おはようございます。
リュウです。
今日は第11章、「隠れた資産を持つ企業」です。
「資産」をロバート・キヨサキ風にいうと、
お金を産出してくれるものですね。
貸借対照表の資産の部には載らない、
けれどもその会社が持っている資産について書かれたしょうが11章です。
キーワードは、「持続的な競争力を持つ分野」です。
大きく4種に分かれます。
1 繰り返し使われるブランド力のある消耗品を扱うビジネス
2 広告媒体
3 個人や企業が繰り返し利用するもの、税務代行、清掃、保安、害虫駆除など
4 多くの人々が日常的に使用する必需品(宝石、家具、カーペット、保険など)を、
廉価で提供するビジネス
もう少し細かく分類していきます。
1 繰り返し使われるブランド力のある消耗品を扱うビジネス
・ファストフード
不況にも強く、利益率も高い、同じ商品を常に取り扱っている。
安全性などで、一時的に株価が下がった時が買いのチャンスとなる。
・特許の処方薬
薬品はなくならず、今後もさらに増え続けるだろう。
政府の衣料制度改革などで株価が大きく下がることがある。
そこが買いのチャンスです。
ただ、気になる点としては、
ジェネリック医薬品の概念がここ15年で大きく進化しつつある。
そのため、医薬品の特許の短さがネックとなり、
日本で言うと武田薬品工業(4502)や、アステラス製薬(4503)あたりが、
特許期限の問題を抱え、現状で苦労しているのが見えるため、
継続的な競争力を持つのか考慮する時期なのかもしれません。
ただ、利益率が高く、需要が高く、ブランド力があるのは間違いない。
・食品・飲料
食品や飲料は、まさに繰り返し使われ、
ブランド力の強い企業は利益を出し続ける。
シリアルと言えばケロッグ、
スープはキャンベル、コカ・コーラ、
バドワイザーのアンハイザー・ブッシュなど、
彼らは50年以上同じ物を売り続け、その地位を確保している。
・トレイタリー・家庭用品
日常使う歯磨き粉、石鹸、シャンプー、洗剤、タンポン、カミソリなど、
日用品こそ少しの改良で同様の商品を長く売り続けている。
これらは収益率が高く、負債が少ない優良企業である。
・衣料品
ブランドの衣料品や靴も常時消費されているアイテムである。
そしてメーカーのブランド力もあり、魅力的な分野である。
2 広告媒体
広告に関しては、
広告業、広告代理店業、テレビ、新聞、雑誌、ダイレクトメール・広告掲示板など、
どの分野でも大きく利益を上げている。
ただ最近、インターネット上にほぼ無料で、
広告を出すことができるようになってきているので、
永続的な競争力を持つかどうかは、考慮すべきところになってきているかもしれない。
3 個人や企業が繰り返し利用するもの、税務代行、清掃、保安、害虫駆除など
これらのビジネスのメリットは、
個人や企業が必要とするサービスではあるが、
設備更新や研究開発コストがかからないことのようです。
必要な時に人を集め、不要な時は人を集めない。
すべての利益を事業拡大や、株主向けの配当・自社株買いに当てられるため、
財務状態は良い。
4 多くの人々が日常的に使用する必需品(宝石、家具、カーペット、保険など)を、
廉価で提供するビジネス
価格競争型企業でも、長期にわたりそのビジネスを続けていれば、
ニッチ産業でその地位を確保できる。
「規模の利益」が働くためのようです。
相手の規模が大きいと、
品質が良くても安く購入・搬入できるため、
新規参入のコストがものすごく大きくなる。
そのため、実質上長期的競争力を得ることになる。
ウォルマートなども有名ですが、
バフェット氏が購入した企業では、
NFM(ネブラスカ・ファニチャー・マート)でしょう。
NFMは薄利多売かつ、巨大なスケールメリットを活かし、
独占的な収益力を確保しました。
長期的な競争力の持つ分野になりやすい企業は、
・繰り返し使われるもの
・その企業の独自価値を持っているもの
・常に消費者が必要としており、規模の変更が可能なもの
・独自価値がなくても規模が大きく実質的な独占力を持っているもの
が、向いているようです。
これらの企業で、財務状態などを確認した上で、
バフェット氏は、購入する企業に加えます。
そして前章のような下落が起きた時に企業を購入するのです。
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