バフェットの教訓 56~60

リュウです。

第56回、今回は「自分を売り込むこと」です。

No.56

 わたしの友人は、20年もの歳月をかけて、

 非の打ち所のない女性を捜し求めていた。

 

 不幸にも、ようやくめぐり合えた相手は、

 やはり非の打ち所のない男性を捜し求めていた。

バフェットの友人が失敗したところは、
相手に自分の物を売ってもらおうということに目が行ってしまい、
自分の物を買ってもらうことまで目が行き届いていたなかったことでした。

恋愛でも、ビジネスでも、

「相手に求める」のと同じくらい、
「相手に求められる」人物でなければいけません。

「教訓」では、
「相手に興味を示し、相手の欲しがっているニーズを埋めてあげること」を、
例として挙げています。

相手は何を欲しがっているか、
相手はどうしたら喜んでくれるか。

相手が欲しいものを与えられるよう、
常に準備していきたいものです。

 

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リュウです。

今日は、「証券会社のプロにアドバイスを求めないこと」です。

No.57
髪を切りたいならば、床屋のところに行くな。

本文を読むとよくわかるのですが、
髪を切るときは主に、床屋か美容院に行かないといけないのではないかと思う。

「髪を切り終えた翌日に、床屋のところに行くな。」

のような意味合いなのかもしれません。

「問題を見つけ出してこそ」、という仕事がある。

証券会社の営業マン、経営アドバイザー、弁護士、
自動車整備し、芝生保全コンサルタントなどなど・・・。

「何か問題はないか」と、
アドバイザーに相談すると、
アドバイザーは必ず問題を見つけ出してきてくれます。

問題解決を仕事とする人たちは、
問題を無理やり見つけ出し、解決する話題を提供してくれます。
そうしないと彼らは食べていけないからです。

証券会社の営業マンは、
「売り買いをたくさんさせること」で、食べることができます。

バフェットはいいます。

先月「お買い得ですよ」と言われて買った銘柄にも拘らず、
今月は「悪い銘柄なので売った方が良い」、
と言ってくる証券会社の営業マンには気をつけたほうが良い。

問題点を教えてもらったら、
その問題点が本当に問題なのかどうか、
自分で吟味する必要があるのです。

 

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リュウです。

今日は第58回。「アナリストなどの予測者の情報は参考になるか」についてです。

No.58
予測者が教えてくれるのは、未来のことではなく、
むしろ予測者のことである。

アナリストは、株式に関して情報を提供してくれます。
ただ、彼らが提供してくれる情報が正しいかどうかというと、
必ずしもそうではありません。

それはなぜか。

ウォール街で働く職員は、
顧客のお金を動かすことにより発生する手数料で、
自分たちの給与を得ています。

そのため、お金が動く口実を作る必要があります。

顧客にとって良いニュース(株価が上がる・下がる)を見つけると、
顧客が欲しい情報(楽観的・悲観的)を選定して、提供します。

そうすることで、彼らの懐が潤うからです。
決して10年間売る必要がない銘柄ですら売るように言う事があるわけです。

すなわち、彼らが提供する情報は、
わたしたちの利益という以上に、
彼ら自身の利益になることを優先にせざるを得ないわけです。

もちろん、わたしたちの利益と同じ方向に向いている場合もあります。

ただ、わたしたちが不必要に売り買いさせる不利益な情報も混じっているため、
彼らアナリストがくれる情報と、自力の情報収集の手間と価値を比べ、
どちらが役立つかを考慮する必要があります。

当該書籍の別の章にも書いてありましたが、
毎月会うたびにオススメする銘柄が変わっていくという、
ウォール街(兜町?)関係者には注意すべきということでしょう。

この教訓では、

他者の分析が、【他者の利益のために行われている場合があること】を忘れてはならない。
ということを教えてくれました。

 

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リュウです。

今日は第59回。
テーマは、「みんなと同じことをしてはいけない」です。

No.59
世論調査に意見を丸投げすべきではない

たくさんの人が良いといっている銘柄に投資することで、
あなたは一時的に安心することができます。

しかし、それはあなたを大富豪にするものではありません。

このような事例は日本でも多々行われていますが、
典型的な例は、「IPO取引」や、
かつての「ライブドア社」などに当てはまります。

●IPOについて
上場直前に話題が沸騰する「IPO取引」ですが、
こちらほど、世論の目が集まってしまう株取引はそうそうありません。

株式取引自体が廃れていない限り、
上場する日の銘柄は、上り調子だと判断されるのです。

そのため、ここに一転集中で人気が集まり、
ある種、会社がこのくらいになるだろうと判断した公募価格を大きく上回り、
数ヶ月間公募価格を超える評価をされるようになります。

そして、ほとんどの銘柄は1年くらい経つと、
「良い銘柄ならば」公募価格に落ち着くことになります。

当該書籍「バフェットの教訓」ではありませんが、
「株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル」の第6章にも書かれているように、
IPOで利益を出せる確率は20分の1程度といわれています。

バフェットが、IPO取引で儲けたという話もないように、
世論の目が集まるIPOで利益を出すのは難しいのでしょう。

●ライブドア
こちらはもっと世論の目が顕著に集まりました。

株式分割を続け、
テレビでは、子どもがライブドアの株式を買ったことを自慢していました。

これだけ人気が集まってしまった企業の株式を、
割安で取引できるわけがありません、

大変なローリターンに対して、
大変なハイリスクを背負い込んでしまっている結果になります。
そして、数年後、ライブドアがどうなってしまったかはご存知のとおりです。

バフェットは、
不人気な企業や不人気な時期を見計らって企業を購入することを好みます。

どんなに優良な株式でも、
不人気になるときを見計らって購入することで、
大きな利益を生み出すことができるのです。

 

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リュウです。

今日は第60回。
「投資で大富豪になるのに複雑な理論は必要ない」です。

No.60
ビジネススクールでは、単純な行動をとるより、
複雑かつ困難な行動をとったほうがお褒めにあずかれる。
しかし、効果が高いのは前者である。

優良ビジネスを探し出し、
適正価格(もしくは安く)で購入し、
20年間以上保持し続ける。

単純でわかりやすい手法ですが、実践する人は少ない。
それ以上に、複雑な公式を好む人が多い。

次回(第61回)でも、同様のことが書かれています。

No.61 人間には、簡単なことを複雑に考えるひねくれた性質があるらしい。

複雑な方が効果が高そうに見えるからなのかもしれません。

単純な手法がありがたがられていないのは、
彼の師であるベンジャミン・グレアムが教授をしていたころも同様で、

今でこそ、グレアムの手法は授業で取り上げられるのですが、
当時は単純すぎて講義として成り立たなかったそうです。

バフェットは「ベータ値」などの数値を好みません。

また、
「ギリシャ文字などを使う人しか投資で成功できなかったなら、
わたしは未だに新聞配達のままだろう」

というようなことを述べています。

投資で成功するにあたり、
ムリに複雑な数値を使う必要はないのです。

その企業が稼ぐ収益、
その企業の資産は、株価に対して高いか、安いか。

安ければ長期的に保有することで、
大きな成功を得ることができます。

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