税理士試験の申し込みは5月20日までです(税理士試験の今昔)

リュウです

 

5月病にはならないタイプですが、5月の仕事がハードすぎて落ち着かない日々が続いています。

土日はメリハリをつけるため、娘とボーネルンドに遊びに行ってきます。

 

税理士試験を終えなければ、この時期は戦いだったので、大学院ルートを通って正解だったと思っています。

 

受験をしないと受験情報も少なくなるわけで、「そろそろ申し込み時期かな」とホームページを見てみると、申し込みが「5月20日消印有効」だったようです。

申し込みができないと、実力問わず当然合格もできないので、申し込み忘れに気をつけてください。

 

私も昨年ある試験で同じようなミスをしてしまい、受験できなかった苦い過去があります(笑)

今日は、こんな時期なので「税理士試験の今昔(昔はこんなのがあった、なかった)」を記事にしてみようかと。

 

※税理士試験62回(2012.8 千葉市)

 スタッフをしていたイベント会場で受験するとは思わなかった。

 

●もくじ
1 私の受験時代の思い出

2 昔あって今無いもの(昔無くて今あるもの)

3 今後試験で求められるもの

 

1 私の受験時代の思い出

自分語りできるほどではありませんですが、自分の受験遍歴を紹介。

自分は受験回数は6回。

 

 第62回 2012(平成24年) 【×】簿記論  【合格24】財務諸表論

 第63回 2013(平成25年) 【合格25】簿記論  【×】消費税法  【-】国税徴収法

 第64回 2014(平成26年) 【×】法人税法  【×】住民税  【-】消費税法

 第65回 2015(平成27年) 【×】所得税法  【×】住民税

 第66回 2016(平成28年) 【×】住民税  【×】国税徴収法 

 第67回 2017(平成29年) 【合格29】国税徴収法

 

と受験してきました。

(×は不合格、-は申し込みのみ。

点数は資料が行方不明(実家の奥底にしまわれていると思われる)ので不明。)

 

上述の通り、「会計は得意、税法に大苦戦」で、科目を絞ってどうにか合格した感があります。

 

1年目は、勢いで受けました。

職場の簿記の研修(3級)を前年11月に受け、「この分野に適性があるんじゃね?」と受験を決意。

翌年の試験で財務諸表論を合格。という展開です。

あれが不合格なら受験をやめてたと思うので、結果的に苦労しまくりの6年間の戦いの始まりでした。

 

2年目は、「何で合格したのかよくわからない」年でした。

簿記論で精算表が出て、「あんな0ばっか記入して差がつくのだろうか。その他大勢(従って不合格)だわ」と思ったら合格。

税理士試験のジンクスで「5科目のどこかでなぜ合格したかよくわからない科目がある」なんて言葉がありますが、私は簿記論で体験。

 

3年目に結婚で忙しい中、法人税法という地獄科目を選んだので敗北。

4年目は所得税法も勉強しようと受験。確かB判定の余裕で不合格

 

5年目は、「3科目合格したら大学院に行こう!」、と思っていたのですが、諦めて大学院在学中に合格を目指すことに・・・。

この年は受かると思ってたのですが、国税徴収法、住民税共に不合格。6年目に科目を絞り合格。

 

過去にどこかの記事で書きましたが、予備校では、「2科目受ければ、不運な問題に当たる確率が減るので合格しやすい」と指導されることもありますが、仕事をしながら受験する多くの方は、よほどの才能がある方を除き「科目は1科目にしておくべき」です。

 

2つとも「55点」の不合格を目指すならそれでも良いのですが、ライバルのレベルを考えると受験の凡人の(ましてや会計事務所勤務ですらない)私には1科目合格が無難だったのでしょう。(まぁ、会計事務所勤務とか無関係の科目でしたが。)

 

あと、ライフステージにあわせて受験計画を立てたほうがいいです。

結婚の年に法人税法なんで、人生の幸せを選ぶか合格を選ぶかの選択を迫るようなものです。

(当然、普通のやり方なら、相当の才能がなければ不合格です。)

 

※62回税理士試験会場(千葉市)

 こういう会場は面白いけど苦手でした。大学会場の方が好きです。

 

2 昔あって今無いもの(昔無くて今あるもの)

試験について昔と今の違いを色々思い出してみました。

 

