おはようございます。
リュウです。
今日紹介する本は、神田昌典氏の著作です。
初期の神田昌典氏の著作に比べ、
具体的な方法を斬新な切り口で語るわけではなく、
段々と理論的なことを語るようになってきたというのが全体のイメージです。
今の40代は知的蟹工船の時代と例え、
重荷を感じる世代としている。
この本はそれらの世代の人のために作られている。
著者は、「情報社会」から「知識社会」への移行を予想している。
情報社会が、情報を収集・整理することが付加価値の社会
知識社会が、収集・整理された情報から生み出された気づき、アイディアを行動に移す社会
としている。
神田さんの書籍の中では、
本当に理論的な本で、あまり面白くなかった。
専門用語の乱発や、アンケート結果を元に実証する姿は、
一般人のプレゼンと大差ない。
役立つとすれば第3章及び第5章のあたりが良かった。
以下マーケティングの5つの流れ。(第3章)
5つの原則をローテーションしていく。
1 指名検索
(「商品名」「会社名」で検索されるようにする)
2 検索を促すネーミング
(1のために、話をする人が、話をしやすく、相手が話を面白く感じるネーミング)
3 自己投影型消費を支える物語
(未来において、本当の自分になるために、投影できる物語を持った商品や企業を応援する傾向)
4 物語にスムーズに入り込める導線
(不思議の国のアリスに例えられる、物語に吸い込まれる内容)
5 サブエピソードを共有する場
このあたりは、昔からの神田氏の本でも書かれていることである。
第5章、全脳思考のイメージ
1 顧客の未来を考える
(未来における、顧客の一二〇%HAPPYな状況 特定の人を想像する)
視覚、聴覚、感覚、名声、金銭の5つに主眼を置いてみる
2 顧客の現在を考える
同様に5つを主眼に置き、現在でできてないことがあるのがわかる
3 クライマックス
(顧客の一二〇%HAPPYになる、直接にきっかけとなるような出来事)
4 気づきのホップ・ステップを踏む
へぇ:今までの認識とは違った視点でものを見るようになる
ほぉ:新しい観点にきちんとした裏づけがあり、信頼にたりるものであると考え出す段階
なるほど!:自分の変化を確信する段階
5 オープニング
この、ゴール(顧客の未来)から考える思考は非常に興味深い。
物を作る時に、買った相手がどう満足するかをもとにストーリーをくみ上げていくのは重要である。
全体を通してみると、
神田氏の思想は、間延び・難解化してしまった感が否めない。
ただ、内容としては使う価値が十分にある部分もあります。
【経営、営業で悩む人】が読んでみる価値がある本です。
ただ、新刊2100円は少し高めです。
リュウ
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(平成22年8月26日現在 368冊)
あなたの読書の役に立てるとうれしいです。
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