米国株を始めて思い出す、あのテレビ番組

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たまには投資以外の話でも。

昔、「アメリカ横断ウルトラクイズ」という番組がありました。
1977~1992年までが本放送。98年にスペシャルで一回行われました。

私は、昭和生まれなのでこれを観て育った世代です。
(といっても初放送時は生まれてません。)

アメリカがキラキラした国に見えた最初のきっかけはウルトラクイズだと思っています。

「アメリカ横断ウルトラクイズ」とは

『アメリカ横断ウルトラクイズ』(アメリカおうだんウルトラクイズ)は、日本テレビで全17回開催・放送された視聴者参加型のクイズ番組。略称は「ウルトラクイズ」あるいは「ウルトラ」。

Wikipedia アメリカ横断ウルトラクイズ

昭和終盤から平成初期に行われていた大規模なクイズ番組です。
名前を知らない方も多くなってきたと思いますが、当時を思い出すとワクワク感があります。

視聴者参加型とはありますが、自分は18歳以上(高校生不可)という条件を満たすことができなかったので参加できませんでした。

内容

概要

予選の東京ドーム(初期はドームではなく後楽園球場)の予選から、ニューヨークの決勝戦まで10~15か所、アメリカ合衆国を中心とした地域を回って色々なクイズをします。

ただのクイズ番組というより、旅とクイズを元に人間ドラマを描いたような作品になっています。
あとは、アメリカの歴史や文化にも触れることもできます。

「知力・体力・時の運」というようなキャッチコピーもあった中、概ねクイズ研究会やクイズの専門家が勝ち残るものの、クイズの仕掛けなどで逆転したりするシーンも見どころでした。

印象に残っていたクイズ

視聴者として観るだけではありましたが、壮大なアメリカ大陸をみんなで旅をし勝負をしていく姿が楽しかった。印象に残っている代表的なものを挙げてみました。

クイズ競技としての質の高さは13回の準決勝、ボルティモアなどを挙げる方が多いと思いますが、ウルトラクイズの仕掛けとして楽しいものを挙げてみようかと。

敢えてリンクしませんが、探すところを探すと当時の動画を見られるかもしれません。

バラマキクイズ(3~16回)

全然違うセスナ画像なのにクイズの封筒をばらまくシーンが想像される

広大な大地にクイズの問題が入った袋がヘリでばらまかれ、拾ってきて問題を読んでもらい回答。

時々はずれが入っていたり、簡単な問題を遠方にばらまいたりするようなギミックがあり、体力がある人向けのクイズでした。このクイズを観て、私はラスベガスのそばに巨大な砂漠があることを知りました。

実は、参加者より、最後に片づけをするスタッフが一番大変だと思う。

アラスカ鉄道クイズ(12回4CP)

元々は石炭等を運ぶのがメインだったアラスカ鉄道、今は観光メインだと思われます。

アラスカ鉄道に乗る途中でクイズ、途中停車で降りてもクイズ。
アラスカ州フェアバンクスからアンカレッジまで勝ち残った人は旅を楽しみ、残った人は急に発生するクイズの時間。

一番最後に残った人は敗北、「その場に取り残される」もの。

印象的だったのが、途中停車時間が短くて2名残ることになり、2名脱落かと思いきや、2人のうち1人が勝ち残りヘリコプターで追いかけるところ。そのためだけにヘリをチャーターしていたのだから、当時の日本の羽振りの良さを感じます。(12回 88年)

フェアバンクスはオーロラの名所、アンカレッジは航空機の重要拠点。
そして広大な大地を走るアラスカ鉄道、一度行ってみたいですね。

そんなアラスカ、150年ほど前にロシアから買い上げた時は5ドル/1㎢で契約したそうです。
日本(37万㎢)のサイズで185万USD(現在なら約2億円)。当然当時の通貨価値は違いますが、破格だったといえるでしょう。(なお、アラスカのサイズは約171万㎢)

それでも当時の国務長官スワード氏は「巨大な冷蔵庫を買う愚かな政治家」と批判されました。
そこから100年、空路の要、鉱物資源に恵まれアラスカ州はアメリカになくてはならない州となりました。

バック・トゥー・ザ・フューチャークイズ(14回12CP)

時差を利用した単純なトリックですが「過去に戻り歴史を変える」という演出が好みです。

日本ではできないクイズ。
レイクミシガン(ミシガン湖)で行われた。

バックトゥザフューチャー2の映画のあった翌年1990年。
全日に参加者に「翌日のクイズは午前10時からやります」と予告されたクイズ、これがフラグ。

ミシガン湖岸のニューバッファロービーチで10時にクイズが行われました。
バレーボールをする少女、不自然に現れるポストマン。

淡々とゲームは進み勝者を決定。敗者は目隠しで移動、勝者は次のキティーホークに行くかと思いきや、バスで40分ほど乗った後インディアナ州ミシガンシティへ。

そこには敗者となったはずの彼がいた。バレーボールをする少女、不自然に現れるポストマン。
どこかで見た演出。そして10時を告げる鐘。

言わずもがな、アメリカには4つの時刻があります。

「翌日のクイズは午前10時からやります」

そんな時差の境目で行うこのギミックは、日本では行えないものなのでワクワクしました。

大統領選挙クイズ(12回14CP)

議事堂前でクイズをするという発想は今の日本ではないと思う

単なる早押し問題ではありますが、

・正解すると州を指定しその州の選挙人の人数だけポイント
・50人の選挙人(ポイント)を集めればクリア
・不正解は「スキャンダル」。一番選挙人を取った州のポイントを手放す

というギミックです。

大統領選挙にまつわる選挙人の数。2020年に米国株を始めた方などは、11月に選挙の動きなども見ていたので印象に残っていると思います。

もう一つすごいのが、会場。ワシントンD.C。
しかも「議場の入口正面がクイズの会場」となっています。

よく使わせてくれたなぁ、米国人は懐が広い。
とはいえ1990年頃の話。9.11以降アメリカ国内でもこのようなイベントを開けるかは微妙なところですね。

今想う、あの作品の魅力

ウルトラクイズの良さ。

長い人生の1か月間、仕事を止めて、人によっては全てを捨てて旅に出る。
守ってくれるものがない遠くの国での苦難や試練、出会い、そして夢。
そういうフロンティアを想像させてくれる作品でした。

今以上に高かった海外旅行を100人以上でさせたり、ヘリをチャーターしたりとバブル期の日本の大胆さも感じさせてくれました。(私自身は一桁歳のころなので恩恵はゼロでしたが。)

そして忘れてはいけないのが、参加者の個性とそれを引き立てる福留功男氏(トメさん)の司会の良さだと思います。参加者をいじりながらもそのキャラを立てて番組を盛り上げられる人でした。

一度参加してみたいと思っていましたが年齢に到達せず番組終了。

現在では、スマホの普及で数万人のクイズ大会の人数の管理は困難ですし、何より昔ほど海外旅行に対するハードルは高くなくなったことも理由の一つだと思います。また、上述のとおり9.11以降、米国内もこのような大掛かりなイベントに協力してくれるかは難しくなったと思います。

ベトナムにも中国にも投資をしていますが、私の「アメリカという国へ投資することに感じるワクワク感」は、恐らくウルトラクイズから来ていると思います。

いつかこういうイベントで、私たちの後ろの世代に夢を抱かせることが出来たら楽しいんだろうなぁ、と思っています。今は、番組のログや動画を見ることで想いを馳せることにします。

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