①昔は国税局に提出可能だった

私が受けていた62回~66回くらいまでの受験の申し込みは、郵送のみではなく「国税局に持ち込み可能」でした。

受験する決意と、今は引退した住民税の先生が「早い番号の方が良い」というジンクスを提供してくれたため、初日朝、9時過ぎに現地申し込みに行ったことを思い出します。

 

今は郵送のみ(原則消印有効、後納などは到着日)です。

 

②飲み物等が置けるようになった

 かつては、ペットボトルを机の上に置けませんでした。

例外として61回、68回(だったかな)の災害があった年、部屋に冷房が効かない可能性を考慮して置いてよいなんて冷害が置かれましたが、気づいたら置けるようになりましたね(700ml以下)。

あとは、ハンカチやティッシュも置けるようになりました。

受験時期が8月の真ん中(例外あり、後述)なので、この改善は必須です。

個人的には、「脳がフル稼働で疲れているので糖分補給にも使える」と思います。

スポーツドリンクのようなものがいいかと(予備校で練習しておきましょう。)

③実は7月が受験日だった年(さらにお盆の後の日程の年)がある

 私が初受験した62回の初日は、なんと7月31日。

当時は(初回なので)知りませんでしたが、相当早い日程だったようです。

予備校は8月2週くらいを目標に日程を組んでいるので、予備校のカリキュラム泣かせですね。

 

もっとひどいのは、「お盆より後にやった年(H27の65回)」です。

「冠婚葬祭を無視して受験せよ」という国税庁のスタイルは流石に疑問に思います。

(社労士試験は8月4週頃だから甘い考えだと思いますが。)

 

私はこの年、妻の祖父母の初盆だったので、休むわけにも行かず、ギリギリまで神奈川に残り、飛行機で理論暗記をするも不合格。後味は悪かったです。

 

④不合格に点数が載るようになった

 かつては、A(50~59点)、B(40~49点)、C(30~39点)、D(~29点)というような評定でしたが、もう少し税理士試験の採点方式をクリアにしたほうがいいのでは、という意見が強くなったからか、「不合格に限り点数表記をする」ようになりました。

合格に点数表記を載せないのは、不合格者が来年受験するために必要な情報として重要なものなのに対して、合格者はそこまで必要ないことと最終合格(認定合格含む。)の判定での事務処理を防ぐためだと思います。

⑤用紙サイズ変更、修正テープが使えるようになった

 用紙サイズがA4になりました。

そして、今年から「修正テープ」が使えるようになりました。

 

前者は、計算の多い簿記論、財務諸表論ではどう働くのか読めませんが、予備校で練習しておかないと前年受けた方は違和感があると思います。前のB4の方が個人的には好みです。慣れの問題かと思います。

後者の修正テープは、会計士試験に合わせる形になりますが、受験時間が短いため、悠長に修正テープで消している人は居ないと思うので、「へぇ~、できるようになったんだ。」くらいですね。

 

 

こう見てみると、8年前から比べて少しずつ色々な変更が行われて、税理士試験の受験環境が改善されつつあります。

 

ここのブログでは、税理士試験について、色々分析や改善を求める記事がありますので、みてもらうと面白いと思います。

(ちなみに、ここの管理人さんと同じ年に国税徴収法に合格しました。)

 

3 今後試験で求められるもの

税理士試験の受験生はどんどん減ってきています。

受験により税理士を目指す人が減っているわけです。

 

これは、「実務レベルではない難問と暗記、長期化する合格までの受験期間、受験会場での環境の悪さ」などが受験生を遠ざけているからかと思います。

あとは、AIに取って代わられるなどといわれる時代背景もあるんでしょう。(なお、税金計算だけなら、近くAIに取って代わられる時代が来るかもしれませんがそれだけで税理士業がなくなるとは思えません。)

 

私が始めて受験した時、TACの財務諸表論のM先生が「税理士試験は実務家の試験です」と言っていたのを思い出します。
しかしながら、実態としては、会計科目はともかく、税法科目は受験という趣旨を活かしながらの作問で迷走して、難問が出ているような気もします。

 

語れるほど、税理士試験を受験や分析をしていませんが、個人的に税理士試験側にやって願うことは、

 

・受験環境の整理(例えば、真夏に長時間外で待たせない等)

・税理士になるために必要な知識を試すための問題

 

にして欲しいものです。

今後も改善されて、より良い試験になっていくことを祈ります。

 

 

 

 

あと、受験申し込みは忘れずに!(大事なので2度言います)

申し込み忘れで1年を棒に振るうことは無いようにクリアしてください!

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