ビジネス書やセミナーの多くはムダです

おはようございます。

久々に良い本を見つけたいので紹介したいと思います。

● ビジネス書大バカ辞典 勢古浩爾 著

この本は、ビジネス書、いわゆる自己啓発本をメインに、
本を(特に、よくないところを)評価しています。

特に、中身がない本や、パクりが散見する本は、
ものすごい勢いでこき下ろしています。

ちなみに、かつて私が書評を書いた本も多々ありまして、
著者はメッタ切りにしてくれます。

ビジネス書の大家の何名かは、
名指しで紹介されており、ほとんどは全力で批判されています。

批判本自体は、そこまで好きではないのですが、
この本には、特に良いところが3つあります。

・みんなが良いと崇拝している本を別の角度から客観的に評価したこと

・しっかりと読んだ上で評価していること

・第9章にオススメの本が書かれていること

この手の批判本は、批判して終わりというような内容もある中、
勢古氏のオススメ本が書かれているところがかなり好感が持てました。

著者が好む本は、日本で活躍してきた偉人の自伝のようです。

・泥臭く

・お金に執着しない

・そして謙虚である

この3点が勢古氏の好みのようです。

個人的には、お金自身はそこまで興味はないですが、
バフェットのようにお金が増える過程が好きなため、
やや勢古氏とは、考え方がずれる場所があるのかもしれません。

また、彼は逆に、

・中身がない本

・グッズを買ったりセミナーに出たりしろというような本

・意味が通じにくい本(「脳科学」とか、「レバレッジ」とか)

・タイトルと中身が異なる本
・原著(ナポレオン・ヒル博士など)のパクり

などを好まないようです。

それにしても、彼のすごいところは、
苦手な(キライな)分野の本を、たくさん読みこんだことです。

そして、ビジネス書を読んだ人の多くが思っている、

「読んでも成功できないんだけど・・・、

 そもそも成功って何さ?」

という、ビジネス書の読者の心のわだかまりを開放してくれます。

そういった意味でとても良書でした。

できれば、勢古氏のオススメ本を、
もっとたくさん紹介して欲しかった。

【ビジネス書やセミナーでお金を払い続けた人、

 もしくは、自己投資としてこれからお金を払おうとしてる人】

にオススメです。

さて、今回はビジネス書に対しての思いを、
余談で書いてみたいと思います。

———-

私はおととしくらいに、いわゆるビジネス書を1年間で420冊くらい読みました。
(なんか、ビジネス書のタイトルに使えそうですね。)

大事なポイントをマーカーを引いたり、ノートに記録したり、
また、それらを実践してみたりしました。

しかし、彼らの言う「成功者」になることはできませんでした。

なぜだろう。

どうにかしたいという想いで、
著者に「直接会って真意を聞きたい」と考えました。

もしかしたら自分の読み方が間違っていたからかもしれないと思ったのです。

そこで、当時、自分が大人物と尊敬していたK田正●氏に手紙を書きました。


「どうしてもうまく成功することができないのです。


 読み方や実践の仕方が良くないのでしょうか。



 どうか、直接会っていただけると嬉しいです。

 どんなタイミングでも結構です、空いた時間に少しだけでもお願いします。
費用は全てこちらで持ちますので。」

というような内容だったと思う。

K田正●氏の翻訳書籍に「大金持ちをランチに誘え ダン・ケネディ」という本があります。
ゆえに、これもまた実践だと思ったのです。

当時コピーライティングには興味があったものの、
そこまで文章はうまくないながら全力で書きました。

しかし、このあとの対応は苦しいものでした。

そこで私が受けた対応とは・・・。

「無視」

でした。

2ヶ月くらい待ちました。
待てども待てども、手紙も、メールも届くことはありませんでした。

あのあたりからですね。

「ビジネス書の作家にも限界がある。」
って気付いたのは。

忙しかったのかもしれません。
何十万円をもらっている講演に対して何もできないからかもしれません。
家庭の事情や、仕事の事情があったのかもしれません。

しかし、彼が返信をくれなかったのは事実です。

(なお、K田正●氏以外にもビジネス書の大家の方、
何名かに手紙やメールを送りましたが、
20人くらいに送り、返ってきたのはメールを含めて3名でした。
なお、実際に会えたのは1名です。)

彼らは、ビジネス書を読んだ人が、人生の成功者になれるといいね、
とは思っているのかもしれません。

しかし、「ビジネス書を読んで悩んだ人を無償で救おうとなんて思ってはいない」ようでした。

少なくとも当時の俺はそう思いました。

あれ以降、実際に試せる内容(勢古氏の文章で言う「もどき本」ではない本)が書れていない限り、
そこまでビジネス書を信用しなくなりました。

特に「マインド」と書いてあるような内容の本は信用していません。
それ単体じゃ何も起こらないですから。

加えて、勢古氏の書籍でも、
勝●和■氏の初期の本と以降の本のギャップについて語っていましたが、

信頼してた作家さんが、「もどき」作家に堕ちていく姿を見て切ない気分になったのも、
ビジネス書が信用できなくなった原因です。

他にも、表面的なことで本文を終わらせて、
結局大事なことは大金を支払ってセミナーに出ないと、
教えてくれないようなものもありました。

セミナーでも同様。

むしろ、本で集客して、
セミナーで何十万円も取ろうとしているビジネスモデルに問題を感じます。

ビジネス書も、セミナーも全てがハズレではありませんが、
「もどき」が多いのは間違いありません。

初期のK田正●氏の書籍に、

「自信のある商品ならば、

 お金は成功報酬でいいのではないだろうか」

という言葉が書いてあったと思います。

実践している人は聞いたことがありません。
(しいて言うなら、バフェットアソシエイツの信託報酬の体系がそれに近い。)

それくらいリスクリバーサル(ジェイ・エイブラハム的にいうと)して欲しいものです。

それでも、セミナーやビジネス書を読んでしまいますが、
昔のようにそれ一辺倒に頼ることはなくなりました。

単純にバフェット流投資法で、
30万円のセミナーに出るより、
30万円を年利10%の複利で運用した方が効率がいいからです。

「金融投資」は、丁寧に動かすことで元本保証に近いことができます。
「自己投資」は、相当うまく動かないと、ただの消費になってしまいます。

当時のつらい思いをさせられた気持ちを思い起こし、
かつ、同意してくれる人がいたことについて、
勢古氏の本には大変共感させられました。

ビジネス書の作家なので、メッセージを送っても会ってもらえないかもしれませんが、
勢古氏は、現在話を聞いてみたい方の一人です。

最後に・・・

全てのビジネス書やセミナーがダメではない、
ということを追記しておきます。

むしろ、たくさんの「もどき」本の中、
良い本と出会うことができています。

そして、それらの本を多読する方がよっぽど役立つと思います。

とりあえず、本棚に入っている、
私が多読した10冊をここに残しておきます。

Googleやamazonで検索すれば著者も概要も出てくると思うので、
タイトルのみで失礼します。


・思考は現実化する

・7つの習慣

・影響力の武器

・ユダヤ5000年の教え

・バリュー投資の強化書


・麗しのバフェット銘柄

・アイデアの作り方

・頭にガツンと一撃

・私に売れないものはない

・バビロンの大富豪

ジャンルはばらばらで、多少嗜好の差もあると思うので、
参考程度にしていただければと思います。

ただ、良書ですので、ジャンルが合えばぜひ。
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