優良バリュー銘柄の長期投資でも十分利益が出せる

投資関連(外国株以外)

今日は緩く長期投資の話。

米国株が良いという話は聞きますが、成長する銘柄を選定できれば、成長セクターでなくても、新興国でも、PERが10倍をゆうに切るバリュー株と呼ばれる銘柄でも利益を得るチャンスがあると思います。

今日は、2月に紹介したベトナム株、アグリバンク保険(ABI)が主題。
GAFAMを比較してみようと思います。

長期保有の話

当方、米国株で色々チャレンジするまでは、元々、バフェット氏の投資法をメインに行ってきました。
最近、バフェット流の手法で投資したベトナム株のうち、数少なく残して長期保有していた銘柄が上昇し出したため記事にしてみようと思いました。

前に記事にしたABI時もPER(株価収益率)5倍。バリュートラップに入っているという捉え方もできましたが、気になっていた銘柄なのでオススメしてきました。

EPS(1株利益)は年15%強の伸びを続けてきている銘柄。
PERは低いままでもEPSが伸びれば株価はあがります。

保有すること5年半。
一番最初に購入したときから約4.5倍になりました。

2 バフェット氏で運用成績
投資の神様と尊敬されるウォーレン・バフェット氏。
2021年の資産家ランキングで世界6位です。(フォーブス世界長者番付・億万長者ランキング(2021年版))

バフェット氏の過去の運用成績は、株主への「手紙」で書かれています。

一時期24%くらいまで上がったバフェット氏の運用成績は20%まで落ちていますが、S&P500のそれをはるかに超えています。

転じて、「年20%の運用成績を50年続けられれば数兆円の資産を築ける」という視点も重要です。
「1年で資産が5倍に」と煽るYoutubeやSNSのプロフィールの人の投資法を真似る必要など、かけらもないのです。

彼は成長し、割安で取引されている銘柄を軸に中・長期保有することで成果を出すスタイルです。

彼の(少なくとも10年前の)投資法では、
 ・EPSが成長し続け
 ・ROE・ROAが高く
 ・独占力(壕:Moat)がある

という視点で銘柄を勧めています(他にも「労使関係が良好」などいくつかあります)。

当方が選択したABIなどは、
 ・成長しやすい土壌(ベトナムの保険市場は拡大傾向)
 ・高ROE 20%後半~30%
 ・高ROA 9%くらい(若干低め)
 ・独占力は若干低めだが、保険業は一度選ぶとあまり変えることはない

と準バフェット銘柄といえるものでした。

GAFAMと比較してみる

実際にABIを5年半保有してみた結果を、米国の指数をけん引してきたGAFAMと比較してみましょう。

Google(GOOG)4.02倍 2838.42/705.07(2016.2.26)

※GoogleはC株(GOOG)で比較。

Amazon(AMZN)6.24倍 3469.15/555.23(2016.2.26)

Facebook(FB)3.5倍 378.69/107.92(2016.2.26)

Apple(AAPL)6.14倍148.97/24.23(2016.2.26)

Microsoft(MSFT)5.76倍 295.71/51.30(2016.3.4)

S&P500 2.39倍 4458.58/1864.78(2016.2.12)

※米国株のチャートはGoogleのものを引用

アグリバンク保険(ABI)5.42倍 63,200/11,651(2016.2 close時と比較))

※Investing.com

となりました。
流石に5年前から既に並外れた実績を挙げたGAFAMと比較したら勝てないかと思いましたが思った以上に健闘。このように、EPSが成長し続けたらバリュー株でもグロース株でも良い成績が出るわけです。
バリュー株であっても成長すれば十分なリターンが取れることを示す証左となると思います。

自分の場合、実際の取得価格(一番古い日)は13,100VND(2016.3.3)です。そのため、4.82倍(63,200/13,100)。

約5年半の運用成績は、
 (63,200/13,100)^(1/5.5) – 1 = 0.33103…
年平均33.1%の成長です。

Amazonなどと比較すると上には上がいるところがですが、無難な銘柄でも相応のリターンを得ることは可能なのです。

まとめ

今回、GAFAMと比較する大それたことをしてみましたが、古典的な手法でも5年持つことで利益を出せることを確認できました。

今日の結論としては、
「長期的に成長の期待に応えてくれる銘柄ならば、バリュー銘柄でも相応の運用成績を上げることは可能」です。

PERが低めだからバリュートラップと捉えるのではなく、
「EPSが5年後にどれくらいになっているか」の視点で投資を見ることができれば、低PERのままでも株価に反映されるという好例といます。

ABIに限らず、ベトナムでもステキな銘柄が多数あるので、米国株に飽きたらベトナム株にも注目してもらえればと思います。
また、バフェット銘柄も掘り返していきたいところです。

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