて、3,770円。
送金ルールは記載されていなかったので、両替した1,205,545円に対してどれくらいの割合で係るか検討。
3,770円 ÷ 1,205,545円 = 0.00312・・・ ≒ 0.31%
これが50万円や200万円だと、どの程度になるのか不明ですが、0.3%くらいかかると見込んで良いでしょう。
(3)リフティングチャージ
こうして、
1,205,545円 - 3,770円 = 1,201,775円
の金額がはいってくると思ったら、預金口座には1,197,775円しか入っていない。
表示されていないのですが、恐らく受け取り銀行の手数料(リフティングチャージ)を抜かれているようですね。
差額は4,000円(1,201,775円-1,197,775円)。
今回は三菱UFJを利用しました。
三菱UFJのリフティングチャージは4,000円と見て良いでしょう。
今度は別銀行に出金して比較してみたいところです。
3 結論
手数料としては、為替スプレッド、送金手数料、リフティングチャージとかかります。
手数料(為替レートをTTMの理論値)として
260,000,000VND ÷ 214.88 = 1,209,977.6・・・ ≒1,209,977円
1 - 1,197,775円 ÷ 1,209,977円 =1.008%
1%くらい手数料が抜かれる仕様になっているようです。
なお、国別で内訳をとると、ベトナム国内で約0.68%、国内銀行で約0.33%です。
体感的には、往路(日本→ベトナム)も、復路(ベトナム→日本)も同程度の手数料といったところで、同額を送金した場合、往復で合計2.5%くらい手数料がかかるといったところでしょう。
手数料を安くするために戦略として、
①ドル送金(世界的通貨なので手数料が下がる?)
②外貨に強い銀行に送金(プレスティアとか、新生銀行とか、三井住友あたり)
③送金額を大きくする
④仮想通貨による送金で現地口座に着金
することで、若干安くなるかと思います。
4つ目は若干方向性が異なりますが、今後は可能性があるかもしれません。
とはいえ、片道1%の手数料くらいは諦めるしかないのかもしれません。
なお、参考として、ベトナム領事館などで置いてあるチラシなどを見ると、少額送金(海外旅行での利用程度)だと緩やかに外貨送金や現地ATMとの提携などが実現していますが、
投資としての金額で使うとやはり相応又はそれ以上の手数料を取られてしまうようです。
参考になれば幸いです。
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