税理士資格に必要な実務経験2年の経過報告と今後のブログの方針

リュウです。

先日、認定合格の通知に続き、
7月1日で実務経験2年の条件も満たしました。

税理士資格を得るためには、「2年間の実務経験」があって初めて、
税理士に登録することができます。

ここからは、税理士試験の攻略もさることながら、
独立するためにやらなければならないことも、一つずつこなして行く必要があります。

●税理士資格には実務経験が必要

ここで説明は不要かと思いますが、
税理士になるためには、2年間の実務経験が必要になります。

根拠法文は以下のとおりです。

■税理士法(抄)■

(税理士の資格)
第3条 次の各号の一に該当する者は、税理士となる資格を有する。
ただし、第1号又は第2号に該当する者については、
租税に関する事務又は会計に関する事務で政令で定めるものに
従事した期間が通算して2年以上あることを必要とする。
一 税理士試験に合格した者
二 第6条に定める試験科目の全部について、第7条又は第8条の規定により税理士試験を免除された者
(略)

私は試験免除者なので、1項2号に該当します。
これについては大学院の免除を受けても、試験合格者であっても変わりませんが。

この2年間を満たすために苦労する方もいます。

また、2年間を満たしたのに、会計事務所の所長さんに証明を断られて、
関係者その他の人に負担をかけることもあります。
 

大学院の友人のNさんは、認定合格(まだでていない)が出た後に、所長とバトルをするとのこと。
独立か、残留しつつ先生の業務を引き継ぐのか、今後の彼の動きも、

自分がどう立ち回るかの参考にしたいと思っています。

賛否あると思いますが、
個人的には、徒弟制度のようなこの実務経験の認定は必要ないと思っています。

書き出すとそれで1回分書けそうで省きますが、
問題としては、上述の事例のような実務をしていた税理士事務所の嫌がらせによる証明拒否や、
実務認定の曖昧さがあります。

他の東亜の友人は、自己の法人税申告書を10年以上作っていても、

自己のは認めないと言われたようです。
 

医療費控除のみ、株式・先物のみの所得税の申告経験ならさておき、

法人税申告は、一通りの書面を準備するものなので、

十分実務経験として認めても良いと思うんですけどね。

また、結局税務をしていても、実務経験期間を100%として認定されないようなケース、
(働いている内容にも寄りますが、庶務などを一定割合で控除し、8掛け、9掛けなどになるようですね。)があり、
ここで不思議なのは、2年きっかりで辞めても、実務経験が足りなくなることが想定されるように思えることです。

なお、「実務経験」に該当するものは多々ありますが、
会計事務所に限らず、官公署の税務、会社の経理などでも達成することができます。

(政令等に記載。省略します。)

私は、会計事務所の経験ではないので、
その点で若干不利なところがあります。

●タイミングの良い2年間

大学院ルートが通過しやすいと言われても、
上述の通り、税法1科目を含めた3科目合格、修士論文完成・認定、実務経験2年と、
税理士になるためには、いくつかの壁を越える必要があるわけです。

当方も7月1日でようやく2年。ようやく手続上、登録することができます。
(上述の通り100%の分量で認定されるとは限らないので、
余裕を見てもうしばらくは勤務しようと思っています。)

それにしても、大学院入学と異動による実務経験開始がタイミングがぴったりでした。
あのタイミングで東亜大学大学院の願書を提出しておいて良かったと思います。

 

●実務経験年数はあるものの税理士業の実務が足りない人達・・・

さて、今日の本題です。

実務経験年数を満たしたとはいえ、私の実務経験は若干特殊なもので、
会計事務所(税理士業)に向くものではありません。

したがって、税理士業を知るために今の業務から離れて再就職すべきか、
それとも即、税理士になるのかという分岐があります。

就職をするにしても、家業を継ぐ方を除き、年齢の問題もあります。
当方、3月で37歳になったのですが、この37歳という年齢も曲者です。

30代の税理士は数少ない一方で、
30代後半の未経験の会計事務所の就職の宛は数少ないでしょう。

更に言うと、資格取得者の税理士事務所の就職は、ライバルを育成してしまうと捉えられるようで、
中々に雇われることは難しいかと思われます。

一方で、いきなり独立するという選択肢は、
技術もさておき、クライアントを増やす感覚がつかみづらいと言う問題点もあります。
会計経験が無いサラリーマンから税理士として独立を目指す不利な点が顕在化するわけです。

そこで、今後はその旨その他必要な事項を記載したの部分も含め、
独立に向けた戦略をより深く考えないといけません。

裏を返すと、今の環境(37歳、地盤なし、実務経験なし)から独立を成功した実例を作ったら、
税理士としてのコネ無し、地盤なし、実務経験なしから始めようとする人に対し、
勇気付けられるブログになるかもしれません。

会計事務所に通う大学院生が多かったので、少数派かとは思いますが、
少なからず、(大学院に限らず)「試験合格のみの人」や、
「実務経験年数はあるけど、会計事務所の実務に触れていない人」の実務経験を積む方法などを、
必要としている方もいると思っています。

今後は、そういうテーマについても触れて行こうと思います。
 

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