「先生」という名の打ち出の小槌

8月中旬に長野の東亜時代の友人(税理士登録済み)とセミナーの練習会をしようと思い、その際の会議室の予約をしようと会社に連絡したときのこと。
税理士という地位の信頼の高さを感じたシチュエーションがありました。

堀江貴文氏の本の「心の中の打ち出の小槌」の話がしっくりきたので今日はその話。

税理士試験も近づき、(ここを読んでいる人も少ないとは思いますが)、受験生の方が受験を長期化させないよう、大学院等を利用して早めに資格を取ってしまうが吉であると思い、この記事を書きます。

※税理士試験等結果通知書(2012、撮ったのは2019.7)
 この1枚の紙で、「また1年か」と嘆く人の姿も多いです。
 試験は運要素も強いため、確定要素で終わらせるが吉です。
 H24なので不合格がA~D表記。

●もくじ
1 「○○様」から「□□先生」へ
2 心の中の打ち出の小槌の話
3 まずは有資格者になるのが最短

1 「○○様」から「□□先生」へ
8月に長野でセミナー(まだ練習会ですが。)を行おうと思い、先週、ある会場を予約しようとした時のこと。

私の名前で予約を取ろうと思ってたのですが、色々考えた上で地元の税理士の友人Nさんに取ってもらったほうが良いと思ったわけです。
会場の事務担当に、「連絡は、私(リュウ)がとっていますが、請求は税理士のNさんによろしくお願いします。」と伝えました。

後日、会場担当さんから連絡があったときのこと、
私のときは「○○様」だったのですが、Nさんが請求先になった後は、「N先生」と敬称が変わったわけです。

わたしも合格者だけど「税理士」ではありません。

これを、「私も合格者なのに・・・」というような安い記事にしたいわけではありません。
重要なのは、これが、堀江貴文氏のいう「心の中の打ち出の小槌」なのかと思いました。

2 心の中の打ち出の小槌の話
堀江氏のいう「心の中の打ち出の小槌」とは、彼の書籍、「夢をかなえる『打ち出の小槌』」にでてきます。

彼の場合の「心の中の打ち出の小槌」は、「東京大学」でした。

-引用-
学生で金もないころ、ヒッチハイクをして旅行をしたときのこと。交通費を使わないで旅行できたことも自信になったが、ここでも東大のブランド力には驚かされた。

大抵のドライバーは、ヒッチハイカーに声をかけられて、車に乗せるとき、20歳そこそこの若者が乗ってくると、「何かされるんじゃないか」とか、(略)、そういうリスクを考える。(略)

だがそこで、「僕、東大なんですよ」と学生証を見せたら、ドライバーは「そっか、東大かー。」とのんきにいいながら安心してしまう。(略)

何をやっていても、東大というだけで多くを語らずに信用してくれるのだから、「俺はとんでもないものを手に入れたんだな」と思ったものだ。

-引用終わり-
※堀江貴文「夢をかなえる『打ち出の小槌』」青志社(2009)P27

同書では、「お金より信用を集めろ」としきりに勧めています。

銀行は信用を元にお金を貸してくれますし、出資も出資先の信用により資本家がお金を出します。
それを利益に結びつける「実績」も信用ですが、「実績」がなくても、「東大」、「税理士」の名前で「信用してもらえる」というのは、実にコストパフォーマンスが良いものといえます。

私も、東大生だったら良かったのですが、「東京理科大学(と大学院)」です、(あと「東亜大学大学院」ですね。)。

今、これらの事情を知っているなら死ぬ気でがんばって東大を目指したほうが、税理士より早く信用を得られたなぁ・・・、と思ったりします。

3 まずは有資格者になるのが最短

ここまで読めは、書きたい結論は分かってもらえると思いますが、
受験生は、「さっさと税理士になってしまおう!」ということ。

今年は8月6~8日に税理士試験がありますが、
ここで「会計科目+税法1科目」を今回で取ることが可能な人で、試験が長期化すると思った人は、大学院をめざす選択肢をとることを進めます。人によっては税法合格前から大学院に入ってしまう方も(私もそうでした。)います。

税理士になった後が重要なのに、税理士試験を長期化させても仕方ありません。

有資格者になるまでは、「○○様」です。
「○○様」は単なるお客さんです。

「□□先生」と呼ばれることで開かれる道は多いです。やれることが数十倍になり、責任も数十倍になります。

これって、受験生という視野とは違った面白いものになるのではないかと、私は思うのです。

●まとめ

結論は単純。


「税理士になりたい試験受験生は、さっさと税理士資格を取ってしまおう」の一語です。
遠回りしても仕方ないです。

もちろん、「税理士試験の税法2科目(法人税や所得税などの超難関)を2年以内で合格できる人」や、 「税理士試験を5科目合格することそのものが目標」でなければ、大学院は有効な一打になります。

このブログでは、「大学院による税理士試験認定合格者を目指す方」の味方です。

まぁ、認定合格者で税理士になってない私も、職員の間は資格が取れないので仕事を辞めて独立することで「先生」になります。
お互いがんばりましょう!

●余談
たまたまですが、堀江貴文氏のライブドア事件に端を発した「損害賠償金の課税の取り扱い」が、私の修士論文のテーマだったりします。

粉飾決済や有価証券報告書の虚偽記載について、事件が事実か否かは置いといて、氏の本には現代人(特に年配に利権を持ってかれている日本で成功したい若者)に支持を得られるのがよくわかります。
彼の本で主として伝えたいことは、

① 行動し、やってみたいことに没頭せよ
② 金を溜め込まず使うこと(個人的には投資も「使う」に値すると解釈)
③ 事業や業務を効率化せよ

ということが共通にあります。

AI時代で雇用が減るなら事業を興せばいい。
というのが彼の思考です。

親の言うことを子どものころから「本当にそれは正しいか」というのを常に問うて来た人です。
彼の言うことが100%ではないですが、発見が多い本だと思うので、「お金や人脈、学歴はいらない!情報だけを武器にしろ」辺りを読んでもらうといいかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました